野村総合研究所(野村総研・NRI)のグループディスカッション/面接対策・質問例まとめ
目次
- 選考フロー
- 野村総合研究所(野村総研・NRI)本選考面接について
- グループディスカッション(GD)対策
- 面接の選考対策
選考フロー
経営コンサルタント
エントリーシート → 筆記試験・webテスト・適性検査 → 1次面接 → グループディスカッション(GD) → 2次面接 → 3次面接 → 4次面接 → 5次面接
エンジニア
説明会 → エントリーシート → 筆記試験・webテスト・適性検査 → 1次面接 → 2次面接 → グループディスカッション(GD) → 3次面接
※両職種ともに、ウィンターインターンに参加している場合は、一部選考をスキップして進める可能性が高くなります。
また、エントリーシートの通過率は例年56%ほどで、受付が4486→通過2530通程度となっています。
野村総合研究所(野村総研・NRI)本選考面接について
野村総合研究所(NRI)は、日本最大のコンサルティングファーム、シンクタンクです。論理的に話すことや、仮説を持って意見を述べることは最低限必須のポイントといえるでしょう。また、どのフェーズの面接であっても志望度は重要です。企業研究をしっかり実施し、どんなキャリアを歩みたいか、そのキャリアにふさわしい自分のエピソード、といった内容を整理しておいてください。
業務に対する理解度・本気度、将来の目標、人柄に加え、「成長慣性力」がポイントであると公式にも発表しています。
面接は、希望職種によって回数が異なります。選考フローは以下の通りです。
経営コンサルタント
エントリーシート → 筆記試験・webテスト・適性検査 → 1次面接 → 2次面接 → 3次面接 → 4次面接 → 5次面接
エンジニア
説明会 → エントリーシート → 筆記試験・webテスト・適性検査 → 1次面接 → 2次面接 → グループディスカッション → 3次面接
※ウィンターインターンに参加している場合は、一部選考をスキップして進める場合が多いです。
グループディスカッション(GD)対策
グループディスカッションは、実施する年としない年があります。行う場合は、学生6名に対して人事2名程度のオーソドックスなGDです。まずウォームアップの推論テストを解き、その後10分間資料の読み込み、30分間のディスカッションをします。発表はありません。
いずれの場合も膨大な資料が提供されるため、そもそも読み切ることが難しく、素早く要点を押さえる力が求められます。ディスカッションでは、きちんと論理に基づいたうえで結論を一つに絞るまでをやり切るまでが最低限のラインです。結果そのものよりも、過程を重視するタイプのディスカッションです。日頃から数字・データに当たる癖をつけておくと同時に、基本的なディスカッションのスキルを高めておくと良いでしょう。
テーマの一例は下記の通りです。
- イタリアンレストランの出店地決定
- 架空のビール会社の商品展開戦略
ほか
面接の選考対策
大きく、ESに対する深掘りと、志望度・企業理解の確認に分かれます。特に、企業研究については深掘りされることが多いため、webサイト、会社説明会、OBOG訪問等でしっかり予習することが重要です。キャリアプランについても、具体的な部署名やプロジェクトのイメージ、そこに配属するにふさわしい自分のエピソードも含めてきちんと準備する必要があります。コンサルティングファームのほとんどが強い志望動機を問わない中で、野村総合研究所(野村総研・NRI)は異色の存在といえるでしょう。
公式でも、業務に対する理解度・本気度、将来の目標、人柄に加え、「成長慣性力」がポイントであると発表しています。
また、後半の面接では「なぜ」「どうして」といったような深掘りをされることも多く、圧迫面接と感じる方もいるので、あらかじめ覚悟して冷静に望みましょう。
1次面接(経営コンサルティング)
面接官
若手コンサルタント1名
学生
1名
内容
ESの深掘りと、逆質問といったオーソドックスな内容です
雰囲気
淡々と、静かな雰囲気
アドバイス
基本的にはESの設問を深掘る形で質問されるため、ESの内容をしっかり覚えたうえで、より詳細な情報(データや具体的な根拠等)を事前に調べておくと良いでしょう。
2次面接(経営コンサルティング)
面接官
マネージャークラス3名
学生
2~3名
内容
学生6名によるグループディスカッションを30分実施し、その後3対3の面接を実施。面接では、ESに記載していた経営課題について深掘りされます。
雰囲気
疑問点や矛盾点などを面接官が突いてくるため、やや重い雰囲気です。威圧的ではないが、人によっては圧迫気味に感じることも。
アドバイス
