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プログラミングの疑問はググるよりも『teratail』で解決

エンジニア特化型Q&Aサイト『teratail』を開発したレバレジーズの凄腕エンジニア2人に、サービス開発の背景と開発の裏側を聞いてみた。エンジニアであれば誰もが頷くあるある話から、気になる『teratail』の秘密まで、余すことなく語り尽くしたここだけのぶっちゃけトーク。

Jun, 22, 2016

レバレジーズ株式会社

藤本 直也 氏 ・ 出川 幾夫 氏

エンジニアなら誰もが頷ける、エラーが起きた時のあるある

-エラーが出たとき、まずはネットで検索すると思いますが、思うような解決法が得られなかったことはありませんか

出川 ありますね。検索結果は、最新の情報が必ず上位に表示されるとは限らず、新しいバージョンや技術に対応した情報を得られないことが多いです。

藤本 そもそも、キーワード検索だけで自身の開発環境と一致した情報を探し出すことは無理がありますからね。 技術が進歩し多様化するほど、こうしたGoogleの弱点はより顕在化するでしょう。

出川 また、質問だけ掲載されていて肝心な回答が無い投稿に行き着くことがありますね。エンジニアが非常にがっかりする瞬間です。

-私はそういった時アメリカ発のプログラミングQ&Aサイト『Stack Overflow』を閲覧します。英語で書かれているので読むのに時間がかかりますが……

藤本 確かに慣れるまでは時間がかかるかもしれませんね。使われている英語は難しくないので読んで意味は分かりますが、英語で質問したりコミュニケーションを取ったりできる国内エンジニアは多くはありません。ですから日本人にとって 『Stack Overflow』は、辞書やリファレンスサイトとしての性格が強いと思います。

出川 やっぱり疑問があるときは社内の先輩に聞くのが一番ですが、いつでも聞ける先輩がいる人というのは少ないかと。また調べ尽くしても人に聞いても分からず、これ以上はもうお手上げという状況もよくありますよね。

―いやあ、分かります。まさにエンジニアあるあるです

エンジニアの課題解決プラットフォームとしての『teratail』

―こうした課題を解決したのが『teratail』というわけですね

藤本 はい。『teratail』はWebエンジニアに特化したQ&Aサイトです。エンジニア同士で技術問題を解決できる新しいプラットフォームとして、国内エンジニアの約75%が利用しています。

―『teratail』の特徴は何といっても回答スピードの速さですよね

藤本 質問を投稿すると、平均1時間というスピードで回答を得られます。投稿に対して「JavaScript」のようなタグを設定すると、該当する知識を持った人から、早く正確に回答を得ることができます。


※2016/2/16投稿「window.setTimeout() のコールバック関数の this 値が window オブジェクトに束縛される挙動について」

―コードが色分けされていて見やすいですね

出川 はい。シンタックスハイライト・マークダウンを使っているので、プログラミング初心者でも簡単にソースコードを記載できます。それにより、質問者は回答者とより明確で具体的なコミュニケーションをとれるわけです。そのため、数分毎に新しい質問が投稿されるにも関わらず、回答率は90%を超えています。

『teratail』開発の裏側

出川 まずは、質問や回答をする心理的ハードルを下げるために、ユーザーに回答することや疑問を解決することを「楽しい」と思ってもらうような工夫を施しています。

藤本 例えば、『teratail』で質問や回答をすると、その質やスピードに応じて、ユーザーの知識量やスキルの高さを可視化する独自の指標=“score”が貯まっていきます。これによって継続して利用するモチベーションを生み出しているのです。とはいえ、“score”ランク上位のトップランカーは、困っている人を純粋に助けたいと思っている心優しい方々だと思います。

2016/6/15現在

出川 ポイントは、ユーザーのモチベーションをどう刺激し、活動してもらうか、また活動した人に活動量をどうフィードバックするとユーザーが喜ぶか。私たちは常にそこを考えています。

―となると、ユーザーの行動を観察することが不可欠ですね

出川 ユーザーの動きは全てログを出力し、すぐに分析ができるような仕組みを整えています。ログは全てfluentdで解析基盤に流し込み、Elasticsearch + Kibanaでリアルタイムに活動を見たり、Amazon Redshift + Tableauで長期的に各種KPIの傾向を深く行ったりしています。

―開発環境についてお聞かせ下さい

出川 GitLab flowをもとにしたブランチの切り方をして開発を行っています。『teratail』にはSassやWebpackを導入しているのでフロントエンドのモジュール化が着々と進んできています。またAWSを積極的に利用し始め、解析基盤なども全てこちらで作って柔軟なインフラを実現しています。今後はGoogle Cloud Platformも使いはじめる予定です。ちなみに、私は開発にMacBook Pro 15inchを使用しています。先日全社の開発マシンのベーススペックを上げるよう代表の岩槻にお願いしたところです。

―『teratail』には広告がありませんよね。ユーザーとしては使いやすくて良いのですが、運営が厳しくなって突然サービス終了なんてことはないですよね

藤本 まさか(笑)。きちんとマネタイズの視点からもサービスのあり方を検討していますよ。今期から、エンジニア・プログラマーに特化したマーケティング支援事業を始める予定などがあります。クライアント、レバレジーズ、ユーザーの全員が幸せになるモデルをつくっていきます。

―藤本さん、出川さん、ありがとうございました。エンジニアの方は是非一度『teratail』を使ってみてください

※ Sass:CSSを拡張するオブジェクト指向言語
Webpack:CSS、JSなどのアセットをモジュール管理するフレームワーク
AWS、Google Plat Form:クラウド上でインフラ基盤を提供するサービス

レバレジーズ経営者のインタビュー記事はこちら

時代も、社会も、働き方も変わってきている。それはわかっている。でも今、私たちは何を大切にして、どの方向へ進めば良いのだろうか?就職前に、「世界規模で起こる労働の変化」「これから残る仕事」「これから労働力が必要とされる領域」を知っておこう。

働き方の未来―これから残る仕事、消える仕事とは

レバレジーズ株式会社

Interviewee

藤本 直也 氏

ふじもと・なおや

レバレジーズ株式会社

テクノロジーメディアラボ 事業部長

2014年レバレジーズ株式会社に新卒入社。入社1年目より、エンジニア特化型 Q&A サイト『teratail』 立ち上げのプロジェクトマネージャーを務め、プロダクトデザイン、プロモーション、コミュニティデザインを包括的に設計。入社2年目、 23歳で最年少の事業責任者となった。2015 年度レバレジーズ年間MVP受賞。

Interviewee

出川 幾夫 氏

でがわ・いくお

レバレジーズ株式会社

テクノロジーメディアラボ エンジニア

2015年レバレジーズ株式会社に新卒入社。エンジニアとして『teratail』のインフラ、バックエンド、フロントエンドなど様々な領域を担当。技術評論社が運営するIT関連の技術サイト『gihyo.jp』への寄稿など様々な活動を積極的に行っている。2015年度レバレジーズExcellent Hacker賞受賞。