つきあっていた女性の一言で、
医学部進学を決心

なぜ医学部を目指されたのですか?

高校3年の時に大学生の女性と真剣につきあったのですが、その人に「将来の指針を持ちなさい」と言われ、彼女に自分を認めさせたいという思いから、慶應医学部を目指しました。 でも、当時僕の成績は200人中191番位で、ぐうたら高校生だったので、医学部に入るため、一日20時間勉強することを決めました。 勉強する時間を作るために、学校へは最低限しか行かず、1年間は友達とも遊びませんでした。そして、時間を最大限有効に使いました。

学生生活はどのように過ごされていたのですか?

医学部なのに、勉強はほとんどしませんでした。 一言で言えば、「世界をみること」をしていました。 世界中、行き当たりばったりの個人旅行をして、あとは今で言う「学生企業」のはしりみたいなものをやっていて、ダンスパーティや、イベント企画などを熱心にやっていましたよ。

海外での詳しいエピソードを聞かせてください。

海外では、5・6回殺されそうになりました。荷物は10回くらい盗られましたね。電車で知り合ったオランダ人とホテルで部屋をシェアしたら荷物を持ち逃げされたとか。最終学年の夏休みにはフィリピンのクーデターにも巻き込まれて、二週間滞在の予定が1ヶ月半に延びました。 世界中旅したことで、国家とか人種の違いによる偏見はなくなりましたね。人々が感じること、スピリット、本質は万国共通変わらないことに気づきました。 日本人は外国人に弱くて、思い込みが激しい傾向がありますが、自分はこの頃に国際社会の人間模様に触れ、それが今ビジネスにも活きています。

課外活動でのエピソードをお聞かせください。

1,000人単位で人を集めるのが得意でした。 イベントやパーティなどをすると女性が主役になります。女性のニーズ、どうしたら喜んでもらえるか、どうしたら批判されるかなど、多くの事をここで教わりました。すべての女性が教師ですよ。一生感謝です。

今女性をきれいにするための会社をやっていて、社員の90%以上を女性が占めており、「女性による女性の為の会社」となっているのもこの経験が原点です。この課外活動で得た経験は、私の財産です。 そして、お世話になったたくさんの女性に恩返しする意味もこめて、今仕事をしているのです。

「人にどう思われたっていい、自分の人生なのだから、
後悔しないようにやっていこう」

外科医志望から、美容皮膚科に転身したきっかけは何ですか?

当時外科医が5万人以上日本にいました。 大学病院で教授を目指すよりも、ニッチな場所で誰もやっていないような事をやって大きな企業を育てる方が自分には合っていると思ったので、3年間で思い切って方向転換をしたのです。 病院長の引き留めにあいましたし、100人中99人には大反対されましたが、「人にどう思われたっていい、自分の人生なのだから、後悔しないようにやっていこう」と思い、自分の道を突き進みました。

シーラボ製品の開発のきっかけは?

周囲には反対されましたが、レーザー治療という新たな分野で開業しました。 レーザー治療の画期的な効果が世間に認知され、3年でクリニックとしては大成功しました。 さて、次に何をしたらいいかということを考えた時、世界のフィールドで戦いたい、そのために大きな企業、組織をつくりたい、自分のこれまでの経験を生かしたいという願望に気づきました。 さまざまな経験の中で、やはり自分のプロフェッショナルな部分、美容皮膚科の経験を生かしたいと思ったのです。 そして、現実として、肌トラブルで悩んでいる女性が多い。また当時のスキンケア商品の中には、鉱物油がたっぷり入ったクリームがあったり、コストダウンと大量生産に励んだりと、企業目線で製造されているものが多いことに疑問を感じていました。 そこで、美容皮膚科医として本質的なところで考えた製品を作り、患者さんに提供したのです。 これがドクターシーラボの始まりです。我々は顧客目線を大切にしています。常にお客様の課題を解決する気持ちを忘れてはいけないと思っています。

化粧品業界の面白さとはどのようなものですか?

世の女性みんなが持つ「きれいになりたい」気持ちを手助けする事で、女性も嬉しいし、女性がきれいなら男性も嬉しい。世の中を円滑にし、喜んでもらえます。

お客様のニーズに応えた良い品質の商品を提供することで、社会に必要とされる会社であり続けられることが醍醐味です。

御社ではどのようなキャリアが構築できますか?

ピラミッド型というよりはフラット型の組織なので、いわゆる経営者の考え方や理念を聞きやすいため、将来会社をやりたい人やマネジメント力を習得したい意識の高い人には良い環境だと思います。

近年、シンガポール、中国を筆頭に海外展開も強化しており、今後も拡大予定なのでグローバルに仕事をしたい人も活躍できます。

すべての始まりは人の成長。
事業ばかり成長しても、成り立たない

今後の展望をお聞かせください。

将来はスパや二週間滞在して若返ってもらうというようなメディカルホテルの展開等も考えています。すべての始まりは人の成長であり、人が成長しないで事業ばかり成長しても、成り立ちません。アイデアは山ほどありますが、人の成長や会社の成長にあわせながら展開していく感じですね。 そして、オンリーワン企業を目指していきます。日本企業の中で海外において成功している会社が少ない中で、日本発のドクターズコスメを広め、アジアと欧米をつなげたいと思っています。

御社の求める人材像はどのようなものですか?

最低限のルールは守れることが基本ですが、型破りな人ですね。こうあるべきだという像に従わないくらいの人が良いですね。一言で言えば「チャレンジャー」。チャレンジをする以上、本気、必死である事が必要ですが。「おまえの考えは間違っている。俺にこれをやらせたらこれこれこうして3年でやり遂げる」と私に言ってくる部下がいたら、絶対やらせますね。私は、社員からお兄ちゃん的な存在として思われたいのです。「こんな風にやってくれたらよいのに」と社員から指摘されたら嬉しい。

黙々と努力している人を、周りは必ず見ている

学生時代の過ごし方についてアドバイスをください。

海外旅行も含め、いろんな経験、一歩進んで「冒険」をする事ですね。 女性の場合はあんまり危険なのもどうかと思いますが、自分の中で目標を決めてチャレンジすることは大切だと思います。よく学生で人脈の広さを自慢する人がいますが、僕は人脈という言葉が嫌いです。 表面的なものではなく、ともに戦った仲間が真の「人脈」。GIVE&TAKEではなくてNO REQUEST。黙々と努力している人を周りは必ず見ている。そういう人が後で一番評価されるのです。

慶應の学生に対してメッセージをお願いします。

慶應生の良い所は、社会のモラルが崩壊している中で比較的品格のある人が多いところだと思います。きちんとした信頼関係があったり、型破りと言っても、社会のルールから外れる事はないところで会社を運営していたりということです。品位やモラルを重視するというのは、今勝つことではなく、勝ち続けるための企業経営をしているということです。勝ち続けるためには、戦う気持ちとある程度の知性や品格が必要です。慶應生は知性と品格のレベルは高いので、あとは勝ち続けることを意識することですね。

品格といいましたが、近年、女性が社会進出する中で、品のない人が増えているのは少し残念ですね。いくら仕事ができても、化粧もしないでぼさぼさ髪ではどうでしょうか。女性には女性らしい魅力を失わず、強みを生かしてほしいと思います。

株式会社ドクターシーラボ

事業内容:肌本来の自然治癒力に着目したスキンケアを中心とした化粧品をはじめ、健康食品、美容機器等の商品の提供
所在地:東京都渋谷区広尾1-1-39 恵比寿プライムスクェア14F