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新規事業だけでなく新たなカルチャーも創っていく社内新規事業コンテスト「GA Booster」

不動産×テクノロジーの「PropTech」領域に2013年という早期から参入し、創業からわずか5年でマザーズ上場を果たした、GA technologies。不動産に限らずInsurTech(保険×テック)やConTech(建設×テック)などの領域に参入し、巨大市場かつ社会的意義の高い領域におけるイノベーションを促進していく同社の、新規事業コンテスト「GA Booster」について話を伺った。("GA MAG."掲載記事からの転載)

May, 29, 2019

株式会社GA technologies

稲本 浩久 氏 ・ 浜野 佳織 氏

なぜ新規事業コンテストに参加するのか

――まずは率直に第2回GA Boosterに参加した感想を教えてもらえますか?

稲本:私は第1回も第2回も経験しているんですが、予選の段階から本選考までの約3ヶ月間さまざまなことを検討することができ、プレゼンの場も和気あいあいとしていたので今回は単純に楽しかったです。

――「今回は」ということは、1回目はどうだったんですか?

稲本:前回提案した事業は不動産業界のサービスで、なおかつGAが進めている事業に直結するものだったので、かなりシビアに審査されていたということもあり今回よりも緊張感がありましたね。その点今回のアイデアは領域も別になってますし、私はリーダーではなくフォローアップという立場なので前回よりはいい意味で無責任に楽しめてるのかなと思っています(笑)

浜野:私も感想を一言でまとめるならば「楽しかった」ですね!私は普段エンジニアとして開発業務に携わっているので、そもそも新規事業の立案という普段の業務領域だと経験することのできないことを経験できるのが良かったと思います。また、私は3人チームでアイデアを提出したのですが、こういう機会がなければなかなか関わることがなかったメンバーだったので、そういった人たちと関わる機会もでき同じ目標に向け挑戦し続けるという経験は凄く楽しいですね。

――どのような経緯で普段関わることのないメンバーとチームを組むことになったんですか?

浜野:半年ほど前に採用サイト用の撮影があって、その帰りに皆でご飯に行ったんです。そこで今回チームを組んだメンバーと席が同じになり、とある共通項が見つかってその話で盛り上がったんです。そしていろいろと話していくうちに「こういうサービスあったら絶対使うよね」という話になり、「それじゃ今度のGA Boosterに出してみようか」ということになりました。

――稲本さんはなぜGA Boosterに参加しようと思ったんですか?

稲本:今回は同じAISC(※1)のアーロンに誘われたからですね。前回はGA Boosterがあってもなくてもやりたいと思っていたアイデアがあったので、ちょうどいいタイミングだと思い参加しました。その時のアイデアは全てが形となったわけではないですが、アイデアの中心となる技術であるマイソク自動読み取り機能はTech Supplier(※2)で活用されていたりと一部形になっています。

(※1) AI Strategy Center:AIをはじめとする最先端のテクノロジーを用いたシステム開発等を行っている研究開発部門

(※2) 不動産仕入れ業務の効率化を実現するシステム。マイソクと呼ばれる物件の間取り図情報を自動で読み取るだけでなく優良物件のスクリーニングや物件のレコメンドなど様々な機能を備えている。

――マイソク自動読み取り機能を思いついたきっかけはなんだったんですか?

稲本:マイソクを自動で読み取ることはリコーにいたときから考えていました。リコーで新規事業企画を担当していたことがあるのですが、その時に複合機やプリンターをよく使ってくれている業界のソリューションを考えていたんです。不動産業界は手続きに関わる書類の数も多いですし、お客様に物件を提案するために相当数のマイソクを印刷したりしているので、複合機・プリンターの利用率は他の業界に比べてかなり高いんです。だから、不動産業界がどのような課題を抱えていて、そこに対してアプローチする方法はないか様々な人にヒアリングしつつ考えた結果マイソクの自動読み取りを思いつきました。

入社前に樋口さんやAISCの室長である小林さんと話したときも反応が良かったので「これはいける」と思っていましたし、実際に社外の方からも「早く売ってくれ」「絶対に買う」というような前向きな反応をいただいていたので、第1回目のGA Boosterではマイソクの自動読み取りという技術を核としてどのようなサービスを提供するか、またそのサービスをどう売っていくかを考えました。

技術者だからこそできるビジネスを

――稲本さんは前職でも新規事業企画・立ち上げを経験し、GA Boosterでも第1回・第2回ともに選出されていますが、事業を企画する上で意識していること、大切にしていることはなにかありますか?

稲本:まずはユーザの目線に立って考えることですね。そして、何かアイデアが思い浮かび、そのアイデアが良さそうだなと思ったら、既存事業で類似するものがないか調べます。類似する事業がなかったら、なぜないのかというところを突き詰めて考えます。私が考えるアイデアは基本的に突飛なものではないので、類似している事業が世に出ていない場合は、その事業に市場性がないか、何かしらの原因があり実現できないかどっちかだと思っています。後者は、ビジネス的に実現できないのか、技術的に実現できないのかという2つにブレイクダウンすることができます。そして技術的に実現できてないのであれば、そこが私自身のバリューを最大限に発揮できるところだと思っています。

――稲本さんのアイデアは再現性が高く、SaaS(※3)のようにコストは変わらないけど売上は上がっていくようなサブスクリプション型のストックビジネスなのがいいですよね。

(※3) SaaS:Software as a Serviceの略。従来のライセンス・パッケージ販売とは異なり、インターネット経由でユーザにソフトウェアの機能を提供する形態のことを指す。

稲本:そうですね。GAが現在の柱としている不動産投資のビジネスは売上が上がると、それに比例してコストも上がります。なぜかというと投資用の物件を購入していただくためには、お客様に提案できる物件を仕入れる必要があるので。ただ、私が技術者としてやりたいと思っているのはストック型のビジネスを作ることです。

――浜野さんは起業経験があるベテランの2人と同じチームですが、チーム内でどのような役割を担っているんですか?

