本物のWebマーケティングだけが生き残る時代。

今こそ日本人の極め細かさを武器に、日本の広告ビジネスを世界へ

Mar, 11, 2016

ECマーケティング株式会社

中山 高志 氏 ・ 室屋 彰 氏  ほか

「広告マン」も「コンサルタント」も淘汰され始める

■中山 広告・マーケティング業界の大きな特徴は、市場が約7兆円規模と莫大でありながら大手企業数社による寡占状態が続いていることです。しかもその多額な費用がかけられた広告の中には、決して投資対効果が適正とは言えないものも多く存在します。その原因は、クライアントの課題解決に対してコミットせずとも、広告枠の販売や既存のサービスの提供だけで収益が得られる商慣習が現在も疑われずに残っているためです。これは、私が前職時代(NTT在籍時代)に広告主の立場から実際に感じていた問題点でもありました。

取締役:室屋 彰氏

 

■室屋 ECマーケティング(以下、ECM)を創業した2010年は、アドテクノロジーと呼ばれる一連のデジタル技術が普及して広告の効果測定ができるようになり、前年にリーマン・ショックが起きたことも加わって、広告に対する投資対効果の意識が急激に強まった時期ですね。データ分析関連のコンサルティング企業も現れ始めましたが、単なるデータ分析だけでは売上は上がらないのが現実です。分析力に加え、モノを売ることのできるマーケット感覚が無ければ、真に効果のある提案など不可能だからです。

■伊藤 実際、アドテクやデータマイニングといった手法の目新しさだけで仕事になる時代はすでに終わり、マス・デジタル問わず、より確実に効果の見込める広告やコンサルティングこそが求められるようになっています。数字感覚に乏しい広告マンや、問題点を指摘し解決までの道筋を示すに留まるコンサルタントは、どちらも十分に価値を発揮できない状況を迎えていると思います。

戦略コンサル×広告代理店、という必要十分な組織体へ

■中山 ここにいる室屋、牧野、伊藤、そして私の4人は、全員が企業経営の経験を持つ元・経営者という点が奇妙にも共通しています。その上、Webプロモーション改善、ユーザビリティ改善、CRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)コンサルティング、Webサイト制作といった別々の領域を専門とするビジネスパーソンでもあり、ECMはまさに異質が集った企業として生まれました。これにより、クライアントへのコンサルティングから始めて広告・サイト制作実行までを一気通貫で担える体制が整い、「戦略コンサル×広告代理店」という新たな形の組織が生まれました。

取締役:牧野 清透氏

 

■牧野 背景も発想も全く違う経営者が集えば、従来の常識にはとらわれない経営ができるのも自然です。ECMは設立から5年を迎えましたが、すでに不動産、化粧品、運輸、航空、製薬、アパレルといった各分野の大手企業250社以上と取引があり、大半のプロジェクトでお約束した目標を達成してきました。良い結果を出す上で、 広告主の観点と消費者の観点はしばしば矛盾することがあります。ECMでは、各プロフェッショナルの高い知見を融合させることで、最大のパフォーマンスを発揮する解決方法を導き出し提案することが可能です。この技術は、業界内でも圧倒的な優位性となっています。

執行役員:伊藤 肇氏

 

■伊藤 クライアントへの提案よりも社内での提案前プレゼンテーションの方が緊張する、と社員から言われることもあります。あらゆる観点から提案書を検討した上で、GOサインが出なければ実際の提案には行けないからですね。裏を返せば、メンバーは常にクライアントよりも厳しいECM社内の目線からのフィードバックを受けることができ、マーケティングやコンサルティングの思考法、ノウハウ、技術を必然的に学び取れる仕組みがあるということでもあります。

日本ならではの極め細やかさ、誠実さを産業化していく

■伊藤 今後は、国内での一層の事業拡大と海外展開を2軸で進めていきます。特に海外の中でも東南アジアのEコマース市場普及率は1~2%、日本に10年ほど遅れている状況と言われ、数年以内に大きな盛り上がりを見せる可能性が極めて高い未成熟市場として注目しています。次の世代を担う新卒社員には、経営陣直下で事業開発を推し進める中心になることを期待しています。

代表取締役社長:中山 高志氏

 

■中山 経済をマクロに見れば、自動車やエレクトロニクス分野でのJAPANブランドはかつてのようには通用せず、IT/Web産業のトレンドは大半が米国発です。だからこそ、資源もない日本が再び国際競争力を取り戻すためには、誠実さやサービス精神といった日本元来の強みであるソフトスキルを、改めて産業の中心に据えていくことが必要です。デジタルマーケティングは2000年頃から始まった新しい産業であり、まだ日本の産業の一角を担えてはいませんが、ECMは結果を出すという信頼性を武器に、優秀な人材を育成し輩出する仕組みを作っていきたいと考えます。将来の幹部として産業を盛り上げていく気概のある方は、ぜひ一度弊社にお越しいただければと思います。

ECマーケティング株式会社

Interviewee

中山 高志 氏

なかやま・たかし

ECマーケティング株式会社

代表取締役社長

大学卒業後NTTに入社し、7案件の事業開発を経験。プロジェクトマネージャーをつとめた4案件中2案件を単年度黒字化。その後、Web広告会社2社の創業に携わる。2010年12月ECマーケティング株式会社設立、代表取締役就任。

Interviewee

室屋 彰 氏

むろや・あきら

ECマーケティング株式会社

取締役

学生時代に将来の起業を志し、外資系コンサル会社の内定を断りベンチャーへ入社。2008年にダイレクトマーケティングのノウハウを基に起業。2010年にECマーケティング株式会社の創業メンバーとして参画。専門はCRM(顧客関係管理)コンサルティング。

Interviewee

牧野 清透 氏

まきの・せいと

ECマーケティング株式会社

取締役​

大学卒業後、Web制作会社を起業。ユニクロ、アットホーム、NTT西日本等、500サイト以上を構築。2010年、ECマーケティング株式会社の創業メンバーとして参画。専門はシステム開発とWebサイト制作。

Interviewee

伊藤 肇 氏

いとう・はじめ

ECマーケティング株式会社

執行役員

大学卒業後、大手電機メーカーを経てWebコンサルティング会社に転職。2006年からはEC専門のコンサルティング会社を共同創業し、数百サイトのコンサルティングを実施。2010年、ECマーケティング株式会社の創業に加わる。専門はユーザビリティ改善。