長谷川智彦 会長 川本健太郎 Cell金融事業本部 東京大学OB訪問 株式会社フィックスターズ インタビュー

OBOG INTERVIEW

東京大学OB訪問 株式会社フィックスターズ 長谷川 智彦会長  川本 健太郎  Cell金融事業本部 インタビュー
東京大学OB訪問 株式会社フィックスターズ 長谷川 智彦会長  川本 健太郎  Cell金融事業本部

1986年東京大学工学部航空学科卒業、1988年同大学大学院工学系研究科航空工学専攻を修了。2002年8月にフィックスターズを設立し、代表取締役会長就任。2002年1月にグローバルベンチャーキャピタル株式会社取締役に就任し、現在も継続。グローバルベンチャーキャピタル株式会社取締役就任以前は、株式会社三菱総合研究所で 事業計画の策定及び評価、新技術・新事業進出のコンサルティングおよび中小企業政策関連の調査などに従事。
どのような学生生活を過ごされていましたか?

駒場では点数を取るのに苦労しました。本郷では航空学科でしたが、卒論が終わったら、卒業設計があり、今思えば厳しいカリキュラムでした。サークルは駒場でESS、本郷ではテニスサークルのキャプテンでした。もともと飛行機を設計したくて、航空学科に進学し修士課程まで行きましたが、日本では大手重工会社に入っても飛行機設計はできないと思い、飛行機の道は諦めました

その後、三菱総研に入社されてからはいかがでしたか?

航空関連の仕事がしたくて三菱総研に入社したのですが、やりたい仕事とは全然違う防衛関係の仕事に配属されました。30歳代も半ばになり、このまま社内で出世しても、あまり面白くないと思うようになりました。研究を究めている人は周りにたくさんいましたが、自分は研究よりもマネジメントの仕事をすることの方が多く、「研究」という点では中途半端でした。その後、ベンチャーキャピタルに移り、投資先でもあるフィックスターズの会長としてベンチャー経営に携わるようになりました。

ベンチャー企業の魅力は何でしょうか?

ベンチャーの良いところは、やりたいことができるフィールドがいろいろと用意されていることです。誰かに邪魔されることもありません。大手企業では、自分がやりたい仕事をできていても、転勤させられたり、3年たったら異動させられて、違う仕事をしなくてはならなかったりします。成長過程にあるベンチャーであれば、ポジションは常に不足しているので、仕事はいくらでもあります。特に、IT業界は個々人の能力で生産性がいくらでもストレッチが可能な分野です。日本の大手IT企業は組織のヒエラルキーをベースに成り立っていて、巨大システムを組み上げるのには適していますが、世界で通用するようなソフトウェア技術に裏付けられた商品を開発するのは得意ではありません。その点、プログラマ、エンジニアの能力本位の会社であれば、世界でも勝てるはずです。

Cellは、腕に自信のある日本人が、世界で挑戦できる数少ない有望分野の1つ

御社の事業展開についてお聞かせください。

これからのマルチコア(※1)の時代に、ソリューションを提供できるグローバルカンパニーになることが目標です。フィックスターズは、ソフトウェアカンパニーとしてソリューションを垂直に全部提供できる体制を整えたので、世界中のマーケットを対象にビジネスを加速していきたいですね。当社が注力しているCell(※2)は既存のプロセッサより数十倍高速処理が可能です。例えば医療機器で数十分データ処理にかかっていたものが数秒になれば、圧倒的な競争力になりますし、ひいては人命救助もでき、人類貢献の意義がある技術です。IT業界は成熟しつつあると思っている人もいるかもしれませんが、シングルコアからマルチコアの時代に変わり、大きなパラダイムシフトが今、起こりつつあります。ハードウェアの進化を理解した上でプログラミングを書けないといけないのです。加えてCellは職人芸的な要素が強く、腕に自信のある日本人が、世界で挑戦できる数少ない有望分野の1つなのです。日本発のソフトウェアで世界に挑戦し、将来的には、フィックスターズをグローバルカンパニーにしていきたいです。
※1 マルチコア:一つのCPUパッケージ内に複数のCPUコアを封入した技術。
※2 Cell:Cellの正式名称は、Cell Broadband Engine™ (Cell/B.E.)です。
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株式会社フィックスターズ
マルチコアプロセッサ関連事業
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