サイバーエージェントの特徴・企業研究レポート

目次

  • サイバーエージェントの特徴
  • コンサルティング事例
  • これまで事業の歩み
  • 今後の経営戦略
  • サイバーエージェントや、出身者による著書

サイバーエージェントの特徴

利益成長で見るとやや上下しているものの、2000年以降一貫して圧倒的な売上成長を遂げているサイバーエージェント。少し前には、社員が踊るAKB48の『恋するフォーチュンクッキー』で話題になっていたなど、「キラキラ系」のイメージを持っている人も多いでしょう。

アメブロ・アメーバピグといったメディア事業が有名ですが、実際の売上比率はメディア4%、ゲーム39%、インターネット広告事業51%と、広告・ゲームの2本柱になっています。現在、インターネット広告市場では営業利益でNo.1です。その他、ベンチャー投資ファンドや、クラウドソーシング、プログラミング学習事業などにも展開しています。

1998年のサイバー設立時から続く広告事業、2004年にスタートしたメディア事業、2009年からのゲーム事業、2016年以降のAbema TVなど、その時々で既存事業の収益を新規事業に大規模投資し、次の事業の柱を打ち立てるスタイルでここまで成長してきました。

2015年9月末現在70社以上の関連会社を保有しており、「新卒社長」を数多く輩出しているのも特徴です。内定者時代に社長に就任舌人は2名、入社1~5年目の間に子会社社長になった社員の数は27名にのぼります。

CA8(2年毎に8人の取締役のうち2人を入れ替える制度)・CA18(任期1年で執行役員を選抜する制度)など、特徴的な人事制度でも有名です。

主なサービス事例

インターネット広告事業

スマートフォン広告、PC向け広告、アドテク事業 ほか

ゲーム事業

神撃のバハムート、アイドルマスター シンデレラガールズ、ガールフレンド(仮) ほか

メディア事業

Abema TV、Ameba(アメーバブログ)、Spotlight ほか

これまで事業の歩み

サイバーエージェントの設立は1998年。後にライブドアとなる企業と協業で開始したインターネット広告事業で急成長し、1999年ベンチャー・オブ・ザ・イヤー受賞、翌2000年には東証マザーズに上場を果たします。2003年にはFX事業(2013年ヤフーへ売却)、2004年にはAmeba事業を開始。2007年に子会社であるマイクロアド、2009年にCyberZを設立、2011年にはDeNAと合弁でAMoAdを設立するなど、広告事業の強化を一貫して進めていきます。

その一方で、2009年よりゲーム事業を開始。2011年に設立したCygamesはグリーの運営するMobage向けゲーム開発を皮切りに拡大し、サイバーの新たな収益源となっていきます。特にCygamesは『神撃のバハムート』『アイドルマスター シンデレラガールズ』『グランブルーファンタジー』などで成功しました。

海外支社は意外に少なく、2008年に設立した米国サンフランシスコ、2014年ベトナム・ホーチミン、2015年台湾の3拠点のみとなっています。

2014年には東証一部に市場変更。2016年にインターネットテレビ局「AbemaTV」を開始し、莫大な先行投資とプロモーションが話題になり、同年11月には1000万ダウンロードを突破しました。

サイバーエージェント出身の著名人には、以下のような人物がいます。

水谷寿美
vivit代表取締役
宮嶌裕二
モバイルファクトリー代表取締役
坂本幸蔵
リッチメディア代表取締役社長(CEO)
村田マリ
iemo創業者
菊池誠晃
リアルワールド代表取締役社長
大竹慎太郎
トライフォート代表取締役CEO
武石幸之助
ワンオブゼム代表取締役 
高場大樹
トランスリミット代表取締役社長
角 幸一郎
アクトキャット代表取締役
都木 聡
セレス代表取締役社長
早川与規
ユナイテッド代表取締役会長CEO
角田千佳
エニタイムズ代表取締役, CEO
白砂 晃
フォトクリエイト代表取締役会長
秋貞雄大
ジェネストリーム代表取締役CEO

今後の経営戦略

売上の5割を占める広告事業、4割を占めるゲーム事業で得た利益をもとに、Abema TVを中心としたメディア事業に大きく投資する戦略を掲げています。2016年には100億円、2017年には200億円という巨大投資を実施。中長期的な柱としてマスメディアに成長させる計画です。その他、広告事業では動画広告を中心とした売上増を目指し、ゲーム事業では新規タイトルを中心にヒットを生み出しシェア拡大する方針となっています。

サイバーエージェントや、出身者による著書