2008年10月31日(金)

IT系エンジニア、SEの企業選び・業界研究



IT系・ネット系と呼ばれる企業は山ほどある。
複雑な環境にあるこのIT・ネット業界では、業界の構造や、企業ごとの違いがあまり知られていない。
ITコンサルタント、SE、プログラマー、WEBデザイナーなど、ITコンサルタント・ITエンジニア系のキャリアを考えている人なら知らないと損をする、IT・ネットエンジニアの企業選びのコツが明らかに。

§1. エンジニアが幸せな企業、そうでない企業


◇エンジニアの本能

エンジニアには多かれ少なかれ、本能のようなものが備わっていると思う。それは一言でいえば「挑戦欲求」と「創造欲求」である。

例えばフリーソフトの開発を考えてみると良い。フリーソフトは一般に、開発者個人が「商用ソフトに負けないクオリティのソフトを開発したい」「世の中に役立つソフトを自分の手で作り上げたい」という創造への情熱や挑戦したい欲求をもとにボランティアで作成したものが多い。金銭的リターンなしに、本業とは別に時間を割き、ソフトを開発して公開するという、エンジニア個人の強烈な情熱・欲求があるのだ。

フリーソフトの例以外にも、独自の技術の追求、最高のチームで創造へ挑戦することへの欲求を持つエンジニアが圧倒的に多い。要求されたものをただ形にするだけでは飽き足らないという性があるのだ。
しかし、こうしたエンジニアとしての自然な欲求が満たされる企業と、そうでない企業があることに気付いているエンジニア志望者は少ない。

◇外資系IT企業での仕事・・・エンジニアにとって幸せな企業か?

外資系企業へ人気がシフトしている 近年、IT・ネット系の就職、転職における人気企業ランキングに、外資系企業が多く入るようになっている。従来から人気のNEC、富士通、ソニーなどに加え、GoogleやMicrosoftなどがエンジニア志望者の間で憧れとなっているのだ。

外資系のIT・ネット企業と言えば、ブランドネームが申し分なく、かつ最先端の技術を生み出しているというイメージがある。その外資系企業が生み出している技術がすごいとしても、日本支店にすぎない日本法人オフィスで働く日本人のエンジニアが幸せか、創造欲、挑戦欲を満たせるかと言えば、そう言いきれない現実がある。

日本法人は、リージョンセールス(地域の営業支社)であるケースが多く、プロダクトディベロップメントやマーケティング戦略はすべて本社で決められている。だから、外資系企業の日本オフィスで働くエンジニアの業務の多くは、実は本社(多くはアメリカオフィス)で開発された技術のローカライズ、つまり日本語化が中心である。エンジニアが本来求める、技術を生み出す仕事より、生み出された技術の日本版を作る仕事が大半になっているのである。ゴールの決まった仕事で、思いのほか地味な作業が多いのである。

日本人エンジニアのスキルレベル自体には、実際目を見張るものがある。例えば、海外の本社で開発したプログラムを2ヶ月遅れで日本オフィスがローカライズしたのに、バグ修正も製品の完成も同じタイミングだった、という事例はよく見られる。しかし、これでは彼らの技術力・情熱が活かされきっているとは言えないだろう。エンジニア自身としても、もっと独自の技術を追求し生み出したいと願っているはずだし、社会全体としても、それだけの能力を持った人たちが海外技術のローカライズに忙殺され、日本発の新技術が生み出されないのは大きな損失であると言えよう。

§1まとめ-エンジニアの本能、情熱・・・創造欲・挑戦欲,ローカライズ中心の外資系での仕事・・・技術力と創造性・裁量が両立できるのはどこ?-
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