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組織に新たな風を吹き込み、事業を動かす。 若手3人と経営者が語る、『will』を実現するための選択と成長環境

企業経営のデジタル化支援と、フリーランス人材の活躍機会を拡げることを通して、一人ひとりが自身の『will』を実現できる社会を目指すウィルゲート。新卒入社2年目で活躍する若手エース3人には、外資コンサルや日系大手、研究職など複数の選択肢があった。そんな中、なぜウィルゲートへの入社を決めたのか。若手エースが創業から同社を率いる代表の小島氏と共に、入社前からこれまで、そして未来を語る。

Dec, 02, 2019

株式会社ウィルゲート

小島 梨揮 氏

異なる経歴を持つ3人が、

150名規模のベンチャーを選択した理由

 

小比田  私は昔から「科学者になりたい」という思いが強く、大学で研究に励んでいました。ただ、アカデミックな領域は結果が見えるまでに時間がかかるので、少しもどかしさを感じていたんです。友人が就職活動を始めたので、私もあらためて将来について考えてみた時に、「ビジネスの方が成果が見えやすく、社会を変革していけるのではないか」と思うようになり、企業への就職を考え始めました。「これをやりたい!」という明確なものはなかったのですが、”ミッションに共感できて、自分が魅力的だと感じられる組織風土の会社“かどうかは強く意識していた部分です。自分の影響の幅を拡げていきたい、と考えていたので、何千・何万分の一の役割を担うことになる大手ではなくて、最初からベンチャーに絞っていました。

 地方にいたので、できるだけ効率よく自分に合った会社をリサーチしようと思っていました。ベンチャーをよく知っている方に私の理想の会社像を理解してもらったうえで、レコメンドをもらい「よさそう!」と思ってからは、ひたすらに人に会わせてもらっていました。多くのベンチャー社員に会う中で、だんだんと軸が明確になっていくのを感じましたね。軸が明確になったあとは最後は直感。しっかりとリサーチした自信があったからこそ「この会社だ!」という直感に、迷いはありませんでした。

大島  小比田とは対照的に、学生時代はバンド活動に明け暮れていました。周囲が動き出すタイミングでとりあえず就職活動を始めたものの、バンドが楽しすぎたので、特にインターンにたくさん参加したわけでもありません。就職人気ランキングを上から3つくらい受ければどこかしら通るかなと思っていたのですが、見事に全滅してしまい、そこから真面目に就職活動に向き合い始めました(笑)。

 それでも、”そもそも働くことが自分の幸せに繋がるのか“があまり腑に落ちていなくてモヤモヤしていて…。ウィルゲートの社長面談でその話をしてみたんです。本当に色々話したのですが、「自分の幸せ=人を幸せにすること=仕事」という小島の話に共感できました。創業経営者である小島の価値観や、自分の目線になって一緒に考えてくれる姿勢が自分にフィットしたので、その場で入社の意思決定をしました。

定光  僕は大学院で食品の研究をしていたので、周りは大手食品メーカー、もしくは消費財メーカーの研究職志望がほとんどでした。大手メーカーで商品開発に携わるのは面白そうだと思っていましたし、志望度の高い企業もありましたが、最初から研究職だけに絞らずに、幅広く見た上で意思決定しようと思ったんです。

 商社や外資コンサル、ITベンチャー、メガベンチャーなど、様々な企業の方と対面でお話しする中でまず感じたのは、外資系企業には「個人で目標を達成したい」という気持ちが強い方が多いということです。それを自身の体験と照らし合わせた時に、自分は「誰かと一緒に、何かを創り上げていきたい」という想いが強いことに気づきました。

 一方で、日系の大手企業は、すでに先人たちが創り上げた枠組みがあったり、一人ひとりの担当する領域が狭かったりして、「会社や組織を自分で創っていく感覚が得られないのではないか」という懸念がありました。また、組織がある程度の規模まで成長したベンチャーも同様に、出来上がった枠組みの中で、競争の勝負が色濃くなってしまう印象を受けたんです。

 そうすると、成長のベクトルが個人に向いてしまい、「組織のために自分がこういう成長をしていきたい」という想いを大事にできないのではないかと思いました。

 そんな時、小島と当時の採用責任者(現人事責任者)の北林が、出張で京都を訪れた際にわざわざ会いに来てくれて、3人で食事をしました。ベンチャーは社長のカリスマ性が色濃いと思っていたのですが、そこでの経営層と社員のフラットなコミュニケーションに魅力を感じたんです。話をしていると、小島と北林が相互に尊敬しあっているのが伝わってきましたし、小島の下で頑張っている若手社員という雰囲気ではなく、一緒に戦ってきた同士のような関係性に見えたんです。いま振り返ると、あの食事の時に、ウィルゲートに入ることは心に決めていましたね。

