起業家輩出の側面をもつボストンの大学(Slogan Summer Job 2016)

全米No.1のビジネススクール訪問をはじめ、近年スタートアップ熱が加速しているニューヨークにて起業家インタビューやスタートアップ訪問を実施するスローガン(Goodfind運営企業)の海外渡航インターン、「Slogan Summer Job 2016」。300名もの中から選ばれた大学生3名とスタッフが、現地の様子などをレポートします。
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『スタートアップが起こすイノベーション』(Slogan Summer Job 2016)


こんにちは、「Slogan Summer Job 2016」参加メンバーの、慶應義塾大学5年生の山口太朗です。今回はアメリカ随一の学都であるボストンの、起業家を支援する体制についてご紹介します! 古くからのアカデミックな印象とは違った新たな一面を見つけることができました。


早速ですが、皆さんはボストンと聞いてどのようなイメージがあるでしょうか?

ボストンはご存知の通りアメリカ随一の学都であり、全世界から最高峰の頭脳が集結しています。古くから様々な分野の大学が存在し、その数はなんと100以上にものぼります。 中でもハーバード大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)、ボストン大学、タフツ大学は有名ですよね。 ハーバード大学はビジネス、社会学、医学、化学など様々な分野で世界トップレベルの大学であり、 MITはテクノロジーの中核を担っており、世界大学ランキング4年連続一位を記録しています。このように、ボストンには非常に先進的でアカデミックな都市ですが、 別の一面として「Entrepreneurship」に関する教育にも力を入れています。

1.ケースや実践から学ぶ「Entrepreneurship」

今回訪問するハーバード・ビジネススクール(HBS)、バブソン大学も、起業に関するユニークなカリキュラムを持っています。HBSは、教授からの一方的な講義を行わず、教科書も用いない100%ケースのみを教材とする「ケース・メソッド」で有名です。その中での「The Entrepreneurial Manager」というコースにおいては、スタートアップのケースについて学生は限られたリソースや不確実さの中で正しい判断をし、新たなビジネスを作る方法を学んでいます。 また、バブソン大学は、起業家育成に特化したビジネススクールであり、教授陣は実際のビジネスマン。マーケティング、財務、データ分析など、全ての講義で「Entrepreneurship」がキーワードとなっており、講義だけでなく実践やワークを通して起業について体系的に勉強することができます。このようにボストンのビジネススクールには起業に関するカリキュラムが整っています。

3.大学から生まれるイノベーション

ボストンの大学においては授業だけではなく、インキュベーションセンターやベンチャー向けのオフィス提供、ビジネスコンテスト等の様々な起業支援の環境も整っています。HBSでは、卒業生のベンチャーのためのコワーキングスペースをニューヨークに設けるStartup Studio NYC、自分のアイディアをピッチし、フィードバックと賞金を獲得出来るVenture Competitionなど、様々な起業家支援のプログラムが存在しています。また産学連携も盛んで、大学での研究成果を社会に還元しようとする姿勢が強く感じられます。 MITでは産学連携の取り組みが盛んで、750社が大学と共同研究を行っており、付属機関のMIT Media LabはE14というファンドを設立し、大学発ベンチャーに積極的に投資をしています。

このような起業家支援体制は、実際に大きな結果を生んでいます。1776というスタートアップインキュベーターは、起業家支援においてボストンが一番の街であると発表しています。 シリコンバレーは競争精神が強く、スタートアップ、政府、大企業の間の協力体制が不十分であるのに対して、ボストンでは教育体制、イノベーションを支援する教育体制が整っているのがその理由であるとしています。 実際にベンチャー企業は数多く誕生しており、あのFacebookも、マーク・ザッカーバーグがハーバード大学在学中に作ったサービスです。MITからも、Top Flight Technologiesというエンタープライズ向けドローンを開発するスタートアップなど、多くの大学発ベンチャーが生まれており、今後もこの動きはますます加速していくと考えられます。

3.最後に一言

ボストンといえば伝統的で由緒正しいアカデミックな都市というイメージを持っていました。しかし調べていくうちに、大学の中に起業家を支援するカリキュラムやシステムが整っていることがわかり、大学内外のリソースを有効活用して新しいビジネスをサポートする姿勢が手厚いことがわかりました。 大学から新しいイノベーションをサポートする姿勢は、日本も見習う点が多いと感じます。

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Babson College訪問①(Slogan Summer Job 2016)
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[2016'09'13' 更新]

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