伊藤忠商事の年収・初任給について

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  • 伊藤忠の年収
  • 初任給

伊藤忠の年収

伊藤忠商事の年収・初任給は高いのか、低いのかについて、競合他社や他企業と比較しながら分析します。平均年収が1000万円を超えるのは、日本の上場企業でもたった1.5%。伊藤忠はその中でも、トップ10に入る高い平均年収です。

※2016年3月期データ

平均年齢
41.5歳
平均年収
1383.0万円
平均勤続年数
16.7年

下記は、伊藤忠の平均年収と平均年齢の推移図です。

伊藤忠の平均年齢・平均年収の推移図

業績が良ければ、1年目からボーナスが年間で150万円程度支給されることもあり、入社初年度から400万円前後に届くこともあります。残業代が出るのは入社8年目までですが、通常は30代前半で年収は1000万円、40歳で1500万円に到達します。早ければここで課長級に昇進し、業績次第で1700万円を超えてきます。40代半ばを過ぎたあたりから部長級に昇格しはじめ、年収は2000万円を突破。50代前半から同期の中より部門長が出始めます。通常の部門長であれば2300万円~2400万円、執行役員の部門長であれば4000万円~5000万円の水準です。以降、副社長・専務クラスが1億円以上となります。

伊藤忠では、8年目までは給与は年功序列で(厳密には4年目に英語の試験があります)、仕事量にかかわらず給与は変わりません。9年目以降は差がつきますが、その差も大きなものではありません。決算が悪い際に、業績の一番上の事業と一番下の事業で事業部長のボーナスが200万円違うといったことはありますが、そもそも事業部長の給与は2000~3000万円なので結果的には微々たる差です。

次に、商社別の平均年齢と平均年収を比較してみましょう。

5大商社の平均年齢・平均年収まとめ

一般的に、平均年収が同じ場合、平均年齢が若いほうが生涯賃金が高くなります。例えば、年功序列のシステムでは、40歳で平均年収1000万円と30歳で平均年収1000万円を比較すると、後者の方が高い生涯賃金を期待できます。

伊藤忠は住友商事、三菱商事、三井物産よりも1歳以上平均年齢が若く、どちらかと言うと「若くして稼げる」企業です。商社ごとの平均年収で比較してみても、高水準かつ、年収額自体も比較的安定していることが読み取れます。2016年3月期の時点では、三菱商事に次いで2位の年収となっています。

初任給

商社の新卒初任給は、基本的に業界で横並びとなっており、三菱商事・三井物産・住友商事・伊藤忠・丸紅・双日など、全社が24万円となっています。2014年までは大卒初任給は20万5000円でしたが、2014年春に三菱商事が2割弱増やし24万円に変更、それに伴って翌年各社も24万円に引き上げた形です。

ちなみに、電通、ADK、大和証券、三井住友海上なども初任給は約24万円です。より優秀な人材を他社と同水準で採用したいという意図が伺えます。

総合職

大卒
240,000円
院卒
275,000円

事務職

短大卒
175,000円
四大卒
205,000円

参考

重石岳史ほか『商社の勝者 伊藤忠が商事、物産に仕掛ける下克上 週刊ダイヤモンド 特集BOOKS』,2016

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