「早期から活躍したい」と話す学生も、「若手に裁量権がある」と訴える企業も多い一方で、実際に新卒数年目でリーダーや責任者に就ける人や環境はそう多くない。ではそれを実現した一握りの若手はどのような就活をし、どのようにポジションを掴んできたのだろうか?今回は共に新卒2年目ながら、レバレジーズにて海外支社のセールスマネージャー、数億の予算を抱える新規事業責任者を務めるお二人に話を聞いた。
──まずは、現在お二人が担われている役割と仕事について教えてください。
古川 私は医療・介護領域における新規事業の責任者をしており、事業の成長に関わる部分をすべて見ています。サービス全体の品質に責任を持つことはもちろん、営業責任者と連携して戦略を練ることや、必要な人員の採用も自分で行っています。最近はPL(損益計算書)を作成して数億規模の売上とコストのすり合わせや、20名を超えるメンバーのマネジメントもしています。
結城 私はメキシコ支社にてセールスマネージャーを務めています。営業として企業様へのご提案を行うのはもちろんのこと、メンバーの教育やマネジメント、事業における営業戦略の考案も私の重要な仕事です。現場と上流の両方を見ながら、事業の売上拡大を担っています。
──お二人は2年目にして、事業全体を任されているんですね。今回は、「若いうちから大きな仕事を担いたい」と考える学生のために、就活から現在の要職に就くまでに、お二人が何を考え、どのように行動してきたのかをお伺いさせてください。
──結城さんはどのような学生時代を過ごし、どのように就活を進められていたのでしょうか?
結城 高校まで野球漬けの日々を過ごしていたこともあり、大学入学後はパワーが有り余っていました。なのでとにかく目についたものに飛びつき、アクティブに動き回っていましたね。
2年時には1年間アメリカに留学、3年時には学園祭実行委員の副代表を務めました。それ以外にも、台湾で開催されたビジネスを立案する国際プレゼンテーション大会で最優秀賞を獲得したり、カンボジアのスタディツアーに参加したりもしていました。
就活は2年生の終わり頃から始めたのですが、当初は総合商社、専門商社、大手メーカー以外は考えていませんでした。昔から海外に駐在したいという気持ちが強かったですし、大手企業にいけば規模の大きな仕事を手がけることができ、将来安泰だろうと考えていたんです。いわゆるミーハーな就活生だったと思います(笑)。
──商社志望にも関わらず、レバレジーズを受け始めたのはどのような経緯だったのですか?
結城 一番大きかったのは、3年時に1ヶ月間滞在したカンボジアでのスタディツアーをきっかけに、就活軸が大きく変化したことです。現地で知った、カンボジアの優秀な若者の将来の選択肢が少なすぎるという事実があまりにも衝撃的で、優れた能力がありながらも機会に恵まれない人に、より多くの選択肢を提供したいという想いが芽生えました。
そこから教育や人材領域に関する社会課題への関心が高まり、帰国後は元々志望していた商社に加えて、そういった社会課題にフォーカスできる企業を検討するようになりました。そしてその中の1社として、レバレジーズと出会いました。
ただ、元々憧れていた商社を含め複数社から内定をいただくことができたので、最終的にどの企業に内定承諾するかを決める際には、実はかなり悩みました。当時掲げていた「海外赴任する」「大きな仕事に携わって生き抜く力を付ける」「人にフォーカスして社会貢献する」という3つの軸の中で、何を優先すべきかがわからなかったからです。
──そんな中で、最終的にどうしてレバレジーズに入社を決めたのですか?
結城 海外赴任の可能性は不明瞭でしたが、それ以外の軸を考慮した際に、自分が理想とするスピード感で社会貢献と成長を両立できる環境があると感じたからです。
商社を受けていて感じたのは、商社では巨大なプロジェクトを細分化した一部をそれぞれの担当が担い、10年、20年かけて進めていくのだということです。それもやりがいはあると思うのですが、自分には成長や価値創造の観点でスピード感が物足りなく感じました。
対してレバレジーズでは若いうちから新たな事業や価値創造の全体を任されるため、本当の意味で「大きな仕事」を通して成長できることにワクワクしました。海外赴任についても、当時2年目で海外拠点のマネージャーや事業責任者を経験したり、5年目で支社長を務めたりしている人が実際にいたので、自分で事業を創る手触り感を持ちながら挑戦し、努力でその切符を掴もうと決意することができました。
──入社後はどのようにして、今のポジションに辿り着いたのでしょうか?