想像を超える新卒社員の成長スピードが、

それまでの既定路線を大きく変えた

小島  会社のフェーズが大きく変わる時期だったので、事業を多角化し、より上流のコンサルティングやプロダクト創りに、一緒に取り組めるような人材に入ってもらいたいという期待をもって、2018年入社の新卒採用に取り組んでいました。

 それまではどこか「従来通りのプロセスに沿って学んでいくことが成長の近道」というような考え方が社内にあったように思います。ただ、事業の変革期に、その考え方は通用しませんし、彼らも従来通りのプロセスを”教わりながら”歩むことは望んでいませんでした。その時に、「会社として、人材育成の考え方を抜本的に変えなければ」と強く思いましたね。「自分たちで新しいものを創っていきたい」という意志が強く、自発的に取り組んでくれたので、それぞれなりの成長機会をつくっていくことができました。

 入社2年目の今では、チームリーダーを務めたり、プロジェクトオーナーを担ったり、実質的に事業全体を取り仕切ったりもしています。方法論まで細かく指示をしなくても、目的や背景、あり方のような部分だけを伝えれば、「こうあるべきだ」という視座の高いアウトプットを、自分の考えにして出してくれます。経営の意思決定ができるレベルまで仕事を回すことができるのは、当初の期待以上です。彼らの活躍ぶりを見て、役員直下での配属やオファーポジションが生まれるなど、会社全体の人員配置にも大きな変化が生まれました。

一人ひとりの意見や考えを、

経営の意思決定に取り入れる"組織風土"

小比田  就職活動をしていた頃は、どこかに「自身のキャリアのために最初の会社を選ぶ」という感覚があり、自分の将来がゴールになっていました。入社前にそのことに気づき、あらためて自分の気持ちを固めるために決意したのは、「会社から何かを与えてもらうスタンスではなく、問題に対して能動的に関わり、自ら見つけて解決していくスタンスで仕事をしよう」ということです。そうすれば、自分自身の成長が早まるだけでなく、会社が良い方向に変化していくことにも繋がると考えたからです。もちろん、最初は先輩たちがこれまで創り上げてきたものがある中で、入社数ヶ月の私が意見することに若干の不安もありましたが、思っていることを発信しなければ、各所に対して何もプラスになることはないと思い、積極的に発言するようにしていました。

大島  ウィルゲートに限らずだと思いますが、ベンチャーってやっぱり、整ってない部分が多いじゃないですか。でもそれは、改善案を起案するチャンスだと捉えるようにしています。ウィルゲートでは、合理性があれば、立場に関係なくフラットな目線で見てくれます。だから、起案しやすいですし、その中で視座が高い企画ができるようになってきたなと思います。

小島  若手社員であっても、一人ひとりが担っている専門領域に関しては、取り組んでいる本人が一番多くの情報を持っています。お客様やユーザーの意見を直接聞いていますし、当該領域について誰より考えつくしているからこそ、経営陣が驚くような起案をしてくることもあります。ですから、経営陣の意向はあったとしても、一人ひとりが持つアイデアをできる限り組み合わせて戦略を立てるように心がけています。最終的な意思決定をするのは経営陣であっても、メンバーがオーナーシップを持った方が良いのであれば、任せる判断をすることもあります。

定光  小島と仕事をしていて、いいなと思うのは、私がオーナーのプロジェクトであれば、前のめりに役者に徹してくれるところです。オーナーシップを持たせてもらうと、「何としても成功させよう」という気持ちがより一層強くなりますし、同時に心地よいプレッシャーも感じます。実際に自分たちの意見や考え方を、経営の意思決定に取り入れてくれるので、入社の時にこだわっていた「自分で会社を創っている感覚」を持ちやすいと感じています。

事業を動かして初めて知った、

"仕事に抱いていたイメージ"とのギャップ

大島  もともと新しい物好きなので、新規事業をやりたいという気持ちは強くありました。入社するまで、新規事業は市場調査をして、市場規模がどれくらいで、世の中にはどういうニーズがあって、どういう競合がいて、どういうビジネスモデルでやればどれくらい儲かる、みたいなことを設計する”キラキラした“仕事だと思っていました。

