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自由な組織風土から醸成される、JMACの持続的な成長・挑戦環境

一口にコンサルティングファームと言っても、働き方や組織風土は様々です。「若いうちから関心のある領域に携わりたい」「クライアントの成果に向けて一貫したコンサルティングを手がけたい」「中長期でキャリアを形成したい」。JMACはこのような個の成長や挑戦を後押しするファームです。入社2、3年目の若手と経験豊富なJMACのコンサルタント4人に、リアルな働き方や組織風土について話を伺いました。

May, 20, 2022

株式会社日本能率協会コンサルティング

大﨑 真奈美 氏 ・ 沼田 千佳子 氏  ほか

最後まで自分で完結させる。JMACのコンサルティングスタイル

—初めに大﨑さん、沼田さんがこれまで携わってきた領域やプロジェクトについて教えてください。

大﨑 入社から一貫してR&Dの領域に携わっています。もともとサイエンスが好きで、学生時代から「サイエンスに関わる仕事がしたい」と思っていたのですが、性格的に技術者や研究者は全く向いていないので、就職先に迷っていました。そんな時、研究開発専門のコンサルティングがあると知りJMACを受けたというのが入社の経緯です。

私はメーカーの研究開発支援の中でも、特に組織革新を専門にしています。技術者・研究者の人たちのやる気を引き出し、より良い製品開発や事業づくりの支援をする役割です。

R&Dの領域は基本的に未来に対するクリエーションを仕事にしているので、正解がありません。何をやったら売れるか分からない中で、やることを決めて研究開発を進めなければならないので、場合によっては事業化に至るまで10年、20年かかるという難しさもありますが、その分技術者・研究者を応援する仕事はやりがいも大きいです。

沼田 私はサプライチェーン革新センターという部署で、生産領域を担っています。サプライチェーンマネジメントといって、製造業においてお客様に最適なタイミングで物を届けるために、調達・生産・営業が連携してどのように物を流すと効率的かということに日々向き合っています。生産や物流現場での改善を多く経験し、そこで製造業への理解を深めてコンサルティングの土台を築いてきました。

JMACのコンサルティングの特徴は、自分が受けた仕事を全て自分でやりきるところだと思います。自分でお客様に「ここからここまでやります」と提案し、計画通りに進まないこともある中で、最終的には期日までに結果を出すというのはコンサルティングの醍醐味です。

ファームによっては経験豊富なコンサルタントが案件を受けてきて、それをメンバーが実行するというケースもあるようですが、JMACのコンサティングは自分が受けた仕事を最後までやり抜くスタイルです。そのため入社2、3年目で、お客様への提案のベースを作る仕事を任されます。

一人ひとりの強い意志や想いが尊重される配属

—山本さん、許さんが1年目に経験した領域や、本配属を決めるまでの経緯について教えてください。

山本 私はコロナ禍により例外的に1、2年目に、生産・人事・営業の3つの領域を経験しました。学生の頃から人の働き方に関心があり、人事領域に携わりたいと思い入社したのですが、1年目は色々な経験ができるせっかくの機会なので、JMACが伝統的に強い製造業を経験してみるのも良いのではないかと考え、最初の半年は生産を希望しました。

初めに生産領域で物を作る側を理解し、その後の半年で人事領域を経験したので、売る側についての理解を深めるために、さらに半年かけて営業改革のコンサルティングにも携わらせてもらいました。最終的に、2年目の後半から人事領域に正式配属になりました。

新卒でコンサルタントになると、一般的な会社の中の機能や役割について詳しく理解していないこともあり、人事以外の領域に携わることで様々な学びがありました。例えば、営業やそれを支える事務職の方たちがどのような悩みを抱えているのかを理解し、それを考慮して人事制度の設計に取り組むことができるなど、実際に自分が見聞きした情報をコンサルティングに活かせるというメリットを感じています。

許 私は1年目に経営と生産の2つの領域を経験しました。大学院まで学んでいた経営学の知識をどのようにコンサルティングに活かせるのかを経験してみたかったので、前期は経営の領域を希望しました。

