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伊藤忠商事の選考対策・グループディスカッション

目次

  • 伊藤忠の本選考対策
  • 選考フロー
  • webテスト・筆記試験対策
  • エントリーシート(ES)対策
  • グループディスカッション(GD)対策
  • 面接対策

伊藤忠の本選考対策

選考で重視するポイント

テストセンター、面接

選考の特徴

伊藤忠は特に採用広報に力を入れており、例年就活人気ランキングでも上位にランクイン。多数の合同説明会へ参加、web説明会の開催、新聞・CM含め露出はかなりの量にのぼります。明確に「総合商社No.1」をかかげ、若い平均年齢、高い年収、豊かさの提供と"商売"の両立など、他の商社とは一味異なるメッセージが打ち出されています。

商社の中でも大変珍しい「配属先ぎめ採用」を行ってることも特徴的です(もちろん従来通りの、入社後に配属が決定する採用枠もあります)。応募の段階で配属先として希望するカンパニー/総本社職能部署を特定することができ、内定と同時に入社時の配属カンパニー/総本社職能部署が決定します。ただし、一般採用と配属先ぎめ採用はどちらか一方しか応募できないこと、配属先ぎめが実施されるのは一部の部署だけのため、その点には注意が必要です。

人事部によるOBOG訪問の斡旋は行っていませんが、マイページから応募できる座談会形式のイベントに加え、2017卒からは「VISITS OB」というwebサービスを活用したOBOGマッチングをスタートしました。2017卒では24人のOBが登録されており、こちらが「LIKE」を押して、OBOGも「LIKE」を押せばマッチング完了、というシステムです。OBOG訪問による選考パスなどはほとんど聞きませんが、選考のアドバイスをもらえる貴重な機会でもあるので、ぜひ活用してみてください。

選考フロー

エントリーシート(ES) → webテスト・筆記試験 → 1次面接 → グループディスカッション(GD)・筆記試験・2次面接 → 3次面接

おおむね上記の選考フローで進みます。選考フロー中の「グループディスカッション(GD)・筆記試験・2次面接」は1日で行われることが多く、人によって順番が異なります。

過去を見ても、他商社のようにOBOG訪問等で選考スキップがあったという話は聞きません。まれに、1次面接の結果によって2次面接がスキップとなることはあります。

webテスト・筆記試験対策

本選考ではSPI形式のテストセンター(言語・非言語・英語・性格・構造把握力)が実施されます。また、2次面接時に小論文ほか筆記試験が課されます。

伊藤忠のSPIは他商社等に比べてもボーダーが高いと言われています。SPIの中でも言語・非言語は他社で受ける機会が多いですが、オプション検査である構造把握力試験はあまり利用されないため、対策本で慣れておくことをおすすめします。

本選考における小論文は、小論文単体で出題される年もありますが、小論文+αで出題される年もあります。いずれにせよ、制限時間は20分で、2次面接・GDの合間の時間に実施されます。この内容は特に面接で利用されることはないため、純粋な小論文のテストと思って間違いありません。

2017卒の選考では小論文の他に、優先業務選択テスト(仕事の優先順位をつける)、会計表の払い込み計算テスト(知識問題ではなく、あくまで計算問題)が実施されました。前者は15弱の業務の中から優先すべき6つを選ぶという課題で、これは常識で答える問題です。計算テストは3問で、電卓を使用しながら素早く正確に問題を解いていくことが求められます。

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伊藤忠のwebテスト・筆記試験対策(インターン&本選考)

エントリーシート(ES)対策

伊藤忠のESはとにかく文字数が少ない、珍しい形式です。ESとテストセンター合わせて合否が決定します。エントリーシートでほぼ落ちることはないとも言われています。

字数ぎりぎりまで書く人が多いですが、例えば四字熟語のようなものでまとめたとしても通過した例があるので、自由な発想で書いてみてください。書く際には、以下の様なポイントを注意すると良いでしょう。

