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外資コンサル内定後も就活を続けて見つけた、本質的な課題解決の醍醐味

「とりあえず皆が目指すコンサルへ」と、何となく考えている就活生も多いでしょう。今回は、外資戦略コンサルティングファームや商社に内定しながらもレバレジーズに入社し、数年で複数の組織立ち上げに成功するなど、活躍する社員にインタビューしました。「何となく志望」の学生が知らない、コンサルと事業会社の違いと、事業会社で働く醍醐味とは。

May, 26, 2022

レバレジーズ株式会社

小山   氏

「問題解決好き」から“なんとなくコンサル”で始めた就活

⸺就活を始める前、学生時代はどんな風に過ごしていましたか?

学部時代から約3年間、マーケティング・コンサルティング会社で長期インターンとして働いていました。優秀な社員が多かったことに加え、2週間〜数ヶ月のスパンで様々な業界や会社を知ることができるコンサルティングの仕事は、好奇心旺盛な私にとっては大変おもしろいものでした。また、この頃から漠然と「社会人になってからも問題解決を仕事にしたい」という軸も出来上がっていましたね。

⸺学生時代からビジネスに関わっていたんですね。就活では、どのような業界を目指していたのですか?

実は私、学部と大学院で就職活動を2度しているんです。学部の時は日系の大手企業を中心に就活をしていて、総合商社から内定をいただいていました。

しかし内定先社員の方々と話をする中で、“大きな組織の中で安定的に働く”ことが果たして自分に合っているのかと違和感を持つようになりました。長期インターンを経験していたこともあり、若いうちから裁量権を持って取り組み、仕事に打ち込める刺激的な環境のほうが、自分には良いのではないかと感じたのです。

その後結局商社の内定は辞退し、大学院に進学。二度目の就活では、外資のコンサルティングファームを中心に見ていました。インターンで経験していたコンサルの仕事は面白さも実感していましたし、様々な業種にかかわることができるため広い知識が身につき、社会人の入り口としては最適だと考えていたからです。実際、外資系戦略ファームからも内定をもらっていました。

今思うと、少し安直な就活をしていました。「ハイレベルな環境で働きたい」「問題解決が好き」という理由から、なんとなくコンサルを受けるというよくいる就活生の1人だったと思います。

外コンのジョブで感じたもどかしさ

⸺普通はそのままコンサルに入社することが多いと思うのですが…小山さんはなぜベンチャーに入社することになったのでしょうか?

きっかけは、修士1年の冬頃に受けたある外資コンサルのジョブ選考にあります。ジョブ選考はコンサルの最終選考にあたり、事業戦略立案や財務分析など、実際の日常業務に近いワークに数日掛けて取り組むものです。

そのコンサルでは、「あるヘルスケア商材の販売戦略を3日間で策定する」というお題に挑みました。企業のIR窓口に電話をかけ、競合他社含め実店舗を渡り歩いて情報収集をし、自分なりの論理を組み立てて、最終日になんとか販売戦略のプレゼンテーションにこぎつけた記憶があります。問題発見をしたり、課題解決のストーリーを考えること自体が楽しかったですし、ワーク中に助言をいただいた社員さんも本当に優秀な方ばかりでした。

しかし、最終的なプランをパートナーへプレゼンテーションし終えた時に、残ったのは物足りなさでした。コンサルタントはあくまでもアドバイザーであり、結局そのプランの実施判断はクライアントにあって、実行フェーズに主体的に関われない可能性がある点に、強いもどかしさを覚えたのです。

そのときに、「自分が正しいと思ったことは、責任を持って実行して世の中にその価値を問いたい」と強く思いました。それからは、自分の考えたことを責任を持って実行までやりきる経験を多く積める環境を求め、事業会社にシフトすることにしました。

レバなら「コンサルでできること/できないこと」両方を欲張れると思った

⸺その中でも、レバレジーズを選んだ理由を教えてください。

理由は2つあります。ひとつは、戦略から実行まで自らやりきる経験を多く積めそうだと感じたからです。レバレジーズのマーケティング組織には、戦略などの専門的なスキルに特化した機能軸の職種と、事業部に入りこんでプランニングから意思決定、実行まで行う事業軸の職種があります。したがって、「コンサルだからできること」と「コンサルだからできないこと」のどちらもできる環境だと思いました。

そしてもうひとつは、世の中の本質的な課題にアプローチしている点です。コンサルの選考を受ける中で、実行に携われない可能性の他にもう1点引っかかっていたことがありました。それは、クライアントワークで世の中に生み出せる価値に限界があることです。ユーザーや市場にとってベストで、社会課題を解決に導く価値を提供することと、クライアントの事業課題を解決することは、必ずしもイコールになるとは限らないからです。

就活の方針を事業会社にシフトした以上、本質的な社会課題の解決に繋がる事業を行っている会社が良いと思いました。その中でレバレジーズに出会い、世の中にとって必要なことであれば、参入する事業領域や課題解決のためのソリューションを限定しないスタンスに魅力を感じ、最終的に入社を決意しました。

⸺大きく方向転換し、自身を見つめ直した結果、納得のいく意思決定ができたのですね。

そうですね。「問題解決といえばコンサル」「優秀な人が多い環境ならコンサル」といった何となくのイメージで就活をしていた私でしたが、自分自身が大事にしたい価値観に向き合い続けた結果、最終的には事業会社でのマーケターという選択肢に行き着き、今楽しく仕事ができています。

就活生の皆さんにも、「なんとなく」で就活を終えず、様々な人の価値観に触れたり、今しかできないような体験、情報収集等を通じて自分自身の内面に向き合う期間にしてほしいですね。

自分で手を動かし、事業/組織の運営を担う醍醐味

⸺入社した後は、どのような役割を担ってこられたのですか?