一方で、後期に希望していた生産の領域は、最初は興味がありませんでした。大学院で統計学を深く学び修士論文を書いたのですが、数字の分析は難易度が高く、自分には向いていないという苦手意識を持っていたからです。

その考えが変化したのは、入社後のPコースという生産現場改善研修に参加した時です。研修で生産のテーマを扱った際に、根拠をもって数字を活用し分析すれば、現状が正しく把握できることがわかり、数字から現状を把握し問題を抽出していくプロセスの面白さに気づきました。今年から2年目になりますが、現在はサプライチェーン革新センターで生産領域を担当しています。

沼田 Pコースというのは毎年5月頃に新入社員がお客様の現場に入り、1週間で問題を定量化して、次の1週間でどれぐらい改善できるかを見積り、改善の実行までをおこなう研修です。実際にお客様と一緒になって、2週間で実行まで移さなくてはいけないため非常にハードな研修ですが、生産の醍醐味を隅から隅まで知ることができる機会です。

自由と自己責任の下で求められる主体性

—実際にJMACで働いて、どのような組織だと感じていますか?

山本 働き方という観点では、想像以上に自由な組織です。自分の時間を好きに使って資料を仕上げ、テレワークでお客様と打ち合わせをし、それ以外の時間も自分でタイムスケジュールを管理しながら仕事に取り組んでいます。自己責任で働き方を自由に設計できるので、セルフマネジメントが得意な人は働きやすいと思います。その分、主体的に行動したり、自分からアラートをあげたりする必要があります。

許 自由な働き方ができるというのは、私も実感しています。例えば、その日にやるべきことが終わって時間に余裕があれば、仕事の合間に近所のジムで体を動かしてリフレッシュしても構いません。自分自身のマネジメント次第で柔軟に働き方を調整できる環境です。

山本 2年目からは仕事の裁量や責任範囲が広がり忙しくなったので、作業が間に合わないとわかった時点ですぐに先輩に相談するように心がけています。チャットで連絡をすれば先輩も快く相談に応じてくれます。自分から適切に声かけをすればしっかりと指導もしてもらえます。

沼田 コロナ禍で以前に比べてチャットでのやり取りが増え、これまであまり接点がなかった人にも相談しやすくなりました。「あの人がこの業界について詳しい」と聞くと、すぐに連絡して資料を共有してもらったりできるのはいいですね。社内には様々な分野に詳しい人がいるので、自分からアプローチすれば助け合いの精神で教えてくれます。

—オンライン中心の働き方にシフトする中で、若手の定着・育成においてはどのようなサポートがあるのでしょうか。

許 入社すると初めにアカデミーという育成組織に所属します。アカデミーの運営委員は各本部のチーフクラスと入社3年目くらいのメンバーが担っており、そのメンバーが新入社員を1年間サポートする仕組みです。

アカデミーでは、週ごと・月ごとに自分がどういうことをやってどんな気づきを得たのかを報告すると、先輩から丁寧なフィードバックがもらえます。毎月1回、1on1でヒアリングがあり、今どんなことに困っているかなど仕事面でも生活面でも相談できる機会があります。

山本 私は2020年入社なので、最初の2カ月はコロナの影響で全て自宅で研修を受けました。オンラインの研修ばかりだったので、少しでもコミュニケーションがしやすくなるように、アカデミーの先輩たちがオンライン飲み会を開催してくださったり、オフィスでも気軽にランチに誘ってくださったりしたおかげで、スムーズに組織に定着できたと感じています。

—沼田さんや大﨑さんが、若手のコンサルタントに求めることはありますか?

