伊藤忠商事の新卒採用・採用人数・選考フローまとめ
目次
- 伊藤忠の新卒採用
- 選考フロー
- 募集要項
伊藤忠の新卒採用
2016年度の新卒採用では約23,000名がエントリーし、総合職は141名、事務職は12名が入社しています。内定率(正確には入社決定率)はおよそ0.7%であり、かなり難関企業と言って間違いありません。
伊藤忠は、商社の中でも大変珍しい「配属先ぎめ採用」を行っています。1997年4月「ディビジョンカンパニー制」の導入に伴い、伊藤忠が独自に行っている採用方式です。応募の段階で配属先として希望するカンパニー/総本社職能部署を特定することができ、内定と同時に入社時の配属カンパニー/総本社職能部署が決定します。
志望する部門がすでに決まっている場合には、ミスマッチがなく就活生にも人気が高い制度です。ただし、一般採用と配属先ぎめ採用はどちらか一方しか応募できないこと、配属先ぎめが実施されるのは一部の部署だけであることの2点には注意が必要です。
配属先ぎめで採用されるのはおよそ15%ほどで、残りは従来通りの入社後に配属が決定する採用枠となります。通常入社であっても、比較的配属希望が通りやすいのが特徴で、例年8割程度は希望部署に行くことが可能です。
また、応募要件が「6月までに卒業」となっており、海外大の人や留学生であっても積極的に採用する姿勢が伺えます。CITICへの巨額投資を受け、18年3月までに中国語要因を3倍の1000人(全社員の1/4)まで増やす方針であることも、新卒採用に関係してくるかもしれません。駐在員数は中国が165人と最大になっています。
人事部によるOBOG訪問の斡旋は行っていませんが、マイページから応募できる座談会形式のイベントに加え、2017卒からは「VISITS OB」というwebサービスを活用したOBOGマッチングをスタートしました。2017卒では24人のOBが登録されており、こちらが「LIKE」を押して、OBOG側も「LIKE」を押せばマッチング完了、というシステムです。
内定後は、明示的に・または遠回しに他社の辞退を求められることがほとんどです。
近年の採用人数は、以下の通りとなります。
総合職
- 2014年度
- 121名(文系106・理系15)
- 2015年度
- 128名(文系107、理系21)
- 2016年度
- 142名(文系123、理系19)
- 2017年度
- 150名程度
事務職
- 2014年度
- 14名
- 2015年度
- 12名
- 2016年度
- 12名
- 2017年度
- 10名程度
ちなみに、総合職における男女比はおよそ10:1の割合となっています。
選考で重視するポイント
選考フロー
エントリーシート(ES) → webテスト・筆記試験 → 1次面接 → グループディスカッション(GD)・筆記試験・2次面接 → 3次面接
※2次面接以降は、新幹線・飛行機代が支給されます。
重視項目
テストセンター、面接
補足
選考フローの中で、グループディスカッション(GD)・筆記試験・2次面接は同日に開催されることが多く、順番は人によって異なります。
伊藤忠ではOBOG訪問やインターン参加による選考スキップ等はほとんどなく、多くの人は上記のステップを経験することになります。(もちろん、就活のアドバイス等を社員からしてもらえる、食事会があるといった特典はあります。)ごくまれに、1次面接の評価が高かった場合、2次面接が免除となるケースもあるようです。
募集要項
総合職
応募資格
1. 2017年6月までに四年制大学又は大学院を卒業又は卒業見込みであること。
2. 現役役員・社員の子女・兄弟姉妹でないこと。
3. 正社員としての職歴がないこと。
初任給
- 大卒
- 240,000円
- 院卒
- 275,000円
事務職
応募資格
1. 2017年6月までに短期大学または、四年制大学を卒業又は卒業見込みであること。
2. 現役役員・社員の子女・兄弟姉妹でないこと。
3. 正社員としての職歴がないこと。
初任給
- 短大卒
- 175,000円
- 四大卒
- 205,000円
参考
就職四季報編集部『就職四季報 総合版 2017年版』東洋経済新報社,2016
就職四季報編集部『就職四季報プラス 2017年版(電子書籍オリジナル)』東洋経済新報社,2016
週刊東洋経済編集部『週刊東洋経済 2016年4/16号』東洋経済新報社,2016
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