NHK(日本放送協会)の面接対策・質問例まとめ
目次
- NHK本選考の面接について
- 面接の選考対策
NHK本選考の面接について
例年、「NHKを一体なんと呼べば良いのか(会社ではないから"御社"は違う?)」といった悩みを聞きますが、これは単に「NHK」で構いません。実際に採用サイトのQ&Aコーナーでもそのように記載されています。
選考フローは以下の通りです。
記者・ディレクター
説明会 → エントリーシート → webテスト → 1次面接 → 筆記試験 → 2次面接 → グループディスカッション(ディレクターのみ) → 3次面接 → 4次面接
※3次面接とGDは同じタイミングで実施されます
放送技術
説明会 → エントリーシート → webテスト → 1次面接 → 筆記試験 → 2次面接 → 3次面接
面接の選考対策
1次面接:記者
面接官
40代くらいのベテラン1名
学生
1名
内容
20分で、志望動機を含めたESの深掘りがメイン。最近気になった社会的な事柄は?など、時事的なテーマについて問われることもあります。
雰囲気
和やかな雰囲気
アドバイス
あるテーマを渡されたらどう取材するか・報道するか、といった具体的なものから、なぜ記者になりたいのか、記者に必要な要素とは何かなど、志望動機に関する話も聞かれます。「なぜ記者か」をエピソードも含めてブラッシュアップすると同時に、説明会やwebで記者の具体的な仕事について理解を深めていくと良いでしょう。相手はベテランですので、変に業界用語などを使うのではなく、素直に自分の言葉で語ることをおすすめします。逆質問を実施することもあります。
2次面接:記者
面接官
ベテランのデスク1名
学生
1名
内容
20分ほどデスクの人と通常の面接を行います。その後、学生が記者となって、ベテラン記者に指定されたテーマで5分間の模擬インタビューを実施した年もあります。
雰囲気
年次が高いこともあり、やや緊張感のある雰囲気
アドバイス
1次面接と同様の内容に加えて、マスメディア・テレビの将来性はあるのか、といったやや抽象的な質問も問われることがあります。それなりに仕事もきつく、業界全体の成長率も悪い中で、それでもどうして記者をやりたいのかを端的に答えられるようにする必要があります。逆質問があることもあります。
インタビューでは、5分間の準備時間の後、5分間で模擬インタビューを実施。「自分が記者に向いているかどうか、適性をインタビューして判断せよ」といったテーマなどです。思いついたことを適当に話すのではなく、何をどのように質問し、どういうものを引き出そうか仮説を立てたうえでインタビューするよう心がけてみてください。関東圏以外の場合は、実施しないことがあります。
3次面接:記者
面接官
1~2名
学生
1名
内容
20分で、自己紹介、志望動機系の質問を含め、予め決められた内容について面接を受けます。2次面接でインタビューを実施しない代わりに、3次で行うこともあります。
雰囲気
緊張感ある、圧迫気味の雰囲気
アドバイス
これまでの面接とは異なり、会話のやり取りというよりは、ジャッジするために必要な質問を次々と投げかけられるようなものになります。例えば、「社会に対して理不尽だと思うことは?」「弱点はなにか」「どの部でどういう取材がしたいか、それはなぜか」「NHKのダメな点」「友達からどういうタイプと言われるか」「失敗経験と乗り越えたこと」「協調性はあるのか」などが過去にはあったようです。対策は難しいですが、必ず結論は先に述べることを念頭に置くだけで印象は大きく変わるはずです。
4次面接:記者
面接官
役員など2~6名+3次面接担当者1名
学生
1名
内容
10~20分程度で、ESの内容について問われます。
雰囲気
最終面接の固い雰囲気
アドバイス
内容自体はESに沿ったオーソドックスなものです。時に「地元で自慢したいこと」などの質問が来ることもあります。人によっては、3次面接の面接官が事前にアドバイスをくれることもあったようです(3次面接担当者は、同席しているだけで4次では質問されません)。実力についてはここまでで認められているはずなので、前の面接までに語ったエピソードを自身を持って話すようにすればよいでしょう。すぐに答えられない質問があれば、考える時間をもらうのも一つの手です。
1次面接:ディレクター
面接官
40代くらいのベテラン1名
学生
1名
内容
20分で、ESに関する質問がメインです。
雰囲気
和やかな雰囲気
アドバイス
じっくりと質問されるので、ESの内容やエピソード、志望動機等を自分の言葉で語れるよう準備しておくと良いでしょう。
2次面接:ディレクター
面接官
ベテランのディレクター1名、1~2回
学生
1名
内容
20分の面接を1~2回実施します。内容は1次面接とほぼ同じで、逆質問の時間もあります。
雰囲気
和やかな雰囲気
アドバイス
基本的には1次面接と同様です。「自分を漢字1文字で表すと」「周囲にはどんな人と言われるか」「好きな芸能人」「3分間で番組を作るならどうするか」など変わった質問をされることもあります。逆質問の時間もあるので、ぜひディレクター職の理解を深め、次の面接で活用してみてください。
3次面接:ディレクター
面接官
人事1~2名
学生
1名
内容
10分~30分程度。志望動機、どんな番組を作りたいのか、またそれに対して深掘りされます。
雰囲気
緊張感ある雰囲気
アドバイス
あえて圧迫気味としている面接なので、ストレス耐性やタフさを見ているのだと思って、落ち着いて対応してください。具体的な仕事の業務イメージを膨らましておくとよいでしょう。雰囲気に飲まれることなく、聞かれたことに対して結論から端的にのべていくことが大切です。
4次面接:ディレクター
面接官
役員3~4名+人事1名
学生
1名
内容
20分で志望動機・NHKでやりたいことについて問われます。逆質問の時間もあります。
雰囲気
最終面接の固い雰囲気
アドバイス
志望動機、NHKで何をやりたいのかから始まり、面接が開始されます。面接官がそれぞれ質問するのでなかなか対策は難しいですが、3次面接ですでに推薦されて4次まで来ているので、これまでのやりとりを思い出し奇をてらわずに落ち着いて対応しましょう。
1次面接:放送技術
面接官
現場社員1名
学生
1名
内容
30分ほど、ESの内容について問われます。
雰囲気
和やかな雰囲気
アドバイス
ESの内容に加え、なぜNHKなのか、なぜ放送技術なのかといった志望動機の部分についても聞かれるので、自分の言葉で語れるよう準備しましょう。ESを書いてから選考までに時間があるため、内容を忘れないよう控えをとっておくことをおすすめします。
2次面接:放送技術
面接官
現場社員1名・人事1名
学生
1名
内容
30分の面接が2回です。
雰囲気
和やかな雰囲気
アドバイス
基本的には1次面接と同様です。最後に何か言っておきたいこと、などを聞かれることもあるので、心づもりしておくと良いです。
3次面接:放送技術
面接官
ベテラン社員3名・人事1名
学生
1名
内容
15分ほど。NHKの放送技術としてやってみたい事について聞かれます。
雰囲気
最終面接らしい厳かな雰囲気
アドバイス
やってみたい事をきっかけに、志望動機を中心に深掘りされる事となります。最後に自己アピールの時間がありますが、すでに2次面接での推薦を経て最終に来ているので、落ち着いてNHKで何をやりたいか、どうNHKに貢献したいのかを伝えるようにしてください。時間が短いため、端的に伝えることを心がけましょう。