 実際に、小島の直下で新規事業を手がけて感じるのは、学生の頃にイメージしていた新規事業創りは、全体の1%にも満たないということです。新規事業を形にして、早く軌道に乗せるためには、設計するだけではなくて、周囲を巻き込んで推進しながら、状況に応じて何度も計画をアップデートしていくことが求められます。いざやってみるとかなり泥臭いですし、予想外のことばかりで、本当に難しくて面白いです。

 ただ、そんな経験の中で、プロダクト開発・マーケティング・営業・役務提供といった、事業のバリューチェーンを俯瞰して見られるようになりました。そして、優先度の高い課題に対してより大きなものを動かしてアプローチできるようになり、一気に仕事の面白みが増しましたね。

小比田  入社前は何か物事を決めれば、あとはやるだけで、それがほぼゴールだと思っていました。正直、仕事をするまでは実行することの重要性をあまり意識したことがなかったです。仮にクライアントに何かを提案したとして、それが実行されなければ何の成果も出ませんし、結果すら生まれません。決めた計画やマイルストーンを実行していく難しさや、そこに費やすエネルギーの大きさは想像すらしていませんでした。

 でも、提案が上手くいった時の成功イメージを描き、成果を生み出すまでのシミュレーションを重ねて、それをチームで実行し、動かしていくプロセスは、なんとも言えない楽しさがあるんです。この感覚は私が幼い頃から続けていた音楽や、学生の頃に取り組んでいた科学にも共通する部分があるような気がしますね。

早いスピードで成長するために、

学生のうちから持ち合わせたい視点

大島  ひと言で新規事業やマーケティングといっても、入社する会社や配属される部門、さらには誰と働くかによって、その仕事への関わり方や中身、そこから得られる経験は大きく異なります。「早いスピードで成長したい」という学生は多いですが、具体的に働くことのイメージが湧いている人は少ない気がします。ですから、多くの経営者や社会人と対面で話し、働くイメージが鮮明になるまで質問してみたり、そういう経験ができるインターンシップに参加したりする能動的な活動は、取り組んでおいて損はないと思います。

小比田  私も初めはそうでしたが、学生のうちは特に「与えてもらう」というスタンスに陥りがちです。でも、たとえスキルや知識が不足していたとしても、自分が周囲に提供できる価値は、必ずあるはずです。そこに対して惜しむことなく全力でエネルギーを注げば、その分だけ跳ね返りも大きくなります。結果として、新しい気づきが生まれたり、知見が広がったりと、そこから成長へ繋がる好循環サイクルが生まれていくのだと考えています。もし早いスピードで、社会や市場、会社に対して影響をもたらすことのできる人材を目指すのであれば、まずは自分が、「目の前の相手に何を与えられるか」ということに目を向けて、力を注いでみるべきだと思います。

定光  キャリア選択にも仕事にも共通することですが、「自分のことは自分で決める」ということを本質的に実践することが大事だと思っています。学生の皆さんは今の時期、色々な人と話す中で、十人十色の価値観や考えに触れる機会がありますよね。そんな中、自分のキャリア像が明確になっていないことを不安視するようなこともあるのではないでしょうか。でも、きっとそんなことは問題ではなくて、新鮮な情報が入る度に自分の軸を見失ってブレてしまうことの方がよくないな、と個人的には思っています。人の意見は、あくまで参考情報。私たちも「ウィルゲートって成長機会あるよ!」という話をしていますが、「これって私が描く成長なのかな?」という目で見るくらいが丁度よいです。勇気をもって自分で判断し、決断して、自分の意思決定に責任を持つ経験を積んでいってほしいですね。

小島  私たちが掲げている”一人ひとりの『will』の実現“のためには、人の成長が欠かせません。そういう意味では、若手メンバーの活躍により、新たな成長への道筋がいくつもできていくと思っています。これは若手社員に限った話ではないですが「誰かが辿った成長への道」ではなくて「その人ならではの成長への道」を歩んでいってほしいですね。

 また、年齢や社歴、経験年数に関わらず、経営陣とかなり近い距離でコミュニケーションを図り、一緒に新たなものを創り出すというのは、会社としても大事にし続けたい文化の1つです。ですから、新しく仲間に加わる皆さんには、カルチャーや理念を同じように大切にしてもらいたいというのはもちろんですが、自ら思考し、能動的なチャレンジができる人材に多く集まってもらいたいです。

 近い将来、若手からも執行役員や専門役員を輩出していきたいと考えていますし、今日お話した3人も、会社を動かす重要な役割を担ってくれるだろうと期待しています。

ウィルゲートについて詳しく知りたい方はこちら

株式会社ウィルゲート

Interviewee

小島 梨揮 氏

こじま・りき

株式会社ウィルゲート

代表取締役