  • 能力が端的にイメージできる
  • 具体的なエピソードがイメージできる
  • 面接で続きが聞きたくなる
  • 入社の熱意・志望度が感じられる

また、ES提出時に希望カンパニーを第1~第3希望まで選択できるので、あらかじめ企業研究を進めてどれにするか決めておいてください。ここでの選択に応じて、今後の選考を担当する面接官の所属部署が変わっていきます。

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伊藤忠のエントリーシート(ES)対策

グループディスカッション(GD)対策

学生6名、面接官3名ほどで、30分程度のGDを実施します。(ちなみに、伊藤忠では、会議の単位を「30分」とし、資料は事前配布・参加人数は最小限といったルールがあります。このルールは、朝残業制度とともにスタートしたものです。)

事前資料をもとに全員でディスカッションした後、最後に代表者による発表が3分があります。面接官が3名いるため、目立った人が有利といったディスカッションではなく、1人1人の細かい発言や貢献度合いまでジャッジされていると考えて良いでしょう。

GDでは、データや選択肢が予め示される場合もあれば、何も提示されず漠然としたテーマが与えられることもあります。データ自体はさほど量はないので、ざっと目を通しすぐに議論に入れます。ただ、GDのテーマと関係ない資料がフェイクとして敢えて含まれていることもあるため、チームで取捨選択し理論を組み上げていくことが重要です。

待機時間にGDのメンバーとアイスブレイクしておくことで、かなり有利にその後のディスカッションを進めることが可能です。

過去出題されたGDのテーマ例を以下に挙げます。

  • 伊藤忠商事の成長のためのPR戦略を策定せよ
  • 日本の首都を移転する候補地を決めてください。(広島、福岡、北海道、大阪から)
  • グローバル企業に必要な要素を3つあげよ
  • IOCとして、2024年のオリンピックの開催地を決めてください(ベトナム、中国、韓国、日本、アメリカ、ドイツ、トルコ)
  • 人を笑顔にするプロジェクトを企画せよ
  • 日本の文化を海外に発信するとしたら、どのような文化をどの国に発信すべきか。(アメリカ、ドイツ、ブラジル、中国、ベトナム)
  • あなたが伊藤忠商事の広報担当だとした場合、どのようなタレントをCMの顔として起用するか。なぜそのタレントを起用することとしたのか。
  • 理想の、魅力的なリーダーを1人挙げよ
  • 新しいSNSを広めるには、どの国が最も広がるか。また、どうやって広げていくか(アメリカ、日本、ブラジル、タイ、ドイツ、エジプト)
  • 1つの国を選び、その国から日本への観光客を増やす方法を考える
  • スポーツイベントを立案し、開催都市を決めてください
  • コンビニを新しく建設するなら、どの県あるいは国に建てるか(それぞれ6つの選択肢から選ぶ)

面接対策

伊藤忠はテストセンターでかなり厳しく足切りを行っていることもあり、面接内で地頭を試すような瞬間は直接的にはありません。ケース面接風の質問を課す三菱商事などとは、面接で求めるものが異なっているためです。

伊藤忠が面接で最も重要視しているのは、人柄が伊藤忠にマッチしているか、というポイント。もっと言えば、「一緒に働きたいか」「自分の部下・後輩にしたいか」「伊藤忠社員として人前に出しても恥ずかしくないか」ということになります。

面接の内容もそれなりに筋が通った受け答えができていれば、

  • 明るくハキハキと/自信・謙虚
  • ビジネス精神がある(お金への感性)
  • 人に好かれるタイプか
  • 体力やガッツ

など、伊藤忠らしさがその人から感じられるかどうかが重要となります。

面接の内容自体は、自己紹介、志望動機、希望部署、学生時代に頑張ったこと、その他ESに記載の内容から質問されることが多く、いたってオーソドックスです。時事ニュースの話題(1面トップの記事になるような大きな話題)や、伊藤忠のニュース(大型投資案件等)について問われることもあるので、特に2次面接以降はアンテナを張っておくと良いでしょう。

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伊藤忠の面接対策・質問例まとめ

参考

就職四季報編集部『就職四季報 総合版 2017年版』東洋経済新報社,2016

選考対策セミナー・記事一覧

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