• トップページ
  • 「なぜ?」を探求し続けることが成長の糧|リサーチから紐解く、 ビジネスの新たな種と未来の潮流

「なぜ?」を探求し続けることが成長の糧|リサーチから紐解く、 ビジネスの新たな種と未来の潮流

リサーチを軸にした革新的ソリューションの提供で世界トップクラスのマクロミル。『失われた20年』の中で育った入社4年目のグループリーダーは、急成長の裏側で生まれる組織の隙間にチャンスを感じたという。その理由と、マクロミルの事業を通じて実現したい将来を語ってもらった。

Jan, 19, 2018

株式会社マクロミル

瀬川 順弘 氏

リサーチから見極めるビジネスと企業の未来

学生時代は経営組織論を専攻していたので、就活期に入ると優れた組織を基準に就職先を選んでいました。最初は某大手家電メーカーに絞り込んでいたのですが、ある問題によっていきなりその企業の先行きが不透明になってしまったんです。

僕が生まれた1990年からの10年間は、日本経済にとって『失われた10年』と呼ばれていました。それが10年から20年になり、大学生の頃はそんな社会に身を置くことに、漠然とした不安と諦めがありました。そこで二つの決意をしたんです。まず、メディアが伝える企業の成長度とは別に、自ら判断できる人間になること。そして、モノやサービスの差別化を見極められる人材になること。どの企業にも優秀な人はいるので、人や組織だけを軸に企業を判断すると見誤るかもしれないと考えるようになりました。

企業をモノやサービスという視点から捉えるときに、マクロミルが提供しているマーケティングリサーチはコンサルティングなどと比べても数が多く回っていて、使われる機会も多岐にわたり、広範囲に及ぶというイメージでした。大げさかもしれませんが、ビジネスの世界を俯瞰する「神様のような視点を持てる」とも感じたんです。もちろんリサーチ結果を受けて意思決定を行うのはクライアントですが、実際に入社してみたら、扱う業種業態の広さから得られる経験は想像を超えて、遥かに素晴らしいものでした。また、選考中からさまざまな学歴の学生が応募しており、その門戸の開け方と多様性を意識した採用に感銘を受けたところもあります。入社してからも、多様なバックグラウンドをもつ人たちと共に仕事が進められるのはとても刺激的です。

入社前の意思決定一つで広がる視点と早まる成長スピード

内定をもらってからは、入社して自分がどれだけ活躍できる人材になるかを真剣に考えようと思い、行動を始めました。最終的にどの企業に入るかも大事ですが、それ以上に自分が選んだ企業に入ってどれだけ戦える人材になるか、内定者時代から意思決定して動き出すことの方がより重要だと考えていました。

そこで最初に、人事をはじめ社内の人たちに、会社にとってどういう人材が必要かを聞き回りました。会社が大きくなり、昔のようなベンチャー精神を持った人が少なくなったと言われたため、内定者時代は社員3名のドベンチャー企業で働いていました。

入社後、研修期間を経て配属されたのは、現在も所属しているデジタルマーケティング事業部です。当時この部署は、配属希望の一覧にも載っていないほど新しいチームで、僕が入った時点で3名しかいない、完全に出来たばかりのカオスなチームでした。

配属されて間もない頃は、プライベートの時間で、Web上ではどんな広告が表示されるかを、1日がかりですべてメモしてみるという極めてアナログで地道な試みもしました。もしかすると、こんなことを試す人はあまりいないのかもしれませんが、リアルな実体験に基づくデータはWeb上に転がっているわけではなく、自分の体験として社内外の人に語れるので、入社1年目の自分にとって有益な情報になりました。

部署で取り組んでいたのは、Web上の行動などから得られる無意識データを元にしたマーケティングリサーチです。でも正直な話、それをどう商品として売ればいいのか全くつかみきれていない状況でした。

一方で、そんな状況もチャンスだと捉えていました。何より既存のリサーチ業務に長けた人材はすでに社内に大勢いたので、自ら切り拓いていかなければいけない環境で、自分にしかできないことを身につけられる喜びと、覚悟がありました。

マクロミルへの入社が決まったときから目標にしていた新人MVPの獲得は、内定者時代から見据えていたこと、そして若い挑戦に期待してくれる社風に支えられた結果です。

その後、入社前からチャレンジを続けていた新規事業コンテストでは、3年目でついに優勝し、起案した事業への投資も受けることができました。また私の提案から、既存の組織では拾いきれないクライアントの課題解決を担う、デジタルコンサルティンググループを立ちあげることもできました。新卒入社の若手でも、頑張れば成長の後押しをしてくれますし、いまの僕には大きすぎるくらいの器を与えてくれていると思っています。

日本が再び世界をリードするデータリサーチと人づくりへの想い

現在のマクロミルは業界内で、世界トップクラスの立ち位置にいます。最大の強みは他にないスピード感です。市場の要求に先んじたプロダクトの開発と、その実行を認める意思決定の速さにおいては特異な存在と言えるでしょう。今後さらにグローバル市場での拡張が期待できます。

そんなマクロミルにはどんな人材が適しているか?自分自身の体験から答えさせてもらうとすれば、知的好奇心、それから計算高さを持ち合わせている人ですね。

好奇心の持ち方は人それぞれですが、 「なぜ?」を追求することが重要だと思います。たとえばコンビニで、急に棚の位置が変わったのはなぜだろう?とか、店員がアラブ人に変わったのはなぜだろう?とか、身の回りで起こる日常の小さな変化の理由を調べたい欲を持ち続ける。仮説と検証が好きな僕ならではの興味でもありますが、少なくともマクロミルでは知的好奇心が成長の糧になるのは間違いありません。

現在の部署でも人材育成を行っていますが、一般的な効率重視の育て方ではなく、個々がもっと強くなれる仕組みを考えたい。なぜなら、やっぱり日本を元気にしたいからです。この国が独自のイノベーションで世界を席巻した時代の勢いを取り戻したい。そのために必要なのは人をつくる仕組み。マクロミルの事業を通じて、それを追求していきたいです。

マクロミルについてもっと知りたい方はこちら

株式会社マクロミル

Interviewee

瀬川 順弘 氏

せがわ・としひろ

株式会社マクロミル

デジタルマーケティング事業本部 ビジネスユニット デジタルコンサルティンググループ リーダー/コンサルタント

2014年4月マクロミル新卒入社。東北大学経済学部出身。入社以来、新規事業であった行動と意識のデータを掛け合わせたリサーチ事業に携わり、売上拡大に貢献。現在は自社以外のデータやソリューションも扱って顧客課題を解決するグル ープを立ち上げ、マネジメントも行って いる。また、2016年には新規事業立案制度を利用し、自ら考案した事業プランを役員へ提案。支援金を得て現在事業開発中。受賞履歴:2015年4月新卒MVP、2016年7月全社MVP。