全日本空輸(ANA)の選考対策・グループディスカッション
目次
- 全日本空輸(全日空・ANA)の本選考対策
- 選考フロー
- webテスト・筆記試験対策
- エントリーシート(ES)対策
- グループディスカッション(GD)対策
- 面接対策
全日本空輸(全日空・ANA)の本選考対策
比較的身近な職業で、人気の高い航空業界に属するANA。プレエントリーは6万エントリー・ES提出数も6000以上に及びます。ESは手書きが基本で、毎年必ずスナップ写真の添付を求められます。
リクルーター制度はありませんが、例年倫理憲章における選考開始日の前に「模擬面接」を複数回実施する場合があり、ここでの結果によっては本選考が一部免除されることがあります。ちなみに、模擬面接に選ばれなくても内定することは可能です。
選考フロー
総合職(事務職)
web適性検査→エントリーシート(ES)→1次面接→2次面接→3次面接→4次面接
総合職(技術職)
web適性検査→エントリーシート(ES)→1次面接→グループディスカッション(GD)→2次面接→3次面接
※1次面接の前に「模擬面接」が2回ほどある場合もあります。何もない場合もあれば、結果によっては一部選考が免除される場合(1次面接免除など)もあります。
webテスト・筆記試験対策
性格検査はありますが、基本的に能力のwebテスト・筆記試験は実施しません。テストセンターはパイロット職のみで、総合職は事務職・技術職ともに行いません。
ただ、技術職の最終選考近くで筆記試験が課されることがあります。テストは言語、非言語、規則性、ブラックボックスから構成されます。問題の解き方については、理解するために説明の時間が与えられるため、そこで問題を把握するようにしましょう。不明点に関しては質問することも可能です。
エントリーシート(ES)対策
ANAがエントリーシート(ES)で見るポイントは3つです。
- 志望動機
- 人物像
- 学生時代に頑張ったこと
特に人物像の把握に重点を置いているのは、他社にない特徴です。「この人には、人としてもぜひ会ってみたい」という印象を持たせるように書くことが重要です。
ESであっても文字でのコミュニケーションと考え、分かりやすく論理的に記述することは欠かせません。多様性を評価するため、人と違った経験をしたことがあるならぜひ利用してみてください。決して奇をてらう必要はありませんが、自分のことを端的に表現できる「キラーワード」を用意しても良いでしょう。
志望動機に関しては、「小さいころの憧れがきっかけ」といった内容であっても問題ありません。ただし必ず現在のANAの状況を理解していること、航空事業のビジネスモデルを理解し、その中で自分がどんな役割を果たしたいという2点については必ず記載しておきましょう。
グループディスカッション(GD)対策
技術職では、グループディスカッションが実施されます(事務職はありません)。通常のディスカッションの場合と、課題解決型のワークである場合があり、いずれにしてもチームワークがポイントとなります。
課題解決型の場合は「A4用紙で1分間でより高いものを作る(事前に20分の作戦時間あり)」、通常のディスカッションは「社会人と学生の違いを3つ挙げよ」といった過去事例がありました。
面接対策
志望動機は特に序盤の面接ではあまり重要ではなく、その人の人柄のジャッジが中心となります。実際の仕事の領域やパフォーマンスに当てはめて、フィットしそうかを判断していることが多いです。特に、華やかなイメージやグローバルなイメージ、社風も体育会系でアグレッシブというイメージがありそれも間違いではないのですが(グローバル志向や、変化を好む志向性ももちろん評価されます)、「地道」「正確」「誠実」にビジネスを遂行できそうかも合わせて大きなポイントです。挨拶の仕方、コミュニケーションの取り方といった部分もしっかり見られているため、気をつけてください。
加えて技術職では、チームで何かを成し遂げる力が求められます。総合職では特段チームワークについて聞かれることはありませんが、それは総合職でチームワークが不必要なのではなく、技術職は比較的チームワークが苦手な人が多いため、選考でしっかり見ているといったニュアンスが正しいです。
最終面接に近づくにつれ志望動機が重視されます。入社する熱意に加えて、ANAで活躍出来そうなイメージを持ってもらえるように、誠実さ、正確さ、地道さといった面や、これからグローバルで活躍する中で果たしたい役割などを具体的に示すと良いでしょう。技術系ではなぜ重工系メーカーではだめなのかなど、突っ込んだ質問をされることもあるので事前に準備しておいてください。