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IT企業ならどこでも成長できる?技術もマネジメントも習得したい人が選ぶ環境

IT業界でプログラミングなどのスキルを身に付け、社会に求められる人材になりたいと思っている方は多いのではないだろうか。では市場価値を高めるために必要な成長機会を掴めるIT企業は、どう見極めれば良いのか。若手の成長が著しいデリバリーコンサルティングでグループ長/シニアマネージャーを務める長岡氏と、若手社員2人に話を聞いた。

Feb, 04, 2022

株式会社デリバリーコンサルティング

長岡 亮輔 氏 ・ 寺崎 雄大 氏  ほか

成長産業に成長環境があるとは限らない

編集部 ここ10年以上、世界の経済をけん引しているIT業界。経済産業省によると、2020年の国内情報サービス業の売上高は12兆9102億円と、5年間で約20%も増加しました※1。あらゆる業界でDX(Digital Transformation)が進んできていることを追い風に、今後も成長し続ける業界と言えるでしょう。

そんなIT業界でプログラミングなどのスキルを身に付け、日本の技術革新に貢献したい、社会に求められる人材になりたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

もっとも、IT業界のなかには、長時間労働や多重下請け構造などの問題に悩まされている企業も少なくありません。ITに限った話ではありませんが、成長産業に属しているからといって、すべての企業に社員の成長環境があるとは限らないのです。

では入社後に成長機会を掴めるIT企業を見極めるには、どのような視点が必要なのでしょうか。

今回は、デジタル技術を用いてお客様のDXを推進しているデリバリーコンサルティングから、グループ長/シニアマネージャーを務める長岡さんと、若手社員の奥山さん・寺崎さんにお話を伺いました。業界が抱える問題をどう捉えた上で入社先企業を選べば良いのかを学びましょう。

※1 参照:経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」2015~2020年

「IT業界は残業が多い」と言われる理由は?

──まずIT業界の話題について率直に聞きたいと思います。IT業界は「残業が多い」「企業や配属によって経験できる業務範囲が限られる」というイメージを持つ学生の声を聞きますが、実際はどうなのでしょうか。

長岡 まず残業についてお答えします。IT業界で残業が増える大きな理由として、システム開発時に何らかのトラブルによって予算や納期が足りなくなる「炎上プロジェクト」が多発することが挙げられます。この予期せぬ炎上の対応に奔走するため、業務時間が長くなってしまうのです。

もっとも、当社には残業がほとんどありません。それは、そもそもプロジェクトを炎上させない仕組みがあるからです。

当社では、システム開発を効率よく成功に導くための「デリバリーアプローチ」という指針に沿ってプロジェクト計画を立てています。「プロジェクトの成否は計画で8割が決まる」と言われるなか、このフレームワークに沿って抜け漏れのない計画を立て、実行することで、プロジェクトの炎上を防ぐことができ、結果的に残業が少なくなるのです。

──残業を減らすには、炎上を防ぐ仕組みがあることが重要なのですね。では「経験できる業務範囲が限られる」というイメージについてはどうですか?

長岡 IT業界の仕事は幅広い上に、システム開発ひとつとっても、提案や要件定義、設計、開発、テスト、運用など、様々な工程を踏まなければなりません。そのうちの一部の業務に特化した企業もありますし、全工程を担い、配属によって業務を分けている企業もあります。

前者の場合、確かに経験できる業務の領域は限られますが、特定の領域の専門性を高められるというメリットがあります。一方、後者は、お客様から直接案件を受注して、提案から実装までを自社で担うため、どの工程の業務も経験できる可能性があります。案件全体を見る力が養えるのもメリットです。

当社は後者で、案件の大きさを追いすぎず、全体を一気通貫で担えるものを受注しています。加えて、お客様の業界も製造業や小売業、金融業など様々なので、多様な業界のプロジェクトに柔軟に対応する力がつくとも言えますね。

また当社では、本人の希望や素養次第でマネジメントに関係する業務にかなり早い段階から携わることができます。奥山と寺崎もそのように活躍の場を広げています。

入社2年目でマネージャーと同じ目線に立つ経験

──希望や素養次第でマネジメントに関係する業務に携われるというのは魅力的ですね。お二人は実際にどのような仕事を担ってきたのですか?