入社してすぐに新規事業の立ち上げに自ら手を挙げて参画しました。そこでは顧客にどんな価値を提供し、どこで、どれくらいの対価をお金としていただくのかなどを自分達で決めていき、組織編成からビジネスモデルの設計、営業活動などを行っていました。

⸺入社前に思っていたようなチャンスが、すぐに回ってきたのですね。

はい。ただなかなか事業運営が上手くいかず、1年目の終わりにクローズすることになりました。当たり前ですが、事業に失敗すると自分の仕事もなくなります。それは会社に何の価値も残せず、コストでしかない自分を認めざるをえない瞬間でした。

社内を回って自ら次のポジションを探す中で、自身の強みや特性を改めて考え直し、自分が会社に残せる価値を必死に考え抜きました。その結果、事業マーケターとして第二のキャリアをなんとかスタートできましたが、マイナスの状態から自分が組織に対して価値を出せることを見出そうと「成果」と「価値」にとにかく拘りました。

⸺最初は苦労されたんですね。しかしその後は、組織立ち上げなどで活躍され、全社表彰もされたと聞いています。

入社2年目の秋からは人事部マーケティング組織の立ち上げ責任者になり、人事の経営効率化や組織改革に取り組みました。たとえば、採用システムを導入して日々の数値進捗を全体で把握し、採用目標に対して今日やるべき仕事が何かを明確にしたり、採用市場におけるレバレジーズの認知度を高めるというミッションを担ったりしていました。その一環として、レバレジーズで働く社員の人柄や仕事にかける想いを発信するオウンドメディア「meLev(ミレバ)」の立ち上げも行いました。

採用・育成の現場にこれまでなかったマーケティングや分析の概念を導入し、目標達成できる組織の仕組みづくりや効率化を実現したことで、その年、レバレジーズ内で最も成果を出したマーケターに贈られる「ベストマーケター」も受賞しました。

その後はデータ戦略室を立ち上げ、データ分析・活用の全社統括を行い、レバレジーズ全体のデータドリブン体制を構築してきました。データ分析基盤の構築はもちろん、現在はデータとAIを活用し、事業課題の解決をしています。

入社当初に関わっていた、顧客や市場の問題解決を行う仕事は、事業の第一線に立てた点でとても面白かったですが、最近ではもう1段階視座が上がり、会社全体がより良い事業運営を行えるように基盤を整え、仕組み化・効率化していく今の仕事にもとてもやりがいを感じています。これも、事業会社ならではの醍醐味だと感じています。

「優しかった」と言ってもらうつもりはない。実行まで挑むインターン

⸺小山さんもメンターを務められているレバレジーズのサマーインターンでも、戦略から実行までやりきることや、社会課題を解決するお題にこだわっていると伺いました。

そうですね。インターンは社会課題にまつわる新規事業の立案から実行までをチームで行うもので、戦略策定やアクションプランからもう一歩踏み込み、事業の実現までやりきるのが最大の特徴です。そのために、プロダクトの見た目や、広告、営業はどうするのかといった細かいところまで作り込んでいきます。

それができるのは、事業責任者などビジネスの最前線で解像度高く日々戦っている人達がメンターを務めているからです。彼らはレバレジーズのオールインハウスの環境で、実際に手を動かす経験を豊富に持っています。そういったノウハウがあるからこその、当社ならではのインターンだと自負しています。

⸺インターンにそこまで力を入れられるのはなぜなのでしょうか?

学生のためにインターンをしているのではなく、本当に「今年やる新規事業を作るだけ」という意識で、仕事としてやっているからだと思います。

だからこそ、学生の皆さんに「レバのメンターは優しかったね」と言ってもらうつもりもないですし、皆さんをお客様扱いしようとも思っていません。メンター対学生という関係性ではなく、社員と同様に接し、現場社員と参加学生が一丸となってアウトプットを作っていく場になっています。必要であれば一緒に市場調査に入ることもありますし、時には社員同様に厳しいフィードバックをすることもあります。

⸺若手や学生の力を本気で信じているんですね。

そうですね。そもそもレバレジーズでは新卒からのリーダー比率も高いので、若いからできないなんて考えはなくて、皆に期待をかけています。

参加学生の中には、ものすごいスピードでキャッチアップして自分やチームの課題に向き合い、参加前後で大きく考え方を変える人も多いです。コンサルしか見てなくて腕試しで参加した学生が、参加後には社会課題に目を向けるようになっていて、ビジネスや課題に向き合う姿勢が変化していることもよくあります。

フレームワークやTipsにとどまらずに、問題に徹底して向き合うスタンスのインターンに行くと成長できます。また徹底して向き合うことで「自分にとって何が大事なのか」という軸のようなものを得るきっかけになるので、本質に気づきたい就活生にはぜひ来てほしいなと思います。

※オールインハウス:事業運営に必要な専門的なスキルやノウハウについて、外注することなく社内で完結させること。

レバレジーズ株式会社

Interviewee

小山   氏

レバレジーズ株式会社

マーケティング部 データ戦略室 リーダー

2016年に東京大学大学院卒業後、レバレジーズに新卒入社。入社後は新規メディア事業立ち上げを行い、その後レバテックのマーケティング担当として異動。入社2年目に人事マーケティングチームの責任者に抜擢され、入社3年目からはデータ戦略室立ち上げに参画。現在はデータ基盤/BI構築・データ設計・全社データマネジメントの統括を行う。