沼田 私は許さんと一緒に働いていますが、とにかくレスポンスが早いので仕事を進めやすいです。何かを依頼すると「いつまでにやります」と期日を明確にして、多少荒削りでも自分で考えて答えを出そうと必死に取り組んでくれます。期日間際に報告を受けても軌道修正するのに時間がかかるので、特に若手のうちは自分ができる範囲を正しく認識し、分からなければすぐに相談することが大事だと思います。

大﨑 お客様により良いソリューションを提供するためにも、素直にわからないことや悩みを話してもらえると助かります。1、2年目にそうしたレスポンスの早さや適切に相談する力など基礎的な部分を磨いたら、3、4年目は「自分はどう感じて、どう思うのか」「自分は何をやりたいのか」ということに目を向けてもらいたいです。特にR&Dの領域では常にそうした問いかけがなされます。しっかりとそこに向き合った人が、5年目くらいに自分らしく活躍できる場所を見つけている印象です。

若手のうちから関心の高い領域に挑戦できる環境

—山本さんは1年目から、ご自身が関心のある新たな領域に自発的に携わってきたそうですね。

山本 学生時代からサステナビリティ経営に興味があり、新たにその領域についての研究会が立ち上がったので、1年目に希望して参加しました。研究会では「自治体のお客様に提案をしたい」と思い伝えたところ、役員や周りの先輩たちのサポートを得ながら、自分で提案書を用意して訪問をする経験をさせてもらいました。今も継続して案件に繋げるための議論をメンバーと一緒にしています。

そうして配属先の領域とかけ持ちしているうちに、初めは研究会だった活動が徐々に大きくなり、私が2年目の下期に正式に部門として組織されました。コンサルティングをしながらベンチャーのような領域立ち上げの動きも経験でき、少しでもそこに貢献できたことは非常に良い経験です。現在も二つの領域をかけ持ちしているので、今後も幅広い調査テーマやプロジェクトに触れて、自分の強みとなる専門領域を見つけていきたいと思います。

—許さんはこれから何か取り組んでみたいことはありますか?

許 先日、先輩から「コンサルタントとして会社へ貢献するのはもちろんだけど、会社を活用してどうやって自分の目標を達成するかも大事」という言葉を聞いて、とても刺激を受けました。

まだ具体的な目標は見つかっていませんが、JMACの自由な風土を活かして、まずは自分のやりたいテーマについて調査したり経験を積んだりしていきたいです。最終的には私も新たな研究テーマを立ち上げて、それを推進していきたいと考えています。

ライフイベントをきっかけに変化した働き方・考え方

—沼田さんや大﨑さんはコンサルタントとしてキャリアを重ねる中で、働き方や考え方に変化はありましたか。

沼田 子供が生まれてからは、できる限り子供と一緒に過ごせるように努めています。ただどうしても波がある仕事なので、最近は自分のためにもチームのためにも育成という観点が大事だと考えて取り組んでいます。

最終的には自分が責任を負えるように、余裕を持ったスケジューリングをするなど、人に仕事を任せるのも案外難しいのですが、私の上司も細かな口出しはせずに最初から自由にやらせてくれていたので、粘り強く任せていこうと考えています。

大﨑 私は育児休暇から復帰するタイミングで、同世代のコンサルタントを見て「時間では勝負できない」と感じました。それからは「お客様の前にいるだけで価値を出せる人になろう」と考え、対面でどういう関わり方をすればより良い成果につながるかなど、最も生産的な働き方を追求するようになりました。

例えば組織改革に取り組む際に、チームを組んで技術KIというプログラムをおこなうのですが、そこでは観察力が問われます。「目の前の人間関係の中でお互いがどう影響を及ぼしているのか」を細かく観察し、その上で一人ひとりの心情やスキルを見極めることも大事なスキルの一つです。また、人は意識しないと反射的にその場の感情で話してしまうので、何を伝えればどのように動いてもらえるかを深く考えて話すことも大切です。

こうしたコンサルティングを円滑に進めるための工夫は、子育てなど身近なところにネタがあります。子供と上手く意思疎通できないのは日常茶飯事ですし、子供にも意思があるのでこちらの都合だけでは動いてくれません。子育てより難易度が高いものはないと思っているので、毎日子供を相手にしながら「どういう接し方をすればお互いに望ましい形になるのか」という実験をしている感じです(笑)。おかげで最近は夜にほとんど仕事をしなくなり、子供が生まれる前よりも忙しくなくなった気がします。