奥山 私は2019年に新卒で入社して、この3年間で大きく2つのプロジェクトに関わりました。最初に配属されたプロジェクトでは、開発したシステムが期待通りに動作するか、必要な機能が備わっているかを検証するシステムテストなどの業務を中心におこなっていました。

1つ目のプロジェクトが終了し、2年目からは、PMO(Project Management Office)というプロジェクトマネージャー(PM)のサポートの役割を担っています。PMと同じ目線から、お客様への新規サービスの提案や実際のプロジェクト実施を進める仕事です。

──PMOの経験から、どのように成長できたと思いますか?

奥山 お客様に価値を提供するために、自分から積極的に動くことの大切さを学びました。PMOになってからは、上司がいない場でお客様との会議に出席する場面が多々ありました。最初の頃は、私が間違った発言をしてデリバリーコンサルティングの評判を下げてしまってはいけないと思い、全く発言していなかったんです。

でも、それでは自分がいる意味がないなと感じて。それからは間違いを恐れず発言してみるようにしました。すると次の会議から「奥山さんはどう思う?」とお客様から意見を聞かれたり、私の意見が企画に反映されたりするようになりました。積極的に発言してみることで「より良いものを作る」という目標地点がお客様と一致するのを肌で感じられました。

長岡 奥山は当社の行動指針の一つである「Pro-active(自分から行動する)」が実行できているからこそ、PMOを任せています。仮にお客様の前で間違った発言をしたとしても、その後の仕事でいくらでも取り返せます。そのため、多少自信がなかったとしても自分から考えて動ける積極性の方が、お客様に対して価値を提供する上でも大切なのです。

「キャリアに寄り添う」本当の意味

──寺崎さんも早い段階からマネジメント業務に携わってきたとのことですが、これまでどんなキャリアを歩んできたのですか?

寺崎 私は2015年に新卒入社し、最初の1年間はプログラミングを行う仕事をしていました。2年目からはビジネスインテリジェンス(BI)ツール※2 のTableau(タブロー)という製品を使ったデータ分析支援をしています。1年目とは打って変わってあまりプログラミングを行わず、コンサルタントとしてお客様と直接会話しながら課題を発見したり、解決手法を提案したりしています。

マネジメントは20代後半から携わっており、現在はTableauのコンサルティングを行いながら、エンジニアのメンバー数名のマネジメントも並行して担っています。

──マネジメントを行う上でどんな点に苦労しましたか?

寺崎 自分よりも経験豊富で年上の方をマネジメントしていたので、最初は不安ややりづらさを感じていました。しかし今では物怖じせずに伝えるべきことは伝え、聞くべきことは聞いて、うまく意見を取り入れられています。

それができるようになった理由としては、上司の助けがあったことが大きいですね。若手が新しい業務に関わるとき、自分で何とかしろと放り出されることはまずありません。定期的に上司からレビューをもらい、少しずつ道を示してもらいながら進めます。上司がいる安心感を持ちながら、着実に自分のスキルを高められるのです。

長岡 寺崎が言うように、当社はしっかりと一人ひとりのキャリアに寄り添っている会社だと思いますね。技術を突き詰めたければそれができる配属にしますし、マネジメントに携わりたいという希望があり、素養も備わっていれば、一足飛びに経験させることもあります。

この「キャリアに寄り添う」とは、ただ本人の希望通りにアサインするという意味ではありません。その人が将来望むキャリアを歩むために、いま何を学び、経験する必要があるのかをしっかりと考え、対話するということです。だからこそ、社員も納得した上で目の前の仕事に打ち込むことができています。

※2 ビジネスインテリジェンス(BI)ツール:企業が持つ様々なデータを収集・分析し、経営や業務に役立てるソフトウェア。

お客様が本当に望むことを理解する

──お客様と関わりながら経験を積むなかで学んだことはありますか?

寺崎 お客様と対等な立場で、一緒にプロジェクトを遂行する仲間として接することの重要性を学びました。

最初は、コンサルタントなのだからお客様に対して答えを明示しなければならないと思い込んでいました。しかしお客様が悩んでいる部分に対して、一緒に悩み、活発に議論を交わしてみたところ、プロジェクトが良い方向へと動き出したんです。同じ立場に立って意見を伝えることで、型にはまった答えを返しているだけではなく、きちんと考えてくれているとお客様に思ってもらえました。

私がプロジェクトを抜けることになったときは「代わりにくる人は寺崎さんくらいできる人じゃないとだめですよ」と言ってもらえ、自分の仕事がお客様の役に立っていることを実感できました。

長岡 寺崎にコンサルティング、マネジメントと、難しい仕事を次々と任せられているのは、こうしたお客様の目線に立って対話を重ねる、前のめりな姿勢が備わっているからです。

当社ではお客様からのご依頼を言葉通りに実行するのではなく、お客様が本当に望んでいることは何かを突き止め、それを実現することを重視しています。お客様の目線に立って対話することで、お客様が本当に望んでいることを理解し、お客様が思っているやり方は本当に正しいのか、もっと効率的な方法はないのかを問い直すことができるのです。

きっかけは「手に職」、広がった視野

──奥山さんと寺崎さんは、そもそもなぜIT業界を志望し、デリバリーコンサルティングへの入社を決めたのですか?

