アイセック東京大学委員会 委員長 嶋田さんインタビュー
①アイセックはどんな団体ですか?
1948年に設立された、世界最大級の学生NPOです。
「平和で人々の可能性が最大限発揮される社会の実現」を目指し、
国際社会の一線で社会変革のために活躍できる人材を輩出するべく、
海外インターンシップ等の事業を行っています。
運営メンバー、ステークホルダーの方々など、
関わっている人全てがそのような思いで取り組んでいます。
2006年には、海外の企業・NGOでインターンしたい
日本人学生の案件を、153件実現させました。
また、日本企業で働きたい海外学生のために、89件の支援を行いました。
IT系企業・環境系企業・海外進出を考えるベンチャー企業・その他メーカー・商社など
多岐に渡る企業よりインターンシップ事業へのご協力を頂いています。
②アイセックの魅力は何でしょうか?
世界100カ国以上にネットワークを有していることです。
現時点で約2万人のメンバーが世界で活躍しています。(卒業生を入れると数十万人)
私たちは単にインターンシップを仲介する業者ではありません。
アイセックメンバーを起点に、現地コミュニティとの交流の場や業務面でのサポートを提供し、
閉ざされたコミュニティの中で完結しがちな海外での生活・就業経験を、
より開かれた、現地の生活や仕事を五感で感じる経験へと昇華させることが
できる、そんな可能性を持っていることだと思います。
価格面でも、プログラム参加費用が三万円と圧倒的に安いです。運営に必要な最低額のみ頂いているためで、
社会の利を重視するアイセックならではだと思います。
インターンシップ先もいわゆる途上国が多いため、生活費も安価で
他の海外インターンシップ業者に比べると
トータルでかかる費用は安価になるケースが多いです。
③「留学」ではなく、「海外インターン」をおすすめする理由は?
実際に『海外で働く』と聞くと
ハードルが高いと感じる方が多いと思いますが、高いからこそ行く意味があると思います。
今、私たち学生はこれからの時代、日本社会において無条件で生き残れるのでしょうか。
例えば10年後に、日本企業で独占していた市場に
外資系企業がどんどん入ってくる中で勝負を強いられることになったら、
若しくは自身が海外に出て、海外の一線級の人材と協働、勝負することになったら、
彼らと対等にやっていける自信はあるでしょうか。
グローバル化の波の中で、世界を意識せずに済む時代は
確実に終わりを迎え、近い将来多くの人が先ほどの例のような状況に直面するだろうと
思います。
その時に、学生時代に異なる文化や価値観の中で苦闘し、思考錯誤して何かを成し遂げたという経験は、必ず生きていきます。
現在の日本の学生は、自分から挑戦する機会に恵まれていないと常々考えています。
教室での受身の授業・本からの受身な知識・権威ある人からの話…
こういった日常から一歩踏み出して挑戦するための選択肢として
アイセックを選んでもらえればと思います。
アイセックのインターンでは、ただ挑戦するだけではなく、何らかのアウトプットを
求められます。周りの人と協力して、要求された目標や
自身で設定した目標を成し遂げていく必要があります。
その意味では、周りの人間を引っ張り、
相手の意見を受けて自身の行動を修正し、最善の行動を常に意識するため、いわゆるリーダーシップを取る経験を積むことが
でき、一人で頑張れば何とかなる留学では得られない経験ができると思います。
④海外インターンにおいて、障害になりがちな「言語」に関するサポートは?
ある程度コミュニケーションが取れることが前提となっていますので、
アイセック・ジャパン全体の統一基準はTOEICスコア600点以上の人とさせていただいています。
各委員会によって基準は若干異なるのですが、東京大学委員会では730点を基準と設定しています。
もちろんTOEICスコアのみではなく、社会にて実務経験のある方を交えた選考試験を行い、
実践的な英語力があるかのフィードバックやアドバイスも行っています。
また、インターンシップ前に勉強会を行うため、言語や文化の違い、安全管理などは事前に学べます。
日本でインターンシップに参加している海外学生とのコミュニケーションの場を提供することもありますね。
⑤インターン先は、英語圏に限られていますか?
派遣できる国は100カ国あるため、必ずしも英語圏のみを対象としているわけではありません。
ただアイセックの傾向としては、インドや中国でのインターンが多くなっています。
東京大学委員会ではインドや中国に加えて、トーゴやケニアなどの
アフリカ諸国やフィリピンにも注力しています。
⑥ケニアでインターンですか?
NGOでのインターンシップとして、現在も数名の学生が参加しています。
インドや中国では企業でのインターンが多いので、ケニアでのインターンは東京大学委員会の特徴といえます。
昨年ケニアでインターンを行った人は、「スラム街改善プロジェクト」を遂行していました。
スラム街にネットカフェを作るというプロジェクトで、電話局や政府と直接交渉して掛け合ったそうです。現在ではスラム街の認知度があがり、無事ネットカフェも開通
されたと現地のスタッフから聞きました。
その人は当時大学2年生で、研修期間は2ヶ月でした。
ビジネスセクターでは、インド産絨毯の日本市場開拓担当として、市場リサーチ、日本企業への営業 、
新たな日本人インターンシップ生の募集などを行い、絨毯卸最大手との契約締結や
業界誌2誌への掲載を成し遂げた方がおりました。
その企業では、現在も継続的に日本市場開拓のためのインターン生を受け入れているようです。
アイセックには、 どのようなマインドを持った学生が参加していますか?
ビジネスや開発の現場に出て貢献したい、
もしくは実際に教室を離れてリアルな現地を見たい、知りたい、経験したいという
学生が多いです。
海外インターンシップという機会を通して、自己成長を考えている人や
将来の大志のために自分のできることを見極めようと考える学生も多く、
中には日本社会を変えたい、世界に貢献したいという夢を持ちアイセックを訪れる方もいます。
アイセック出身者の進路先については?
最近のトレンドは大きく分けて3つあります。
一つ目は、外資系企業。
二つ目は、商社。
三つ目は、ベンチャー企業です。
英語が活かせる外資や商社を選ぶ人が多いですし、
自分が創る側になれる醍醐味があるベンチャー企業を
選択する人もいます。
外資や商社に行った方でも、ベンチャーにスピンオフする方も
中にはいるようです。
⑧今の大学生に対するメッセージ
今の大学生は、枠にとらわれすぎていると思います。大学は4年で卒業しなくてはいけない、
3年になったら就職活動をして、それまでに語れる経験を積んでおかなくてはいけない、それよりも、自分が社会や人に対してどのような貢献ができるのかを考えるべきだと思います。
自分の関心を振り返ってみて、それが日本社会のみに向いているのか、
日本も含めた国際社会に向いているのか、
もしそれが後者の方に向いているなら、
是非アイセックの海外インターンという機会を通じて挑戦して欲しいと思います。
アイセックには、その志を支える環境があり、同志がいます。もしこの記事を
読まれた方がアイセックの門を叩いて頂けるのなら、
『アイセックで海外インターンしてよかった』と
いえるよう、僕達アイセックのメンバーは全力で支えていくつもりです。