ネクスト・ソサエティ—歴史が見たことのない未来がはじまる

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著者/プロフィール

P・F・ドラッカー 
「マネジメントの父」とも呼ばれる、経営学の第一人者であり、社会思想家。「民営化」「知識労働者」「目標による管理」を初めとして、現代のマネジメント思想において、教授が創り出した概念や用語は数知れない。「ポストモダン」や「断絶」、「ナレッジ(知識)」といった目まぐるしく変化する現代を照らし出す原理も、ドラッカー教授が最初に示した。米国クレアモント大学院で社会科学とマネジメント理論を教えるかたわら、経営コンサルタントとして、フォーチュン500社に名を連ねる大企業のほか、美術館や慈善団体、協会、病院、小企業、大学、政府、大リーグ球団などの経営陣が抱える諸問題に50年以上も取り組んできた。2005年11月11日96歳の誕生日を目前にして永眠。

概要

『断絶の時代』から三五年。ふたたび世界は大きく変貌を遂げようとしている。これまでは経済が社会を動かす原動力だったが、これからは社会の変化が経済を大きく変える。本書は、そうした変化によってどんな時代がやってくるのか、その様相を描いたものである。ビジネス界にとって最も大きい変化とは、「若年人口の減少」「労働力人口の多様化」「製造業の地位の変化」の三つの変化がもたらす構造変化である。「若年人口の減少」は、たんに労働力人口の不足を招くだけでなく、旧来の「市場」「マーケティング」の意味を根本から変える。正社員が減り、それ以外の雇用形態が大幅に増える「労働力人口の多様化」によって、企業の形そのものが大きく変わる。あるいは、富と雇用の生み手としての製造業は、その地位の変化によって、もはや経済の唯一の主役ではなくなる。さらに、ドラッカーが説いてやまない知識労働者の台頭が明らかになってきた。これらの変化が織り成す次の社会は、いったいどのようなものになるのか。世界は、いまなお混沌と急激な変化の中にあるが、大きな流れは見えてきた。経済とともに社会のイノベーションを必要としている日本にとって、本書が投げかけるメッセージの意義は大きい。ビジネスに携わるすべての人に読んでもらいたい書である。