社会貢献と利益が両立するためのビジネスの作り方
社会貢献とビジネスをどのように両立するのかについてはいくつか事例をお話しましょう。例えば、社会に対して継続的な支援をすることを目的として立ち上げた「Idea Root(イデアルート)」というソーシャルコミュニティブランドがあります。その第一弾として、もともとはパキスタンで手縫いで製造されていたフットサルボールを販売する事業を始めました。しかし、単にフェアトレード商品として売りだしても、社会貢献の側面に共感して購入してくださるお客様はいるかもしれませんが、商品自体に魅力がなければ継続的な購買にはつながりません。そこで、フットサルボールにイデアの持つデザイン力、ブランディング力の強みを総動員し付加価値をつけ、日本のお客様が自ら手に取りたくなるような商品としてプロデュースしました。結果的に、更にデザインバリエーションを増やすなど、大ヒット商品の1つとなりました。お客様が高い評価をしてくれるフェアトレード商品であれば、受注も安定し継続的にパキスタンの現地の人たちを支援することができます。また売上の一部が「平和」「貧困削減」「調和」などをテーマとして活動するNPO団体に寄付される仕組みにもなっており、さらにはこの商品を入れるエコバッグはハンディキャップを持つ人たちが働く福祉作業所に委託して製造してもらっています。つまり、フットサルボールという商品一つで1.フェアトレードによる途上国支援2.NPO団体を通じた社会支援3.障がい者自立支援の三つの社会貢献の役割を同時に果たしていることになります。さらに障がいを持つ方の自立支援にも本格的に取り組み始めたところです。障がい者雇用の現場で賃金が低すぎることに問題意識を持ったイデアの社員の提案によって始まった事業があります。アパレルから出る端材を集め、障がいを持つ方々が働く福祉作業施設に製造を委託し、バッグや小物を作ってもらっています。施設利用者の賃金を上げるだけではなく、障がい者の皆さんのクリエイティビティを発揮できる機会提供にもなっていますし、端材を使うことで環境問題にも取り組みます。このように事業そのものが社会問題解決となるようにイデアでは全ての事業をプロデュースしています。
イデアが仕掛ける今後のビジネス
今後は、さらに活動の幅を広げて、空間プロデュース事業、オーガニック事業、産地メーカーの活性化など幅広くビジネスを展開していきます。オーガニック事業ではこれまで、イタリアのオーガニック農家と提携して、アグロナチュラやビオリスタという有機栽培にこだわった植物を原料にしたコスメブランドを企画・販売してきました。今後はコスメだけに枠を決めず、ライフスタイルという大きなテーマでオーガニックブランドを育てて行きたいと思っています。
安定を求めるほど不安定になる。人生を自らデザインしよう。
大学生の皆さんが「安定」や「ブランド」を求めて大企業を志望することがあるとすれば、とても残念なことです。自分のキャリアや人生の心配しかしていないような学生は魅力的ではありません。また、若いうちに安定・安泰を求めてしまった時点で、逆に安定しない人生となるでしょう。なぜなら、若いうちから安定・安泰を求めてリスクをとって挑戦しない人間は、大企業でもベンチャーでも通用しなくなりますし、将来いらない人材へと一直線でむかっているようなものですから。是非、ブランドや安泰なものに依存しようとせずに、人生を自分でデザインする気概をもってほしいと思います。
株式会社 イデアインターナショナル
デザインを核としたさまざまなライフスタイル商品(デザインプロダクト・オーガニックプロダクト)を企画、製造・販売。他、IT事業・空間プロデュース事業等。
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