開始2年でユニークユーザー数80万人のサービスへと成長した“エンジニアのためのQ&Aサイト『teratail』”。新卒で入社し、1年目にしてインフラ、バックエンド、フロントエンドまでを横断的に担い、同サービスの成長を牽引したエンジニアの出川氏に成長の裏側を聞いた。
Feb, 09, 2017
レバレジーズ株式会社
出川 幾夫 氏
―新卒で入社後、どのようにエンジニアとしてのキャリアを積まれ、成長してきたのでしょうか
入社後、新規事業であったエンジニアのためのQ&Aサイトteratail(テラテイル)のチームで公開API開発に携わりました。その後もパフォーマンス改善や、分析基盤の構築など、サービスに関わるほとんどのエンジニアリングを担っています。言うならば「teratailのためなら何でもやる」系エンジニアでしょうか。自分自身に限らず、レバレジーズのエンジニアは、サービスのためなら何でもするという人が多い。色々な技術領域を攻めながら、数字を上げたり、ユーザー体験を高めたりと、守備範囲が広いメンバーに囲まれているので自然と自分の目線も上がります。
―かなり幅広い技術領域で仕事をされる中で、何が自分自身の仕事のやりがいなのでしょうか
レバレジーズ初の公開APIを作ったことで、外部エンジニアがteratailを利用したアプリケーションを開発してくれたり、Slackのエンジニアコミュニティに新規質問が自動的に流れたりするなど、新しい使われ方が見えてきて、ユーザー数も大きく増えました。ゼロから創り上げる面白さを経験しないのはエンジニアとしてもったいない、そう思います。泥臭い仕事の一方で、サービスの企画にもエンジニアが携わりますし、高いレベルの結果に向けてサービスを底から成長させている実感があります。
―エンジニアであったとしても、メディアやサービスの最終目的に貢献するところにしっかりコミットされているのですね
結果に拘るのと同時に、エンジニアとしての幅を広げていくには常に技術への知的好奇心も重要だと思っています。今はteratail開発に集中する中で、インフラ周りの技術革新に関心を持っています。サービスのインフラをGoogle Container Engineに引っ越したので、DockerなどのコンテナをオーケストレーションするKubernetesには可能性を感じていて、さらにパフォーマンス改善や開発スピードを向上させられるのではないかと考えています。
―技術への好奇心を高め、成果に結び付けていく、そんなサイクルが大切なのですね。技術力を高め続ける秘訣はなんでしょうか
アウトプットとインプットを繰り返すことです。ありがたいことに、若手エンジニアながらgihyo.jpなど、様々なメディアで情報発信する経験を持っています。 『Software Design』に連載していた「アプリエンジニアのための[インフラ]入門」も先日最終回を迎えたところです。アウトプットすることで自分の技術力を整理し、自覚することができますし、外部発信は重要ですね。もちろんそのためのインプットも継続的に続ける必要があり、レバレジーズが主催して著名なCTOの方に登壇いただいている技術交流会「ヒカ☆ラボ」や、同僚エンジニアのQiita投稿にいたるまで社内に贅沢な学習環境があります。
―teratailは今後どこを目指して成長されていくのでしょうか
teratailは、開始2年でユニークユーザー数80万人のサービスへと成長させることができました。今後は、teratailを日本中のエンジニアから尊敬されるメディアにするために、権限委譲、ルーチンの仕組み化といった部分にも着手していきたいと思っています。本気でサービスの成功にコミットすれば、仮に技術自体が数年で廃れても、エンジニアを起点としてサービスを成功させるセンスは変わらないと思います。
―技術の面では、出川さん、そしてレバレジーズとしてどこを目指していくのでしょうか
世の中に先駆けてレバレジーズが新しい技術を導入してサービスを成功に導いた事例を増やしていきたいですね。幸い、代表の岩槻もエンジニア出身なので、エンジニアに対する理解が高く、開発環境への投資も含めて仕事を進めやすいです。開発者にとって本当に恵まれたこの環境に飛び込んで来てくれる方と、一緒に切磋琢磨できることを楽しみにしています。
レバレジーズ株式会社
出川 幾夫 氏
でがわ・いくお
レバレジーズ株式会社
テクノロジーメディアラボ エンジニア
2015年レバレジーズ株式会社に新卒入社。エンジニアとして『teratail』のインフラ、バックエンド、フロントエンドなど様々な領域を担当。技術評論社が運営するIT関連の技術サイト『gihyo.jp』への寄稿など様々な活動を積極的に行っている。2015年度レバレジーズExcellent Hacker賞受賞。