奥山 私がIT業界に絞って就活をしていたのは「手に職をつければ、将来他にやりたいことができたとしても業界を越えて活躍する人材になれるだろう」と考えたからでした。なかでも素早く技術を身に付けたいとの思いから、大手企業よりも個人の成長スピードが速そうなベンチャー企業を中心に見ていました。

当社に入社を決めたのは、会社や社員の誠実で温かい雰囲気に惹かれたからです。私が受けた他のITベンチャーは忙しさからか、面接が少しおざなりな印象だったのに比べ、当社は面接以外の場でも社員と1対1で話す機会を設けてくれるなど、相手の目線に立って対応してくれていると感じました。

寺崎 私は文系学部出身でプログラミング経験もありませんでしたが、同じくIT業界に絞って見ていました。当時は「テクノロジーの進化で衰退する業界」に入ることを恐れていたため、じゃあテクノロジーを進化させる側に回り、技術力を武器に生き残ってやろうと考えたのです。

なかでも当社に入社を決めたのは、無駄を嫌う考え方が私の性格に合っていると感じたからでした。「Talk Straight(敬語や階級などを気にせず発信する)」という言葉が行動指針の一つとなっているように、この会社では上司への忖度といった回り道をする必要がなく、社員が本質的な仕事に集中できるのだろうとわかりました。

──就活当時持っていた「手に職をつける」というキャリア観はどう変わりましたか?

寺崎 私はBIツールのTableauに深く関わったことで「手に職」という当初の目標は達成できました。次は獲得した技術知識をどう活かすかを考える段階にあり、PMとしてメンバーに伝えていくことも、スペシャリストとしてお客様と密接に関わることも、どちらも視野に入れています。

奥山 私はまだまだ手に職をつけている途中ですね。入社してからの変化としては、PMOを経験したことで、将来はお客様と技術者の間に入り橋渡しの役割をする「通訳者」になりたいという新たな目標ができました。お客様が納得する根拠を伴った説明ができるようになるためにも、まずはもっと自分自身の技術力を磨きたいと考えています。

──最後に、今後会社をどうしていきたいか、どんな学生に入社してもらいたいか教えてください。

長岡 当社は2021年7月に東証マザーズへの上場を果たしました。上場をきっかけとして、今後新たな技術も開拓しながら会社としてさらに成長し、より多くのお客様に価値を提供していきます。

そんな会社を押し上げてくれる人材として、デジタル技術を通して社会に貢献したい、技術力を身に付けてプロフェッショナルとして成長したいなど、何らかの「野心」を持った方に、ぜひ入社してもらいたいですね。皆さんの望むキャリアに向かって挑戦できる当社の環境で、ITプロフェッショナルとしての第一歩を踏み出してください。

株式会社デリバリーコンサルティング

Interviewee

長岡 亮輔 氏

ながおか・りょうすけ

株式会社デリバリーコンサルティング

デジタルマイグレーション第2事業部 グループ長/シニアマネージャー

経済学部出身。2007年に新卒で入社。プログラマーとしてキャリアをスタートした後、システムエンジニア、プロジェクトリーダー、マネージャーを経験し、現職。現在はシステム開発のマネジメントを担いながら、ITコンサルタントとして顧客の業務改善ソリューションの提案を行う。

Interviewee

寺崎 雄大 氏

てらさき・ゆうだい

株式会社デリバリーコンサルティング

データストラテジー第1事業部

経済学部出身。2015年に新卒で入社。プログラマーを経験後、現在はBIツールのTableauを使った顧客のデータ分析支援を担当。並行してエンジニアのマネジメント業務も行う。

Interviewee

奥山 美輝 氏

おくやま・みき

株式会社デリバリーコンサルティング

データストラテジー第2事業部

工学部出身。2019年に新卒で入社。プログラマーを経験後、現在はPMOとしてPMのサポートの役割を担う。