全日本空輸(ANA)の面接対策・質問例まとめ

目次

  • 全日本空輸(全日空・ANA)の本選考面接について
  • 面接の選考対策

全日本空輸(全日空・ANA)の本選考面接について

面接の設問は、面接官によってある程度自由なため、人によって大きく異なることもあります。

志望動機は特に序盤の面接ではあまり重要ではなく、代わりに人柄のジャッジが中心となります。実際の仕事の領域やパフォーマンスに当てはめて、フィットしそうかを判断していることが多いです。ANAは華やかなイメージやグローバルなイメージ、社風も体育会系でアグレッシブというイメージがありそれも間違いではないのですが(グローバル志向や、変化を好む志向ももちろん評価されます)、「地道」「正確」「誠実」にビジネスを遂行できそうかも合わせて大きなポイントです。挨拶の仕方、コミュニケーションの取り方といった部分もしっかり見られているため、気をつけてください。

事務職(総合職)の場合は、特に航空機が好きという必要はありませんが、技術職(総合職)の場合は航空機を扱うことにプライドのある社員が多く、面接の場で飛行機好きであることをアピールして良いでしょう。

どちらの職種も「これだけは誰にも負けない」という物があることを伝えるよう準備してください。

航空業界のニュースについて選考の過程に聞かれることもあり、新聞やテレビといった一般的なマスメディアで取り上げられるレベルの大きな話題についてはチェックしておきましょう。例えば、訪日客が増えていることから国際線事業が好調であり、国内線でも訪日客が多い、アジアを中心としたLCCの台頭、ANAは国際線ネットワークの拡大に注力している、といったことなどです。

選考フローは以下の通りです。

総合職(事務職)

web適性検査→エントリーシート(ES)→1次面接→2次面接→3次面接→4次面接

総合職(技術職)

web適性検査→エントリーシート(ES)→1次面接→グループディスカッション(GD)→2次面接→3次面接→筆記試験

※1次面接の前に「模擬面接」が2回ほどある場合もあります。何もない場合もあれば、結果によっては一部選考が免除される場合(1次面接免除など)もあります。

面接の選考対策

選考のポイントについては、上記でかなり詳細にまとめたため、以下ではポイントのみまとめてお伝えします。

1次面接(事務職)

面接官

2名

学生

4名

内容

20~30分程度です。自己紹介、自己PR、志望動機など基本的なことを問われます。

雰囲気

和やかな雰囲気

アドバイス

学生側の人数は、選考時期によって上下しますが、基本的にグループ面接となります。時間も短いため、簡潔に自分の話したいことをまとめ伝える力が重要になります。

2次面接(事務職)

面接官

2名

学生

1名

内容

30分~1時間程度で、1次面接よりもさらに深掘りがなされます。

雰囲気

和やかな雰囲気

アドバイス

雑談も交えながら面接を進めてくれるため、基本的には非常に話しやすい雰囲気です。年次が上の面接官となるため、見栄や虚勢を張らないほうが良いです。ANAに入りどのようなことをしたいのか、自分にはANAで活かせるどのような能力があるのかをストレートに伝えるようにしましょう。

3次面接(事務職)

面接官

2名

学生

1名

内容

30分~1時間程度で、2次面接と同内容です。

雰囲気

和やかな雰囲気

アドバイス

ANAの面接官は基本的に穏やかな雰囲気で、これは接客業であることが関係しているかもしれません。型にはまったエピソードではなく、会話の中で相手の雰囲気に合わせながら自然に話すことが求められます。

4次面接(事務職)

面接官

役員レベル4~8名

学生

1名

内容

20分~30分程度で、質問内容はこれまでと変わりません。

雰囲気

和やかな雰囲気ですが、職位が高いこともあり緊張感があります。

アドバイス

ここまで通過してきた志望動機や学生時代頑張ったことなどのエピソードは、内容的には問題ないので、そのまま伝えれば大丈夫です。あとは、入社するという熱意に加えて、ANAで活躍出来そうなイメージを持ってもらえるように、誠実さ、正確さ、地道さといった面や、これからグローバルで活躍する中で果たしたい役割など具体的に示すと良いでしょう。

1次面接(技術職)

面接官

1~2名

学生

1名

内容

15~30分程度です。自己PR、志望動機、頑張ったこと、逆質問とオーソドックスな内容です。

雰囲気

和やかな雰囲気

アドバイス

なぜANAで技術職なのか問われます。技術職の社員は、技術職であることに誇りを持っている場合が多いので、現場の仕事に対してポジティブな印象を伝えられるようにしましょう。基本的には、ESに基づいて会話することになります。変化や挑戦の経験、困難や挫折を乗り越えた経験など、その場その場で答えて行けるよう複数の切り口を用意してもいいかもしれません。

2次面接(技術職)

面接官

技術職の社員1~2名

学生

1名

内容

30分程度。志望動機の深掘りと、チームで成し遂げた経験を中心に問われます。

雰囲気

1次面接よりは、やや問いつめられるような雰囲気です。

アドバイス

2次面接と同日にグループディスカッションがあります。ANAの技術職は、技術職には珍しくチームワークとコミュニケーションが重要視されるのが特徴的です。チームワークについては、困難だったこと、課題解決の際にどうしたかなど、比較的よくある形で質問されます。

また、志望動機もただ深掘りされるのではなく「重工メーカーで航空に関わることとの違い」「選考を受けている他社との違い」など答えにくいことが聞かれる事もあるので、焦らずに対応できるよう準備すると良いでしょう。技術的な知識はほとんど質問されません。

3次面接(技術職)

面接官

役員クラス3~4名

学生

1名

内容

30分程度で、自己紹介、志望動機と学生時代に頑張ったことを問われます。

雰囲気

面接官は雰囲気を和らげようとしてくれますが、職位が上のこともあり、やや緊張感を感じることも。

アドバイス

なぜANAで、どうして技術職なのか、配属リスクについて、メーカーと航空会社の違いなど様々な角度から聞かれます。また、学生時代に頑張ったことがあまりANAと結びついていない場合は、別途チーム経験やリーダーシップ経験について問われ、ANAとの親和性があるか確認されます。これまでの面接対策を参考にしながら、自然なコミュニケーションを心がけてください。