お客様に寄り添い、組織に変化を生み出す。JAMCのコンサルタントの介在価値

—皆さんはJMACのコンサルタントの役割や介在価値をどのように捉えていますか。

山本 その会社で働いている人がどのような業務をやっていて、どんなことに悩んでいるのかなど、現場主義を徹底し、現場の状況や業務の細かなところまで把握した上でお客様の課題解決ができるのはJMACのコンサルタントの価値だと思います。

許 お客様それぞれの調査や要求に応じて、それに適した人員編成をデザインできるのもJMACが提供できる価値ですね。

大﨑 私はお客様が何かを変えていく過程において、最終的にそれに関わる人たちがポジティブに動いていけるようになるというところに価値があると感じています。

沼田 確かにお客様が意欲的に改善に取り組んだ結果、目に見えて組織に変化が生まれることは大きな価値ですし、私たちコンサルタントにとっても喜びです。

—最後に、学生へメッセージをお願いします。

許 就職活動では会社が自分に合うのかどうかをしっかり見極めることが大事だと思います。自分の好きな先輩がいるだけでも仕事がしやすくなりますし、会社の風土やそこで働く人との相性は大事だと思います。

山本 JMACのいいところは、自分がやりたいといったことを周りが支援してくれるところだと思います。物事を主体的に楽しめる人や、自分のやりたいことが明確にある人に来てもらいたいです。

沼田 私はお客様のためになることを実行するために、お客様に寄り添う気持ちが強く、自信を持って挑んでいける人と一緒に働きたいですね。

大﨑 組織が成果を出しながら成長していくと、会社やそこで働く人たちが元気になっていくのがわかるので、コンサルティングを通じて変化を生み出したという手触り感が持てます。そんな風に会社や人の変化を支援していくことに魅力を感じる人には、JMACのコンサルタントが向いていると思います。

株式会社日本能率協会コンサルティング

Interviewee

大﨑 真奈美 氏

おおさき・まなみ

株式会社日本能率協会コンサルティング

R&Dコンサルティング事業本部 R&D組織革新・KI推進センター チーフ・コンサルタント

東京大学教養学部広域科学科広域システム分科卒、北陸先端科学大学院大学知識科学研究科修了。 2005年入社。一貫してR&D部門を中心とした組織革新・組織風土活性化の支援に携わっている。

Interviewee

沼田 千佳子 氏

ぬまた・ちかこ

株式会社日本能率協会コンサルティング

生産コンサルティング事業本部 サプライチェーン革新センター チーフ・コンサルタント

慶應義塾大学経済学部卒。2008年入社。SCM改革、在庫適正化のテーマを得意としている。 生産・物流現場における改善等、現場に根付いた活動を推進し、会社の収益改善と人材育成を両輪で進めて成果を出すことに注力してきた。 生産管理システム構築時の課題整理から業務改革シナリオ策定、導入効果の高いシステム運用へ向けた支援も行っている。

Interviewee

山本 詢 氏

やまもと・しゅん

株式会社日本能率協会コンサルティング

組織・人事コンサルティング事業本部 HCM推進センター コンサルタント

筑波大学卒。社会・国際学群 社会学類 社会学専攻。2020年4月に新卒入社。現在は、組織・人事コンサルティング事業本部 HCM推進センターで、主に人事制度改革に関するコンサルティングを行う。また、SX事業本部 サステナビリティ経営推進センターを兼任し、コンサルティング以外にも新規ビジネス検討等の仕事に従事。

Interviewee

許 多 氏

きょ・た

株式会社日本能率協会コンサルティング

生産コンサルティング事業本部 サプライチェーン革新センター コンサルタント

早稲田大学大学院卒。商学研究科会計専攻。2021年4月に新卒入社。 前期仮配属は経営コンサルティング事業本部ビジネスプロセスデザインセンター。 現在は生産コンサルティング事業本部サプライチェーン革新センターに所属する。