東京大学OB訪問 - ホットリンク・内山幸樹社長インタビュー -

OBOG INTERVIEW

株式会社ほっとリンク 代表取締役社長 内山幸樹

東京大学大学院在学中に日本最初期の検索エンジン「NIPPON SEARCH ENGINE」の開発に携わる。 東京大学大学院博士課程を中退し、株式会社マジックマウス(現:デジット株式会社)入社。 人工知能型オンライン保険コンサルティングシステムなど、数々のWebシステム開発を担う。 2000年6月、株式会社ホットリンクを設立し、代表取締役に就任。著書に、 「仮想世界で暮らす法 (ブル-バックス)」「1時間でわかる図解Web2.0」。


御社はスタンフォード型の魅力的なベンチャーだと思うのですが、事業内容について詳しく教えてください。

私たちの会社ではミッションに「Make Internet “Hotto”」を掲げています。 もっと人にやさしいインターネットを実現することが事業の目的です。 エージェントサービスをSaaSの形で提供しています。 具体的にはAmazonのようなおすすめ機能(レコメンデーションエンジン)をサイト向けに提供しています。 こちらも、数学、人間工学、心理学、情報工学、コンピュータアルゴリズムの各分野の英知を結集して開発しています。 ウェブ上に店員を派遣するようなイメージです。 プログラムなので24時間365日稼動しますし、下手な人間より学習能力が高く 、活躍してくれます。 他にも、クチコミ分析エージェントという、マーケットリサーチを一瞬でできる機能もあります。 これは、次世代検索エンジンでもあり、情報の在り処を探すのではなく、 その情報を要約して何が言われているのかを調べるための道具です。 人間の新聞記者が調べるよりもプログラムの方が神の視点で遍く分布するトレンドを正確に把握できます。 このように、インターネットを知能化させることで、人へのやさしさを実現しています。

株式会社ホットリンク 代表取締役社長 内山幸樹メッセージ

今後のホットリンクのビジョンを教えてください。

もっと人にやさしい、賢いエージェントサービスを蓄積していきたいと思っています。 これから、世界中に革命を起こすところなんですよ。究極的には人間を進化させることをしたいと思っています。 人間は携帯電話によって、千里眼や地獄耳を手に入れましたよね。ITは人間の五感の拡張につながります。 それによって世界中の人とつながれるし、世界中の人の知恵を使えるようになる。世界をあっと言わせるために、 どこにもできないサービスを世の中に提供していきたいです。

最後に、学生に対するアドバイスをお願いします。

勉強が好きな人が多いですね。たしかに、学びたい欲求は良いことです。ただ、 問題は「受身な教育」に慣れすぎていることです。 インターネットの草創期には、教えてくれる人なんていなかったので、 自分が面白いと思うことをやっていれば、結果的に学んでいるという状態でした。これからも受身な教育に慣れた延長で、 大企業でのんびり研修を受けている場合じゃないでしょう。ベンチャー企業では一年中毎日が「テスト前状態」です。 それだけ能動的に集中してやり続ければ、間違いなく成長できますよ。 大企業かベンチャーか問わず、 自分がチャレンジする気持ちがあれば、いくらでも学べるはずです。自分もわくわくすることをやっていただけです。 ワクワクすることに、そのときそのとき必死に取り組めば、次第に目線が上がり、視野が広がります。 夢や目標なんて無理に持つ必要はありません。 常にワクワクできる何かを見つけ、必死で取り組むことが大切です。
学生時代からただワクワクすることに取り組んでいただけと語る内山社長は、日本初の検索エンジンやエージェントなどを次々と世に出してきた天才肌の経営者です。 世界をあっと言わせたいといった世界を舞台に挑戦する魂が根底に感じられました。 日本の優秀層がGoogleなど外資に行くのではなく、ホットリンクのような世界に挑戦する日本のテクノロジー企業で、ともに世界に向けて挑戦するようになると日本も変わるのではと感じました。
前のページへ / 1 / 2