ソニーの選考対策

目次

  • ソニーの本選考対策
  • 選考フロー
  • webテスト・筆記試験対策
  • エントリーシート(ES)対策
  • 面接対策

ソニーの本選考対策

ソニーの採用で特徴的なのは、大手企業でありがちな総合職採用ではなく、職種別の「コース別採用」を実施している点です。コースは技術系で5種類・事務系で5種類の全10種類。2016年度の技術系の採用人数214名に対し事務系が58名と少なく、事務系の方が採用難易度は高いです。

2014年度採用時の倍率は、正社員全体で男性27.2倍、女性39.7倍となっていますが、職種別に見ると

技術系
男性16.9倍、女性11.2倍
事務系
男性70倍、女性82.4倍

技術系が15倍程度なのに対して、事務系は70倍以上と大きく差があることが分かります。

選考フロー

エントリーシート(ES)→webテスト・筆記試験→1次面接→2次面接→3次面接

技術職では3次面接後にグループワークを実施した年もありました。

webテスト・筆記試験対策

ソニーでは、本選考時に自宅で受験するSPIのwebテストが課されます。年によっては、1次面接通過後、2次面接の前日までにもう一度同じwebテストを受けるよう指示されるケースもあるようです。

実施科目は言語・非言語・性格です。WEBテスティング(web受験のSPI)における受験時間は、言語・非言語で35分、性格で30分ほどとなっています。

テストセンター形式のSPIと違い、回答を直接入力させる形式の問題が多いため、計算問題等も推測ではなくしっかりと計算しなければなりません。ただし、電卓は利用は可能です。対策本を1周程度しておけば問題無いでしょう。

エントリーシート(ES)対策

エントリーシートを大手企業で初めて導入したのがソニー(1991年)です。自分のこと、仕事のことを事前にしっかり考えてからエントリーしてほしいという目的のもと、エントリーシートによる選考が始まりました。当時は、オープンな採用手法であるとして注目が集まったようです。

  • 学生時代力を入れたこと
  • 学業・研究
  • ソニーで取り組みたいこと(具体的に)
  • ソニーへの提言

学生時代頑張った経験については、課題・課題解決手法・困難だった点・自分自身のアプローチや工夫・役割・最終的な成果、といったあたりは必ず記載しておきましょう。どこが自分のオリジナリティで、どうリーダーシップを発揮したか(あるいは主体的に取り組んだか)など、事実の記述だけではなく自己PRが盛り込まれるようにしてください。

また、近年は「10年後ソニーが展開しているビジネス」というテーマが問われています。ソニーが現在発売している商品や経営判断・他社動向などを含めるように設問中で指示されているので、できれば具体的な数字・データを用いながら論理的にまとめられると良いです。ソニーの現状分析や、ビジネス展開の方向性、新しい商品開発のアイデア出しには、3C分析・ファイブフォース分析など各種フレームワークを活用してみるのも良いでしょう。

面接対策

面接は私服を推奨していることもあり、全体的に和やかで話しやすい雰囲気です。事務系・技術系ともに1次面接~最終面接まで、30分間のほぼ同じ面接を繰り返します。

事務系では、学生時代に頑張ったこと・学んだこと、志望動機・企業選びの軸、ソニーでやりたいことなど、基本的にはESに沿って問われます。逆質問の時間もあります。面接官もプロダクトやサービスに思い入れがある場合が多く、ソニーへの志望動機を論理的に語ることに加え、実際にソニーでどのように活躍したいかという夢を具体的に伝えられるようにしましょう。逆質問は毎回あるので、前回の面接で答えにくかった点などについて聞いてみるといいでしょう。また、他社の選考状況や英語経験(英語を使うことに抵抗はないか)などについても問われる事があります。

技術系では、研究テーマについての質疑応答と、志望動機(ESに沿った質問)、逆質問が聞かれます。人によっては時間が50分程度まで長くなることもあるようです。 特に、ソニーのどの分野・技術・商品に携わっていきたいか、その理由について具体的に答えられるようにしましょう。不明点があれば、面接官との対話の中で深めていくといった形でも構いません。技術職の場合は、大学での研究の取り組み方がそのまま仕事に反映されるため、研究の成果だけでなく、研究課題の設定の仕方や研究プロセスの管理、周囲の巻き込み方なども含めてまとめると良いです。