ゴールドマン・サックスの面接対策・質問例まとめ
目次
- ゴールドマン・サックスの本選考対策
- 選考フロー
- ゴールドマン・サックスの本選考面接について
- 面接の選考対策
ゴールドマン・サックスの本選考対策
部門別採用で、証券部門、投資調査部門、アセット・マネジメント、投資銀行部門、ファイナンス、オペレーションズ(業務統括本部)、テクノロジー部の7部門が基本です。コンプライアンスなどでも、極稀に新卒採用を実施する場合もあります。
ネットなどでは体育会系と言われていますが、近年は落ち着いた人も多く、地頭とロジックのみの個人プレーではなく、チームでの仕事を重視する傾向があるようです。
選考フロー
エントリーシート→webテスト→グループディスカッション→1次面接→ジョブまたは2次面接→3次面接
このほか、テクノロジー部を志望する場合は、1次面接の前にITに関する筆記試験があります。
ゴールドマン・サックスの本選考面接について
ゴールドマン・サックスの本選考では、他の外銀と同じように非常に多くの社員に会う事となります。また、英語面接を受けることもあり、日常会話レベル以上の英語力は必須です。ストレス耐性や地頭などに加えて、チームワークについても見られていることが多いです。
インターン参加者等は一部選考がスキップされることがあるものの、基本的には上記の選考フローとなります。
面接の選考対策
他の外銀と同じく、非常に多くの社員と面接することとなります。面接官によっては普通の質問に加えて独特の質問をされることがあり、お金に対するこだわり、口頭で大学入試レベルの数学の問題、好き・嫌いな授業、異性の口説き方、はたまた30分間ずっと逆質問と言ったケースまで、様々な事例があります。
以下過去事例をまとめましたが、ここに書いてあることに加えて、どんな質問が来てもその場で考えて端的に答えられるような論理的思考力を高める方が重要です。
1次面接(投資銀行部門)
面接官
2~4名
学生
1名
内容
30分の面接を1~3回実施します。自己紹介を実施した後、ESに基づいたオーソドックスな質疑応答を行います。面接が2回の場合は、これに加えて口頭でケース問題・小論文を書かせることもあるようです。面接が1回で、4名の社員と一度に面接することもあります。
雰囲気
担当する面接官に大きく左右されるようです。
アドバイス
学生時代に頑張ったこと、研究内容を問われます。しかし、もっとも多くの時間を割いて聞かれるのは、志望動機についてです。なぜIBDなのか、なぜゴールドマン・サックスなのか、入社してから何をしたいのか、将来のキャリアプランは何かなど、1次面接から突っ込まれます。外銀全体で人気が落ちていることからも、志望動機がしっかりしている人をより採用したいという思いもあるのでしょう。 ケース問題はまちまちで例えば「女子高生をターゲットにしたビジネス提案」、小論文であれば「成功の定義」「挫折経験」などだったようです。
2次面接(投資銀行部門)
面接官
社長、役員、MDなど1名
学生
1名
内容
20分の面接を7~8回実施する、いわゆる「スーパーデイ」です。内容は1次面接と同様です。逆質問のみで終了することもあり、内容は面接官によって異なります。
雰囲気
年次が上の人が多いものの、穏やかな雰囲気です。一部圧迫気味の場合もあると言われています。
アドバイス
非常に厳しい職種であることを承知したうえで、本当に辞めずにやりきってくれるかどうかを見ています。「理不尽さには耐えられるか」「数年働いたらやめるんじゃないの?」といった質問に対しても、自信を持って答えられるようにすることが大事です。また、気になるニュースなどについて聞かれることもあるので、日頃からアンテナを高く持っておくといいでしょう。GSの最終面接は落とす場ではないので、率直に、自分の志望度・本気度を伝えることがポイントです。
1次面接(投資調査部門)
面接官
1~3名
学生
6名
内容
30分の面接を3回実施。英語面接が行われることもあります。
雰囲気
担当する面接官に大きく左右されるようです。
アドバイス
6名で30分の面接のため、とにかく端的に話すことが大切です。投資調査部門という特徴を反映してか、経済的なトレンドや知識がないと答えられない質問が来るため、日頃から勉強を続けることが最もよい選考対策であるといってもいいでしょう。
(例)
- 今投資するならどの業界?
- ユーロ円は今後どのように推移すると思う?
- 原油価格は今後どのように推移すると思う?
- 日経平均は今年度末いくらくらいになると思う?
- ファンドを持ったとしたら、日本の何に投資する?
