IT化された世界で21世紀の新たなインフラを創造する

20世紀、私たちの生活を支えていた、すべてのインフラは電気でした。生活のほぼ全てに、電気を必要とする装置が組み込まれており、ひとたび電気が止まれば、社会はたちまち機能不全に陥ります。では、21世紀のインフラは何かといえば、それは間違いなくITでしょう。電気と同じように、生活のあらゆる領域がネットワーク化し、ITに接続される世の中がいよいよ到来します。これまでの「電気」「ガス」「水道」といった生活インフラでさえ、ITによってコントロールされます。つまり、21世紀では、ITは「インフラのためのインフラ」となるのです。その影響はビジネス領域に及び、すべてのサプライチェーンがITに接続されます。「製造」「流通」「販売」「決済」。これらの一連のビジネスプロセスもITによってネットワーク化されようとしています。エスキュービズム・ホールディングス(以下、エスキュービズム)では、IT・テクノロジーを武器に、「製造」「流通」「販売」「決済」を一気通貫して統合する、21世紀のインフラとなるビジネスに取り組んでいます。

21世紀型の総合商社型ビジネス。サプライチェーンを網羅する、新たな商流のかたち。

エスキュービズムは、インターネット時代の総合商社のような存在だと言えるかもしれません。商社ビジネスが海運業をはじめとした「流通」、貿易業のような「販売」から商流を網羅的に制覇していったのと同様、エスキュービズムも、ITを基盤とした「流通」「販売」というサプライチェーンを押さえつつあります。
時代は変われど、人が「お金を支払う」という行為には対面もしくは非対面による販売の2種類しかありません。Eコマースの発達により、非対面による販売の割合が増加しつつありますが、エスキュービズムでは「対面」「非対面」の両面において、「流通」「販売」「決済」を統合するサービスを提供しています。グループ会社であるエスキュービズム・テクノロジーが提供しているECサイト構築パッケージサービス『EC-Orange』は非対面販売を対象とした事業です。これは、これまで機能分化していた、在庫管理、購入・販売、決済というビジネスプロセスを、ユーザーに対して一括提供することを可能とした画期的なサービスです。一方、『EC-Orange POS』は、対面型販売を対象としたサービスです。POSレジ機能をタブレットやモバイル端末に搭載したシステムで、対面販売における「流通」「販売」「決済」の全ての管理を、端末ひとつで完結できるようにしたものです。
さらに最近では、「対面」と「非対面」をまたがる「O2O(= Online to Offline)」、「オムニチャネル」といった流れに注目が集まっています。これは、オンライン上でモノを検索して、オフラインでモノを購入したり、オンライン上でモノを検索、購入し、オフライン上で支払いや商品の受け取りをするといった、「対面」「非対面」を問わず、あらゆる販売・流通チャネルを統合する動きのことです。これは、オンラインストアの出現により、売上の低迷に嘆いていた小売店舗にとって、革新的なサービスとなっています。例えば、エスキュービズムが、オムニチャネル化を支援した企業として、MARUZEN&ジュンク堂書店があります。Amazonなどのネットストアが台頭してくるなか、私たちは「どうしても今日確実に探している本がほしい」という消費者のニーズに着目、全国書店の書籍データベースを統合し、消費者が探している書籍の在庫がある店舗を検索可能にしたのです。ユーザーは、ネット上で本を検索し、書店に着いた頃には商品がレジに取り置きされています。これにより、実現困難だった、「今日中に本を手に入れる」ということを可能にしました。この事例は、実店舗を持つ企業の新たな事業戦略として注目を集めています。

「衣」「食」「住」の新ビジネスのあり方。業種は統合され、 グローバルに最適化されていく。

エスキュービズムの事業領域は、「流通」「販売」「決済」というビジネス領域にとどまらず、「製造」という事業領域にも踏み込んでいます。グローバル化やIT化が進んだ時代においては、ビジネスのスピードや、製造から販売に至るプロセス全体を包括的に管理し、時に抜本的に改革する柔軟性が必要となり、結果的にこれまでの「製造業」「卸業」「小売業」といった全ての業種は統合されていく、と私は考えています。実際に、セブン-イレブンや、イオンといった小売業者が、プライベートブランドを開発してメーカーとなり、農家のような作り手が直接小売りをおこなうなど、業界統合の流れは加速しています。そのような環境のなか、グループ会社であるエスキュービズム・エレクトリックでも、安価なジェネリック家電や、アイデア家電、介護用家電などの製造・販売をおこなっています。顧客との接点である「販売」「決済」領域を押さえているからこそ、ダイレクトに消費者のニーズを製品に反映させることが可能ですし、製造者から消費者までの間に仲介業者がいないので、在庫リスクも最小に抑えることができます。新興企業が、家電業界に参入できるのかと疑う人もいるかもしれませんが、既存産業のコスト構造に着目すれば勝機は十分にあります。例えば国内家電メーカーのコスト構造は、過剰な人件費や在庫管理コストが商品価格に含まれています。エスキュービズム・エレクトリックでは、最小限の組織構造で量販店からの受注生産のみに特化し、コスト構造の大きく異なるビジネスモデルを実現しました。私たちは消費者のニーズが曖昧な新規市場に参入するより、一定のニーズが顕在化している既存市場に対して、産業のコスト構造を破壊して参入する方が、難易度が低いと考えています。現在、「製造」「流通」「販売」「決済」を一気通貫するビジネスモデルを、家電ビジネスと同様に、既存のコスト構造を破壊することで収益化が見込める「農業」の領域でも展開中です。今後は生活の基盤となる「衣」「食」「住」がエスキュービズムのサービスによって完結される世界を目指し、事業を広げていきます。

200人の事業家を輩出する。個人の能力を最大限発揮できる組織へ

エスキュービズムは世の中に永続的な価値を提供する組織となることをビジョンに、人々の生活に欠かせない21世紀のインフラを築くべく事業を展開してきました。2014年4月には事業ごとに分社化・持株会社化し、事業の数だけ社長や経営陣が存在する組織としました。今後更なる事業展開を見据え、国内外含め200人の事業家、経営者を育成・輩出していく予定です。実際に、20代の若手社員がグループ企業の経営者となっていたり、海外法人の立ち上げをおこなっていたりと実例も出始めています。21世紀、グローバル・IT時代の新たな社会インフラをつくるという、大きなチャレンジではありますが、意志と覚悟を持って事業家、経営者としての道に腹を括った人にとっては、恵まれた環境があると確信しています。