野村総合研究所(野村総研・NRI)の選考対策・グループディスカッション

目次

  • 選考フロー
  • webテスト・筆記試験対策
  • エントリーシート(ES)対策
  • グループディスカッション(GD)対策
  • 面接対策

野村総合研究所(野村総研・NRI)の本選考対策

野村総合研究所(NRI)は、日本最大のコンサルティングファーム、シンクタンクです。コンサルの中でも比較的体育会系と言われており、選考の場面ではドライというよりは「しっかり詰める」といった印象を抱く人も多いようです。

2016年度の内定倍率は約21倍で、難関企業となっています。2014年度~2016年度の倍率を平均すると、総合職男性倍率は17.7倍、女性倍率は15.8倍です。

RJP(Realistic Job Preview)」という手法を使い、「リアリズムに即して企業の姿を明示すること」を目的にホームページ、入社案内、セミナーといったメディアを通じて企業情報をリアルに開示しています。これらをきちんと利用することが採用サイト上でも「人事部長の声」として明示されているので、読み込んでおくことをおすすめします。

NRIとのマッチング度を重視しており、特に企業理解が強く求められます。会社説明会やキャリア相談会などは多数開催されているため、積極的に参加しましょう。特に、OBOG訪問は役に立ったという声が多いです。

選考フロー

経営コンサルタント

エントリーシート → 筆記試験・webテスト・適性検査 → 1次面接 → グループディスカッション(GD) → 2次面接 → 3次面接 → 4次面接 → 5次面接

エンジニア

エントリーシート → 筆記試験・webテスト・適性検査 → 1次面接 → 2次面接 → グループディスカッション(GD) → 3次面接

※ウィンターインターンに参加している場合は、一部選考をスキップして進める場合が多くなっています。

webテスト・筆記試験対策

本選考・インターンシップともに、テストセンターでSPIを受験します。計数・言語・性格です。エントリーシート(ES)の通過後、面接までに受けるスタイルとなるので、まずは書類選考を通過することが大切です。筆記試験はありません。

人気企業のため、ボーダーが非常に高いと言われています。事前にしっかり準備しましょう。

一般的なSPIのため、最新版の対策本を1冊購入し、感覚を掴むとよいでしょう。不安な方は、他社のWebテスト等で実践訓練を積むことをおすすめします。

エントリーシート(ES)対策

野村総合研究所(NRI)の本選考のエントリーシートは、例年サマーインターンやウィンターインターンと同じか、ほとんど似ている内容になることが多くなっています。そのため、「過去の応募内容と重複しても結構です。」といった注意書きが事前に記載されていることもあります。

エントリーシート(ES)の内容は、例年変化します。ここ数年は、「自己PR系」「志望動機」「好きな企業を一つ取り上げ、経営課題と解決策を述べる」などが多いです。また、ITソリューションコースでは、「自己PR系」「志望動機」が形を変えつつも、毎年一貫して問われています。経営課題についての設問は、自身が強みや知識を持っている分野で、かつ面接を担当するコンサルタントが興味を持てそうな話題にするとよいでしょう。

ちなみに、エントリーシートの通過率は例年56%ほどで、受付が4486→通過2530通程度となっています。

グループディスカッション(GD)対策

グループディスカッションは、実施する年としない年があります。行う場合は、学生6名に対して人事2名程度のオーソドックスなGDです。まずウォームアップの推論テストを解き、その後10分間資料の読み込み、30分間のディスカッションをします。発表はありません。

いずれの場合も膨大な資料が提供されるため、そもそも読み切ることが難しく、素早く要点を押さえる力が求められます。ディスカッションでは、きちんと論理に基づいたうえで結論を一つに絞るまでをやり切るまでが最低限のラインです。結果そのものよりも、過程を重視するタイプのディスカッションです。日頃から数字・データに当たる癖をつけておくと同時に、基本的なディスカッションのスキルを高めておくと良いでしょう。

テーマの一例は下記の通りです。

  • イタリアンレストランの出店地決定
  • 架空のビール会社の商品展開戦略

ほか

面接対策

大きく、ESに対する深掘りと、志望度・企業理解の確認に分かれます。特に、企業研究については深掘りされることが多いため、webサイト、会社説明会、OBOG訪問等でしっかり予習することが重要です。キャリアプランについても、具体的な部署名やプロジェクトのイメージ、そこに配属するにふさわしい自分のエピソードも含めてきちんと準備する必要があります。コンサルティングファームのほとんどが強い志望動機を問わない中で、野村総合研究所(野村総研・NRI)は異色の存在といえるでしょう。

公式でも、業務に対する理解度・本気度、将来の目標、人柄に加え、「成長慣性力」がポイントであると発表しています。

また、後半の面接では「なぜ」「どうして」といったような深掘りをされることも多く、圧迫面接と感じる方もいるので、あらかじめ覚悟して冷静に望みましょう。

参考

就職四季報編集部『就職四季報 総合版 2017年版』東洋経済新報社,2016