2次面接(投資調査部門)
面接官
1名
学生
2名
内容
30分の面接を3回実施。英語面接が行われることもあります。1次面接と同様の内容です。
雰囲気
固く、緊張感があります。
アドバイス
志望動機や自己PR等は一切聞かれず、ほとんど実務的な内容のみが聞かれます。質問をよく聞き、質問に対する答えを的確に伝えることに注力してください。
(例)
- Appleの株価が下がる要因は何か。
- その要因をどのように調査すればいいか。
- その場で原価計算問題
- 日本の法人税についてどう思うか。
- 投資調査部門において、チームワークはどのように発揮されると思うか。
3次面接(投資調査部門)
面接官
調査部門のヘッド1名
学生
1名
内容
30分の日本語面接。ケース、経済ニュースについて、暗算。自己PRも若干ではありますが聞かれます。
雰囲気
固く、緊張感があります。
アドバイス
最終面接でさえも、思考力を問われる面接となります。経済の時事ネタについては、日頃からの情報収集が重要です。
(例)
- オムライス屋さんを経営するとして、販売価格から原価、家賃、利益などなど、30秒で考えて3分で説明して下さい。
- 製薬業界の株価が動く要因を3つ教えてください。
- 144×33を暗算してください。
1次面接(ファイナンス)
面接官
3名
学生
1名
内容
30分の面接を3回実施、うち1回は英語面接です。自己紹介、最近の気になるニュース、あなたがGSでなしとげたいこと、本当に金融業界で働きたいのか?、他の金融機関には興味はないのか?など、志望度を問う質問がほとんどです。
雰囲気
和やかな雰囲気。
アドバイス
投資銀行部門と同様、志望度に重点をおいて質問されます。内定を辞退しないか、短期間で辞めないのかといった部分を様々な角度で聞いてくるので、その懸念を払拭できるような明確な回答を準備しましょう。また、英語でニュースについて答えることはかなり難しいため、しっかりとした対策が必要です。
2次面接(ファイナンス)
面接官
3名
学生
1名
内容
30分の面接を3回実施。自己紹介は1次面接と共通で、あとは時事ニュース、大学時代に頑張ったことなどを聞かれます。逆質問のみの場合や、これまでの人生についてなど、変わった質問をされることもあります。
雰囲気
和やかな雰囲気。
アドバイス
特にニュースについては意見を問われることもあるので、日頃から物事について考える癖をつけましょう。外資金融の中でも比較的長期間働き、プロフェッショナルとして成長することが求められる部門のため、体力・能力含め長く勤務し、成果を出すことがアピールできるといです。「志望動機」はという直接的な形で問われることは少ないようです。
(例)
- ならば、この危機をどう分析する?
- 資源価格低下についてどう考えている?現在投資するリスクとリターンは?
- ギリシャ危機は回避されたかのように思えるが、ギリシャ危機についてどう考えている?なんでもいいから意見を言ってください。
1次面接(オペレーションズ)
面接官
英語面接:2名×2、日本語面談:2名×2
学生
4名
内容
25分の面接を4回実施します。学生時代頑張ったこと、チームにとって大切なことは等を問われます。
雰囲気
和やかな雰囲気。
アドバイス
学生4人に対して25分であるため、時間は長くありません。自分のエピソードを完結にアピールできるよう、整理しておくといいでしょう。英会話が苦手な場合は、英語で30秒バージョン、1分バージョンなどと区切り模擬面接の練習をするのもおすすめです。
2次面接(オペレーションズ)
面接官
2名×4
学生
2名
内容
25分の面接を4回実施します。学生時代に頑張ったこと、強みや弱み等ESで書いた内容について問われます。英語面接で志望動機を聞かれることもあるので注意してください。逆質問の時間もあります。
雰囲気
和やかな雰囲気。
アドバイス
なぜ金融なのか、なぜ投資銀行なのか、なぜゴールドマン・サックスなのかといった志望動機を英語で語る際、どうしても専門用語が必要とされる場面もあるかと思います。TOEIC等の勉強ではカバーできないと思いますので、事前に準備しておきましょう。
1次面接(テクノロジー部)
面接官
中堅社員1名
学生
1名
内容
30分の面接を3回実施。日本語の場合も英語の場合もあります。技術的な質問が多めで、面接前に受ける筆記試験の回答についても問われます。
雰囲気
和やかな雰囲気。
アドバイス
「C++におけるポインタと参照の違いは」などオーソドックスなことが中心です。分からない場合は、分からないと答えれば、すぐに次の質問をしてくれますので、飾らず誠実に話すことを心がけてください。理系学生にありがちなこととして、技術英語は普段から読み慣れていても「実は発音できない…」といった残念なケースがあるので、英語力に不安がある場合は普段見る文献やドキュメントの発音を確認しておいてください。
2次面接(テクノロジー部)
面接官
マネージャークラス1名
学生
1名
内容
30分の面接を4回実施。日本語の場合も英語の場合もあり、1次面接とほぼ同じ内容です。
雰囲気
和やかな雰囲気。
アドバイス
知識だけでなく、アルゴリズムを問う質問がなされることもあります。紙とペンを渡され、その場でコードを書くといったこともあります。アルゴリズムについては、研究で全く学んで来なかった場合や、インターンなど実務中心でスキルを積んできた場合は答えられないことが多いので、サイトや本で勉強することをおすすめします。
3次面接(テクノロジー部)
面接官
ベテラン社員1名
学生
1名
内容
30分の面接を3回実施。日本語の場合も英語の場合もあります。これまでと異なり、学生時代に頑張ったこと、チームでの経験や課題の解決法、志望動機、入社後にやりたい仕事、キャリアプランといった一般的な内容です。
雰囲気
和やかな雰囲気。
アドバイス
ここまでくれば技術力については一定認められているはずですので、あとは志望動機についてきちんと答えられるようにしておきましょう。テクノロジー部門の社員が面接官のため、「外銀だから」と意気込むよりは自然体で受けることをおすすめします。