民間から教育を変える志
変化が速く先の読めない時代と言われて久しいが、日本経済はより一層混迷の様相を呈している。右肩上がりで経済成長した時代の価値観はもはや通用せず、社会を生き抜くために求められる力・マインドも変わりつつある。この変化に伴い、教育への社会的要請も変わってきている。かねてから公教育で行われている十把一絡げの集団授業スタイルは、多様化する教育へのニーズに応えきれていないとの声も多く、民間サービスへの期待は確実に高まってきている。今回は、公教育では補いきれないニーズを満たす教育サービスを幼児から高校生まで幅広く提供し、民間から教育を変える取り組みに挑戦している株式会社リソー教育・赤尾氏に、同じく民間から教育を変えるべく大学生向けに活動するスローガン株式会社の伊藤がお話を聞いた。社会から真に求められる教育とは何か。立場やアプローチは違う2者ではあるが、民間から教育分野に切り込み、変えていこうとする志と想いは重なった。
不確実時代を生き抜くためのマインドとは
伊藤:未来は過去の延長線上ではないような不確実性の高い時代となり、教育も時代にあわせて変化してしかるべきです。教育分野に関わる以上、これからの時代を生き抜く人材を育成し輩出していく責任がありますね。国がやらないなら自分たちがやるという気概をリソー教育からは感じます。
赤尾:当社は様々な教育サービスを展開していますがその根幹にあるのは、まさに不確実な時代を生き抜く力の養成です。公教育で足りていない部分を私たちが担っていこうという気概はありますし、子どもたちの教育に関わる以上、国の未来への責任も強く感じます。では、今の社会に最も必要とされる姿勢は何か。不透明な時代だからこそ、「先を読み、行動すること」だと思います。ただ注意したいのは、先行きが不安だからと安易に安定な環境を求めるのは逆に非常に危険だということです。現状、特に就職活動において学生の間で安定志向が蔓延していると言われていますが、5年先も読めない今の世の中、安定だと思っていた企業が斜陽化する可能性は十分にあります。安定を目指すにしても、自分の外側に安定を求めるようではいけません。自分の内側に拠り所となるような生き抜く力を身につける方が安定につながります。安定しているように見える会社に乗っかろうとするよりも、むしろ不安定な環境の中でも挑戦し、苦労しながら自分の頭で考えて生き抜く力を身につけてこそ、真の安定が得られるのではないでしょうか。
伊藤:安定を求めるほど不安定になるというパラドクスですね。外部環境の変化が激しい時代だからこそ、自分でコントロールできない外部の何かに依存するのではなく、自らが先を読み、行動することでリスクを低減するという考え方ですね。
株式会社リソー教育
進学個別指導専門塾「TOMAS」を運営。高い学力を育むとともに、知識だけではない「+1(プラスワン)」の個性をもった人材の育成を目指している。
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