2次面接の内容はは経営コンサルティングコースのみの実施です。自分のESに対する質問については、1次面接の受け答えも踏まえながら、落ち着いて発言すれば良いでしょう。人によってはフェルミ推定的なことを問われる場合もあるようです。コンサルティング業界だけでなく、幅広い業界に対する一般的な知識や、日本・世界の大まかな経済動向を知っていると役に立つかもしれません。ちなみに、年によっては、ESで企業の経営課題について問われない時もありますが、その場合であっても自分のESをしっかり深掘りすることで万全な対策とすることができるでしょう。
3次面接(経営コンサルティング)
面接官
人事1名、部長3名、部長3名
学生
1名
内容
最初20分程度、人事とESに基づいた面接を実施。その後、部長3名との面接を20分ずつ2回行います。
雰囲気
人事面接は和やかな雰囲気。一方、部長面接は圧迫気味です。
アドバイス
部長面接はややいらっとする態度を取られる場合もありますが、その場合はストレス耐性を見ている可能性が高いです。コンサルタントとして、あらゆるクライアントに対しても冷静・論理的・人間的な態度を取れるかどうかを試されていると言ってもいいでしょう。内容は面接官によって自由であり、「なぜコンサルか」「なぜNRIか」「入ったら何をしたいか」といった一般的なことから、「辛い仕事だがやりきれるか」「面白い話して」などといった質問まで、多岐にわたります。
4次面接(経営コンサルティング)
面接官
役員3名
学生
2名
内容
40分程度で、入社後どういったことに関わりたいか、自分の強みを入社後どう活かせるかといった、志望度とも関わる内容を問われます。
雰囲気
落ち着いた雰囲気ですが、指摘するポイントや口調は厳し目です。
アドバイス
学生によって質問を変えているようで、フェルミ推定を出されたケースも散見されます。志望度とコンサルタントとしての適正の双方を見られている可能性が高いです。ほぼ最終面接と言って良いでしょう。コンサルタントとしての経験を十分に積んだ役員が面接官であることから、視座を合わせた受け答えに加え、謙虚さも兼ね備えた質疑応答ができるとなお良いでしょう。
5次面接(経営コンサルティング)
面接官
人事部長1名
学生
1名
内容
入社後の希望するキャリアと、それを裏付ける学生時代の経験を10分程度問われます。残り30分は逆質問です。
雰囲気
終始和やかな雰囲気です。
アドバイス
実質4次面接が最終面接で、5次は志望度の確認と、入社後のポジションを想定するために実施されているものと思われます。
1次面接(エンジニア)
面接官
若手社員1名
学生
1名
内容
簡単な自己紹介、アイスブレイクのあと20分程度面接を実施し、最後の10分で逆質問を行います。
雰囲気
終始和やかな雰囲気
アドバイス
NRIの志望理由や、アプリケーションエンジニアとテクニカルエンジニアの違い、NRIのソリューションについて、V字モデルとは、利益率が高い理由、具体的なNRIの顧客といった、企業研究が必須の項目を多く聞かれます。仮に間違っていたとしても、逆質問を通じて新たに理解する姿勢が見せられれば問題ありませんが、企業研究を自分なりにしっかり実施したアピールをすることは必須です。また、学生時代最も力を入れたことや、力を入れた勉強の話題といった、ESの話についても問われます。
2次面接(エンジニア)
面接官
プロジェクトマネージャーまたは人事1名
学生
1名
内容
簡単な自己紹介、アイスブレイクのあと20分程度面接を実施し、最後の10分で逆質問を行います。
雰囲気
比較的和やかですが、深掘りされるためやや緊張した場面もあります。
アドバイス
なぜSIerか、入社後やってみたいこと、その理由、配属希望部署、なといったキャリアプランのかなり具体的な部分について問われます。企業理解が重要であると同時に、「論理的か」「自分の言葉で語れているか」といった部分も大切です。「やりたい仕事ができないこともあるが大丈夫か」といったような、ストレス耐性を見るような質問・口調で問われることもあります。また、「学生時代頑張ったこと」「強み弱み」「チームでの仕事の経験は」といった一般的な内容を問われる場合もあります。
3次面接(エンジニア)
面接官
人事部長1名
学生
1名
内容
学生6名、人事2名でグループディスカッションを実施した後、1対1で面接を実施します。10分程度逆質問を実施し、その後通常の個人面接を行います。
雰囲気
深掘りが厳しいため、圧迫面接と感じる場合もあります。
アドバイス
逆質問は事前に準備が可能です。質問後には「なぜその質問をしたか」について問われます。その後の面接では、入社後やってみたいこと、その理由、配属希望部署、プロジェクトマネージャーになったらどのように活躍できそうか、といったかなり具体的な部分について問われます。企業理解が重要であり、これまでの面接以上に詰められると感じる方も多いようです。入社の意思を強くアピールすると同時に、深掘りされた点について素早く考え、回答することが欠かせません。人によっては、周囲からどういう人と思われているかや、ストレス体制・発散法について、他社の選考状況といった内容を聞かれることもあるようです。
参考
就職四季報編集部『就職四季報 総合版 2017年版』東洋経済新報社,2016