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チームの価値を最大化する新時代のプラットフォーム創造

ユーザ自身が「ワークスタイル」の変革者となる

Mar, 11, 2016

サイボウズ株式会社

青野 慶久 氏

グループウェアが秘める価値と変革の可能性 

企業活動のグローバル化や少子高齢化にともなうワークスタイルの多様化、高度に複雑化するビジネス環境を背景に、企業内外のコラボレーションを加速させる「グループウェア」に対しての期待がますます高まっています。たとえば、社員同士の情報共有のハードルが下がることで、今までドキュメントとして可視化されることのなかった個人の「暗黙知」が共有される。自由闊達な議論が交わされるようになり、ひとりでは生み出しえなかった新たな価値が次々と創りだされ、生産性も向上する。多様なバックグラウンドを持つ人々が協力できる機会が生まれ、社員は各自のライフスタイルに合わせた柔軟な働き方が可能になる――。グループウェアは、旧来型ワークスタイルの硬直化した価値観を破壊する、起爆装置としての可能性を秘めたツールなのです。

システムではなく、「ユーザ」が課題解決の主役となる時代

LINEやFacebookのようなコミュニケーションツールはBtoC領域ではすでに当たり前の存在ですが、BtoB領域ではまだ確たるスタンダードが存在しているとは言えません。私たちはいち早く、この未成熟な分野に参入し、独自のポジションを築いてきました。すでに『サイボウズOffice』や『Garoon』などのグループウェアソフトは、業界内でトップシェアを誇るブランドとなっています。GoogleやMicrosoftなど巨大外資系企業がひしめく中でも優位性を発揮できているのは、「チーム」がもつ価値創造の可能性に早くから注目し、グループウェア事業に集中してきたからこそといえるでしょう。

そして近年、サイボウズでは、組織・事業の変化スピードや企業の垣根を超えたコミュニケーションへの需要に柔軟に対応するために、かねてから主力としてきたパッケージ製品だけではなく、新しくクラウド型プラットフォームの提供を開始しました。たとえば2011年に発売した『kintone』は、データベース型のビジネスアプリケーションを自由に作成できるツールで、SIerが手掛けるような大規模システムに頼らずとも、ユーザー自身がテクノロジーによる課題解決者となれる革新的な提案です。これは現場を一番理解しているユーザ自身が主体的に課題解決をおこなっていくことが、最も効率的で高い満足度を実現できると考えた結果生まれたサービスです。

「チームあるところサイボウズあり」~狙うは世界トップ

サイボウズは市場の黎明期からグループウェアに注力してきたがゆえに、経験・ノウハウ・情熱全ての面において、グループウェア事業をおこなうのに最適化された組織となっています。製品自体の質の高さはもちろんですが、問い合わせ対応なども含めたサービス全体のきめ細やかさが、強固な優位性の源泉となっています。実際にこの姿勢と努力が市場から評価された結果、2014年から二年連続で、日経コンピュータ誌の顧客満足度調査でNo.1を獲得しています。

元々サイボウズは世界中の「チーム」と「チームワーク」を支援したい想いから生まれました。言わずもがな、「チーム」は会社内のみならず、世界中いたるところに大小様々あふれています。その意味で、私たちが必要とされるフィールドは無限大です。今後は会社、スポーツチーム、NPO、サークル、家族など、世界中のあらゆる「チーム」をターゲットに事業を展開していきたいと目論んでいます。数年前より海外展開を進め、アメリカをはじめ海外に4拠点を設立しました。中国で500社超え、アメリカで数十社のユーザに使われるようになり、海外展開の手ごたえを感じ始めています。

「チームあるところサイボウズあり」、このフレーズのもとに、世界シェアNo.1を目指していきます。

時間・場所・価値観に縛られない次世代の「ワークスタイル」

ユーザの「チームワーク」と「ワークスタイルの多様化」を支援する私たちだからこそ、まず自らが新たな制度や文化を発信し、ワークスタイルの改革を主導していくリーディングカンパニーでありたいと考えています。たとえば独自の制度として、ライフスタイルに合わせて月ごとに自由に働き方を選択できる選択型人事制度や、時間・場所の制約なく働ける「ウルトラワーク」、最長6年間取得可能な育児休暇制度などがあり、こうした環境が極めてフレキシブルで多様な働き方を可能にしています。実際に私自身も率先して育児休暇を取得し、育児と仕事の両立も積極的に支援しています。2014年のダイバーシティ企業100選、2015年の働きがいのある会社第3位という実績が、これらの取り組みの効果を物語っています。また、全体の4割を占めるに至るまで女性社員が増加したこととも、無関係ではないでしょう。

当然、時代を動かしていく中心はつねに若手ですから、若手主導の組織でなければ成長を継続していくことはできないと考えています。サイボウズには若い人たちが主体となって活躍・成長するためのツール・制度・風土が揃っています。そしてなにより「面白い」と思ったことには躊躇せず飛び込んでいく進取の気風があります。「チームワーク」を通じて新たな価値創造の仕組みを作っていきたい方や、挑戦に臆することなく一緒にトップを目指していける方を、未来のチームサイボウズの一員としてぜひ迎えたいと思っています。

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サイボウズ株式会社

Interviewee

青野 慶久 氏

あおの・よしひさ

サイボウズ株式会社

代表取締役社長

大阪大学工学部卒業後、松下電工株式会社(現・パナソニック)に入社。1997年8月にサイボウズを設立し、2005年より代表取締役社長に就任。2006年には一部上場を果たす。総務省ワークスタイル変革プロジェクトの外部アドバイザーを務める。1971年生まれ。