結城 入社後すぐに、念願だった海外事業の部署にセールスとして配属されました。しかし、コロナの影響を受けて事業が縮小し、医療系の事業に異動になりました。海外事業部でモチベーション高く働いていたので、コロナによる異動は正直戸惑いもありました。
その時に支えになったのは、目の前のお客様に価値貢献したいという想いと、与えられた環境で成果を残し、再び海外事業へのチャンスを得るんだという覚悟です。その強い気持ちを糧に、異動後の半年間も高い営業目標を達成し続けました。加えて代表の岩槻に直談判して月に一度1on1の機会を設けてもらい、仕事の成果と海外への熱量を伝え続けていました。
その後、ようやく営業としての成果と熱意が認められて海外事業部に戻ることができ、そこからは先輩と二人三脚で事業の立て直しを行った後、入社後1年半ほどで現在のポジションであるメキシコ支社のマネージャーを担うことになりました。
──古川さんの学生時代と就活についてもお伺いしたいです。
古川 私も結城と同じくずっとスポーツを続けていて、学部時代はバスケットボール部での活動と塾講師のアルバイトがメインでした。
その後、将来の選択肢を絞るために研究とビジネスの両方に取り組みたいと考え、大学院に進学。国際学会に参加した研究はもちろん、スタートアップでのインターン、ビジネスコンペなど、さまざまな活動に精力的に取り組むようになりました。
就活自体は大学院に上がる直前の春休みに開始し、夏には外資系コンサルティングファームからIT系のベンチャーまで、8社ほどのインターンに参加しました。正直初めはあまり就活軸もなく、「世の中の変化が大きい時代だから、成長できる環境を選びたい」という程度に捉えていて、人気企業を受けていました。
──外資系のコンサルティングファームは特に就活生からの人気が高いですが、古川さんはなぜ事業会社を選んだのでしょうか?
古川 インターンを通じて、コンサルと事業会社では仕事内容や事業に関わる上でのスタンスが全く異なると知ったことが大きな要因です。
コンサルは、クライアントが業績を上げるにはどうすればよいかについて、第三者的立場から提案を行います。つまり、ロジックを詰めてその事業をやる意義を相手に納得してもらうことがゴールになります。対して事業会社では、当事者として実行まで取り組み、顧客を幸せにする結果を出すことにフォーカスします。インターンでも、誰のどんな課題を解決するのかといったビジョンや、明日からどう実行するかという手段まで、徹底的に考えさせられました。
どちらにも面白い点はありますが、自分は当事者として取り組むほうが本質的に課題解決に近づける気がしてワクワクし、最終的には事業会社が選択肢として残りました。
──事業会社の中でも、最終的にレバレジーズに入社を決断した決め手は何だったのでしょうか?
古川 「関係者全員の幸福」を理念として掲げ、社会課題に根ざした事業を展開している点や、他人に対して熱量高くコミットできるという「人」の良さ。そして売上を500億円規模から1000億円規模に伸ばすフェーズで自分と会社や事業の成長をリンクさせられそうな「成長性」の3つに魅力を感じたからです。
最後の最後は、直感と気持ちの差分で決めたように思います。実はもう1社迷っていた企業がありましたが、その企業は誰もが知っているメガベンチャーで、組織や制度も完成されていました。その会社と、まだすべてが成長フェーズのレバレジーズとを比較したときに、自分としてはレバレジーズの環境の方がチャレンジングに感じたんですよね。
──入社後、現在の役割を得るまでの変遷についても教えてください。
古川 入社当初は医療領域の事業においてプロダクトマネジメントを担当し、ユーザーの問題解決に必要な機能実装やSEO対策を行っていました。勉強しながらエンジニア・デザイナーを含む6名ほどのチームで開発を進め、どうにか機能を実装しました。
その後は事業戦略を考えるプロジェクトでUXリサーチに携わり、そこで得たスキルを用いて、先輩と共同で新規事業企画を実施。それを執行役員の藤本に壁打ちしてブラッシュアップし、最終的には代表の岩槻や関連事業部のマネージャー陣にも企画書を見てもらい、2年目には責任者に就任しました。
結城 これまでを振り返ってみて思ったのですが、自分が就活をしているときに「すごいなあ」と憧れていた社会人に、今なれている気がするんですよね(笑)。もちろんまだまだではあるのですが。
古川 自分も入社前、「本当に優秀な人が集まっているこの会社で、自分は本当にやっていけるのか?」と思っていました。入社後は事業に集中していることもありますがそんなに気にならなくなったので、やはり成長しているのだろうなと思います。
──なぜたった2年弱で、これほど大きな仕事を任せてもらえるようになったのでしょうか?
