【30年間就活生をみてきた採用のプロが語る】意外と知らない就活の5つの事実・後編

“社風に偏差値は存在しない” “Webのデータを見るより社員に会うべき”……人事部長、採用担当の経験を通じて多くの学生を見てきたJ-CADアドバイザー 米田 靖之氏が正しい会社のえらび方」について語るインタビューの後編です。

米田 靖之 氏

1982年日本専売公社(現 JT)入社。人事部長、製品開発部長、たばこ中央研究所長を経て、執行役員R&D責任者となる。2015年末退任し、現在は複数社のアドバイザーを務める。


目次

事実(4)「いい会社」と「自分に合う会社」は違う

5年間、120%のマインドで仕事に取り組み続けるためには「一生懸命になれる環境」にいることが大切である、と前回お話ししました。では、「一生懸命になれる環境」とはどのような環境でしょうか。それは、「社風が合う会社」であることです。いくら興味のある業界でも、社風の合わない会社で頑張り続けるのは難しいのです。合わない会社に入って頑張り続けられなくなるリスクが、チカラをつけるための最も大きな障害要因になってしまいます。では、社風を知る方法や、注意点を皆さんに伝授していきたいと思います。

1. 判断材料はデータより「そこで働く人々」

会社えらびの際、学生は福利厚生や研修体制など、明確なスペックを判断材料として「頼る」傾向にあります。ただしデータは過去のものであったり、10年後はどうなっているか分からなかったりと、不確かなもの。そこで唯一ずっと変わらず信用できるのが、そこで働いている人たちが生み出す雰囲気(=社風)というわけです。

2. ポイントは社風が「自分に合っているか」

社風には偏差値は存在しません。というのも、現代の日本には「いい会社」は沢山存在しますが、企業選びのキモは「いい会社かどうか」ではなく、「社風が自分に合っているか」という点だからです。また、社風が同じ会社は存在しないということも覚えておいてください。業態が同じでも、社風は全く違うもの。例えばですが、皆さんもご存知の広告代理店のトップ2社は、全く社風が異なります。

3. 社風=企業の考え方ではない

そこで注意したいのが、社風というのは会社の考え方ではなく、環境を指すということ。例えば、大学で寮を選ぶ時、居心地が良いところを選ぶことができれば、大学4年間の精神状態やモチベーションが変わってきますね。これと同様に、企業の環境が、一生懸命にやり続けられるかを左右してくるというわけです。そういった環境を、社員の雰囲気から知ることが大切になってきます。

事実(5)3人の社員に会えば「社風」がわかる

社風というものは、規模や業界からは判断することができません。皆さんが「感じ取る」しかないものです。ただ、社風を知るために、何かの媒体を通して判断しようとするのは、とても危険です。かといって、10人20人の社員に直接会うというのも、なかなか難しいでしょう。では、最も有効な方法とは一体なんでしょうか。

1. 社員3人と会えば、社風は感じ取れる

ずばり、社風というものは実際にその会社の社員に会わないと感じ取れないものです。Webでデータを見るよりも、どんどん人に会いに行きましょう。では、社員1人と会って判断してしまってもいいのでしょうか。答えはノーです。「最低3人」に会うということを覚えておいてください。ただそうは言っても、就職活動の時間は限られているため、戦略は必要となってきます。“会うべき3人と会う”ということを心がけておくことが大切です。

2. 会うべき3人には条件がある

どんな3人に会えば良いかというと、「社風に染まっている人に会う」ということに尽きます。会う相手が社風に染まっているかを判断する指標は、入社5年目以上であるかどうか、ということ。ただし、1Wayである面接の場で面接官と話しても、社風を感じとれるだけのコミュニケーションに至らない場合があるため、注意が必要です。

3. 労力がかかる社風調査。業界は絞らずに行うべし

1社あたり3人の社員に会うのは、非常に労力がかかります。でも、たとえ現時点で興味がない業界であっても、そこが自分に合う可能性もあるで、最初から業界を絞ってしまわないようにしましょう。結婚相手を探す時に、「憧れの○○大学の人としか会わない!」などと絞っているうちは出会えなかったりするものですが、何の気なしにふと出会った人と結婚したりするものですよね(現代の就活は結婚相手ではなく恋人探しに近くなっているとも言えますが…)。全く業界を絞らないというのは現実的に難しいかもしれませんが、自分の志望する業界だけに絞るのではなく、“興味の持てる業界をいくつか選び、そこから絞っていく”ということを心がけてみましょう。


2回にわたって「正しい会社のえらび方」についてお話ししてきました。自分に合った会社えらびをするには、「社風」を知ることが大切であるということが、わかっていただけたでしょうか。皆さんが自分に合う会社をえらび、本来持っている能力を最大限に発揮して活躍することを願っています。「社風」を肌で感じ最良の会社選びをする方法を身につけたい方は、本質的な会社えらびを体感する特別セッション「J-CAD」に挑戦してみてください。

「J-CAD」とは

米田氏がアドバイザーを務める「J-CAD」。J-CADは「社風を軸にした会社えらびをする方法」を身につける機会を皆さんに提供するためにスタートしました。
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