最初の就職先を選んだ理由を教えていただけますか?
私は化学工学を専攻しており、同級生は化学工場に就職する人が多かったです。夏には学科の慣例でコンビナート見学という企画があるのですが、興味をもてなかった私は、参加を見送りました。私は修士卒ですが、既に就職した同級生が、あまり楽しそうではない様子をみて、周りと同じ化学工場への進路は取るまいと決めました。そんな時に、大手のコンピューターメーカーに就職をしていた友人が、1年で退社して、今で言うベンチャー企業に入社するという話を聞きました。実験で触れたコンピューターに将来性を感じていたこともあり「20人くらいの会社で、オフィスコンピューターを作る。佐藤もこないか?」と誘われ、とても楽しそうな予感がしたので、誘われるがままに入社を決めていました。1976年のことでした。
その後、起業された経緯を教えてください
当時は、プログラミングをできる人が貴重で、仕事には困らない状況でした。30歳の誕生日に旅行先のアメリカで、「これから何をして過ごすか」を考え、自分のやりたいことがより実現できる会社を作ることを決意しました。3年ほど勤めた会社を辞め、30歳で会社を創業しました。創業後も、様々なソフトウェア開発の仕事を受託できました。ゲームソフトのプログラミングの仕事では、『クレイジークライマー』などのヒット商品の開発も行いました。他にも、教育ソフトなど、お客様のご要望に答えながら、お客様のためのソフトウェアを作り続けました。受託の仕事で得た資金を、自社のノウハウ蓄積のための投資にまわすというサイクルで、会社を順調に成長させることができました。創業から10年を経て、40歳になった時に、蓄積したノウハウを活かすべく、自社ブランドのソフトウェア製品を販売するビジネスを始めることにしました。