結城 仕事を任せてもらうために、私は常に三つのことを意識しています。一つは、与えられた環境で100%以上の成果を出すこと。二つ目は、何事もポジティブに楽しみながら取り組むこと。そして最後は有言実行です。例えば何かを改善すべきだと思ったらまず自分で取り組んで成果が出る形にして、周囲に情報を共有するようにしています。言葉にすると当たり前のことのように感じますが、これらを徹底して継続できる人は実は少ないと思うんですよね。愚直に取り組み続けることで「結城なら任せられそう」という信頼を徐々に得られたような気がします。
古川 私も結城と同じく最初はどんな仕事も断らず、任されたら100%ではなく120%で打ち返すようにしています。
あとは長年ビジネスの世界にいる人と比較すると、経験やスキルが圧倒的に足りていないと感じていたので、そこを補填するインプット・アウトプットの量と質を高める動きを取っていましたね。具体的には、年間100冊以上の本を読み知識を蓄えるのはもちろんのこと、専門的な知見を持つ人に壁打ちすることで徹底的に気づきとインプットを増やし、それを確実に実践することでアウトプットの質を高めていました。
インプットや気付きを増やすことは現在も大切にしており、最近は、事業を伸ばすという今の私のミッションに合わせて、その知見を持つ執行役員の藤本や代表の岩槻と定期的に話す機会を設けています。また、職種の枠を超えてデザイナーやエンジニアとにアドバイスをもらいに行くことも多々ありますね。先日も、明らかに工数がかかる作業があった際に、何気なくエンジニアに相談をしたら自動化を提案してくれ、業務効率化を実現することができました。
結城 異なる職種やチーム間でコミュニケーションを図ることで意思決定の精度が高まり、自分ひとりでやれる以上の成果を挙げられることは多いですよね。私も代表や役員、メキシコ支社以外の海外事業のマネージャー陣と頻繁に会話しています。
古川 連携することで成果を挙げやすくなり、事業の成功確率が高まるのはもちろんのこと、周りにも自分のやっていることをわかってもらうこともでき、「この仕事ならあの人に任せたい」と思ってもらえる副次的な効果もありますよね。
結城 ただそういった連携をするにしても、待っていても何も起きないので、とにかく自分から行動することが重要だと思います。チャンスは与えられるものではなく生み出すものなんです。
──最後に、早期から成果を挙げ、事業を牽引するビジネスパーソンになりたいと考えている就活生の皆さんにアドバイスをお願いします。
結城 小さなことでも抽象的でも良いので、自分の実現したいことを見つけたら、目標を置き、それを周りにアピールしながら突き進んでほしいですね。私は学生時代はパッションモンスターと呼ばれるくらい、ロジックよりも熱量が先行するタイプでしたが、その熱量に基づく行動、また地道な努力で機会を掴んできたと自負しています。
また、まだやりたいことがない人やなりたい姿を思い描けない人は、まず自分自身のレベルを上げられるのはどこかと考えるのが重要だと思います。私や古川も最終的にはチャレンジングな成長環境があることを決め手に当社を選びましたが、楽しく前向きに挑戦できる環境を選べば、やりたいことやなりたい姿も徐々に見えてくるはずです。
古川 学生時代から意識できることとしては、何事も主体となって考えること、そして「自分がいたからこそ組織の成果が変わった」と言える経験を積むことですかね。このような意識は習慣になると思います。
入社後も最初は一メンバーとしてサービスに関わることになりますが、一メンバーにとどまらず、自分でサービスを大きくしていこうと考えて視座を上げ、貢献範囲を広げ続けている人が、結果的に私や結城のような抜擢を受けている印象があるんですよね。
レバレジーズは「一緒に会社を大きくしたい」「世の中の課題を解決したい」という想いを持ち、主体的に動ける人がチャンスを掴める環境なので、ぜひそのような方と一緒に働きたいです。
レバレジーズ株式会社
古川 氏
レバレジーズ株式会社
新規事業責任者
東京大学工学系研究科修了。2020年新卒でレバレジーズ入社。入社後、看護・医療事業にてメディアマーケティングを担当。その後新機能開発のプロジェクトマネージャーを経て、新卒入社2年目で新規事業責任者を務める。
結城 氏
レバレジーズ株式会社
メキシコ支社 セールスマネージャー
関西大学外国語学部卒。2020年新卒でレバレジーズ入社。 入社後、海外事業、看護・医療領域での営業経験を経て、新卒入社2年目で新Leverages Career Mexico のセールスマネージャーを務める。