浜野:2人にアイデアやアドバイスを頂きながら、それらを一つのアウトプットにするためにリサーチや資料作成、プレゼンを行いました。  事業企画のところで学ぶことは勿論多かったですが、私自身社会人1年目なので、資料作成をする上で気をつけるべきこと、プレゼンをする上で気をつけるべきことなど社会人として学ぶことも多かったですね。

――経験豊富な先輩方から学ぶだけでなく、それがGA Boosterの最終プレゼン、事業化検証のようなアウトプットに直結しているのは凄い贅沢な環境ですね。

浜野:実際に今のチームで企画をしていて凄いなと思ったのが、私達のアイデアって不動産とは全く関係のない業界の会社とアライアンスを組むことが前提となっているアイデアなんです。GA Boosterに出ることを決めた翌週には同じチームの一人がアライアンス先を連れてきてくれて、一緒に打ち合わせをしました(笑)  アライアンス先は不動産業界と全く関係ないにも関わらず、そのスピード感で進めることができる人脈をもつ人がいるということに気づき、改めてGAグループは本当に様々な経歴を持った方々が集まっている会社なんだなと感じました。

GA Boosterを通して新しいカルチャーを生み出す

――GA Boosterのいいところはどこですか?

稲本:前回問題だと思っていたのは、予選・最終審査を通過する案が社会人経験豊富な社員が提出した案に偏っていたことです。勿論事業化を見据えての新規事業コンテストなので、経験・知識ともに豊富なベテラン社員のアイデアに偏るのはしょうがないのかもしれません。しかし、予選を通過するのがベテラン社員のみの状況をそのままにし続けると、新卒のような若手社員が挑戦できる場が限られてしまうことになります。私としては若手社員を育てるという点も重視すべきかなと思っていたので、今回からフレッシャー枠(※4)やBTC検証(※5)といった参加者や若い子たちをサポートする仕組みができたのはいいなと思っています。

(※4) (※5)第2回GA Boosterから導入された制度。

浜野:私もそこは前回からアップデートされてよかったなと思っています。その他には、前回の選出案を見ると既存事業の延長みたいなアイデアがほとんどだったので既存事業との親和性が審査基準として重いのかなと思っていたのですが、そうではなく私達のアイデアのような路線が違うものでも選んでもらえるのはいいなと思いました。

――逆に足りないところはありますか?

浜野:稲本さんのマイソク自動読み取りのように一部が形となっているものはいくつかあるんですが、完全な新規事業として形になっているものはまだ無いですよね。今、その事例が無いからこそ、私達のアイデアを事業化しGA Boosterからどんな事業が生まれたのかを見せることができるようにしたいなと思っています。

稲本:確かにそれも大切ですね。私はセールスのような非プロダクトサイドのメンバーも参加しやすい環境づくりが必要だと思います。前回も今回もそうでしたけど、GA Boosterに参加しているのは比較的時間の融通が効きやすいAISCやSDD(※6)のようなプロダクトサイドのメンバーが多い印象があります。もしかしたら時間に融通の効きづらいセールスの人たちの中にも参加したい人がいるかもしれないですし、応募はしたけど途中で時間を取れなくなり諦めてしまった人もいるかもしれない。そういう状況を放置したままだと次第に参加する人も減っていくと思うので、そのあたりは各部門長が各々の希望を聞いた上で最大限サポートすることができる体制を整えるべきかなと思います。

(※6) Service Development Division。GAのあらゆるサービス・社内システムの開発を担当する部署。

――そこは今後考えていくべきところですね。

稲本:GA Boosterだけに限った話ではないですが、こういった制度は会社の成長フェーズや社員の成長フェーズによって柔軟に変えていくべきものだと考えています。一方で変わらないで欲しいのはチャンスは均等に与えるというところですね。

浜野:冒頭で稲本さんが「GA Boosterがあってもなくてもやりたいと思っていたアイデアがあって」という話をしていましたが、私はそのように新規事業コンテストという制度がなくても自然とアイデアが出てくる方が本質的だと思っているので、「もう、こんな制度いらなくないですか?」って言われるくらい自然とアイデアやサービスが生まれてくる会社にしていきたいという想いです。

――最後に今後事業化に取り組んでいく上での意気込みをお願いします!

浜野:かなり攻めた案だったので少し心配だったのですが、無事にBoosterに選んで頂くことができて嬉しいです。使って頂く方々も、つくる私達も皆が楽しくハッピーになれるアイデアだと思っているので、事業化するのを楽しみにしていて下さい!

稲本:今のGAの事業分野で頑張るのは勿論ですが、問題が山積みな不動産業界を変えるにはもっと多くの製品やサービスが必要だと思います。沢山の新サービスを生み出す源泉としてGA Boosterのような仕組みは必須だと思います。GA Boosterの有効性や必要性を示せるよう、私もGA Boosterで出したアイデアの事業化を成功させたいと思います!

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株式会社GA technologies

Interviewee

稲本 浩久 氏

株式会社GA technologies

General Manager

2017年、中途入社。リコーでの研究・開発職、新規事業 の立ち上げを経て、現職へ。現在は、R&Dチームのチームマネジメントに携わる。

Interviewee

浜野 佳織 氏

株式会社GA technologies

エンジニア

入社2年目。東北大学理学部卒業。 昨年、4月にエンジニアとして新卒でGAに入社した。当時CTO含め4名だった新規事業部に配属され、開発に携わる。