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「誰かに感謝されるような価値あるサービスを創りたい」想いある事業を創り続けるテクノロジーカンパニー

Sep, 29, 2015

株式会社アトラエ

新居 佳英 氏

テクノロジーによって イノベーティブなサービスを創造し、喜びと感動を生み出す

高度経済成長期に日本の成長を支え、日本人の生活を豊かなものにしてくれた産業は製造業や鉄鋼業でした。一方、これからの社会をより豊かなものにしていくのは、インターネットやITなど、いわゆる情報テクノロジーであると思っています。アトラエ(以下、Atrae)がそこにこだわる理由は、情報テクノロジーによって、今から50年以上の年月をかけて人々の生活が変わっていくと考えているからです。いまだ企業や人々の日常の中で、テクノロジーが十分に活かされていない領域は広く残っており、そのような領域で少しでも多くの人々に感謝されるようなサービスを生み出し、社会に価値を提供していきたいと思っています。

誰かに感謝されるサービスを提供することが第一の目的

企業である以上、売上や利益を最大化することも一つの目的ではありますが、何より大切にすべきは「どれだけ社会にとって価値あるサービスを提供できるか」であり、それができれば売上や利益はついてくるはずだと思っています。誰かに感謝されるサービス、誰かの役に立つサービスであることを最優先とし、その次にビジネスとしての収益化を考える、この順番を大事にしています。そのため、すでに十分に顧客が満足しているところに、模倣したものを立ち上げ、一時的な売上を得るようなことには一切興味がありません。我々が担うことでいかに世の中の企業や人々に喜びと感動を創造できるか、という介在価値を重視してサービスを運営しています。

テクノロジーによりHR領域にイノベーションを起こした業界初のサービス

Atraeが創業時から軸足を置いているHR(Human Resources=企業の人的資源)の領域は、テクノロジーの活用が遅れている分野の一つでした。現在の主力事業である『Green』はまさにITを駆使した全く新しい人と企業のマッチングプラットフォームサービスです。蓄積された膨大な採用活動・転職活動データの解析をもとに、転職を考える人には最適化した求人の提案を、採用を考える企業には最適化した人材の提案を実現し、効率的なマッチングを生み出します。アナログに人が仲介することで、クローズドで高額にならざるをえなかった従来のサービスを変革し、オープンで安価に価値を提供するプラットフォームを創出しました。また2012年12月にリリースした『JobShare』はソーシャルメディアを活用することで求める人材に出逢うことができる全く新しいサービスです。生活のあらゆる場面にITが入り込んでいる現在、人々は旧来のメディアから得られる情報よりもネット上の口コミなどの集合知から得られる情報を、そしてそれらの集合知よりも自身の信頼する人から得られる情報を最も信頼する傾向にあります。社員やその友人、日頃より好感を持った方々がソーシャルメディア上でその会社の採用活動を応援することによって、求人情報が多くの人に届くという仕組みを実現し、従来の採用手法とは全く異なるモデルを構築しました。多くの人から応援される本当に良い会社だけが本当に良い人材と出逢える、そんな当たり前の世界を創りあげたいという想いのもとに生まれたサービスです。
さらに現在はソーシャルビッグデータを活用した全く新しいサービスの研究・開発に着手しています。今後はHRにとどまらず様々な領域で、世の中に価値ある本質的なサービスを生み出していきたいと考えています。

組織力を強化する、個の力を最大化する取り組み

Atraeが、価値あるサービスを生み出すことができている背景には組織力があります。Atraeでは組織力を強化するために様々な取り組みをおこなっています。「人は管理・抑圧されているときよりも、解放されているときに最大の力を発揮する」という考えに基づき、どこよりもフラットな組織を常に追求し続けています。役職や出世という概念をなくし、プロジェクトごとにリーダーを任命しており、年次に関わらず意欲や適性次第で誰でもプロジェクトリーダーを務めることが可能です。フラットというと楽しそうに感じるかもしれませんが、実際に仕事を進めていく上では、1年目であろうと2年目であろうと年次に関係なく全員にプロとしての意識・行動・成果が求められます。フラットな組織であるということは、同時に一人ひとりに相当な重責がのしかかるということでもありますが、それをポジティブに捉える人が集まっています。今後も価値ある企業であり続けられるか否かは、いかに個々人が成長を実現し、その力を結集して、組織力を最大化できるかにかかっています。

事業の多角化が人を育てる

2014年7月1日にAtraeは、旧社名・株式会社I&Gパートナーズから社名を変更しました。
スペイン語で「魅了する」という意味を持つ【atrae】には、「多くの魅力あるサービスを立ち上げ、誰もが羨むような魅力的な組織を創りあげ、関わっていただく方々全てを魅了する存在でありたい」という想いを込めました。社名変更に伴いHR企業からIT企業へと新たなスタートを切った我々Atraeは今後、事業の選択と集中ではなく多角化を目指していきます。これからの時代に企業を差別化するのは、資金力でも技術力でもなく、人だと考えています。優秀な人を惹きつけ、育てていくには機会が必要です。新しいビジネスを生み出す機会を増やしていくことで、アントレプレナーシップのある人が、早い段階で中核メンバーとして携わることができます。また、一つのサービスに人的リソースを集中させることよりも、自らビジネスを生み出せる人を育てていくことが、移り変わりの早いIT業界で企業が生き残っていくためには必要であると考えます。これは、学生が企業を選ぶ際にも重要な視点です。そういった成長機会の多い環境で「自分が何を成すのか、社会にどのようなインパクトを与えられるのか」を考え、実現したい未来を見据えた上で、企業を選んで欲しいと思います。

株式会社アトラエ

Interviewee

新居 佳英 氏

あらい・よしひで

株式会社アトラエ

代表取締役

1998年上智大学理工学部卒業。同年4月、当時社員数150名程度で未上場のベンチャー企業であった株式会社インテリジェンスに入社。2000年7月から2003年3月は自ら設立した子会社の代表取締役に就任。2003年9月に株式会社インテリジェンスを退社し、株式会社I&Gパートナーズ(現・アトラエ)を設立、代表取締役に就任。インターネットを活用し、人材業界初の画期的なビジネスモデルを創造。現在では利用企業3500社を超える業界トップレベルのサービスにまで成長。さらにソーシャルリクルーティングツールとして、世界初となるビジネスモデルも創造するなど、世界市場を視野にした挑戦を続けている。