さらに、自ら会社を興すという選択肢も、もっと真剣に考えてほしいと思います。なぜなら、実はこの一、二年、起業のオプションが広がってきたからです。例えば、iPhone向けのアプリやゲームを開発し、世界で1400万人のiPhoneユーザー向けに販売することは、ユニークなアプリ・ゲームを企画できる人材と優秀なプログラマーが一緒になれば1ヶ月もかからずできるようになりました。実績も信用も不要です。もちろん、大きな収入を得るには、人まねではない、独創性と不断の創意工夫が必要ですが、成果が直結しているだけに、実にやりがいのある仕事ができます。iPhoneアプリ・ゲームの販売チャネルであるApp Storeからは、わずか数ヶ月に3億回を超えるダウンロードが行われました。それに伴い、毎月30億円ものお金がiPhoneユーザーから支払われています。同様に、グーグルの始めたAndroid端末ですが、現在40機種のプロジェクトが動いていると言われ、今年の7月には単月でiPhoneの販売台数を超える、という推測も出ているほどです。現在はiPhone向けのアプリ・ゲームの販売のみが話題になっていますが、数ヶ月以内にAndroid向けマーケットプレイスも脚光を浴びるでしょう。
また、現在アクティブユーザーが1億5000万人を超えるSNS、Facebook向けのアプリ・ゲームも同様です。競争は大変ですが、参入障壁はありません。創意工夫の勝負で、誰にでも公平な機会が提供されています。非常にユニークでユーザーに感動をもたらすようなアプリ・ゲームであれば、あっという間に口コミで数万人~数十万人以上に広がることもまれではありません。
要は、iPhone、Androidなどの携帯端末、Facebook、 MySpaceなどのSNS、さらにはWii、 Xbox、DSなどのゲーム端末が新たなコンテンツ流通プラットフォームとして登場したことで、全世界5億人以上のユーザーにアプローチする画期的な販売チャネルが誕生したということになります。これは史上初、全産業初と言えるほどのインパクトで、全く新しい事業機会です。実績、信用、ブランド等の参入障壁のない販売チャネルにより、独創性のある面白いもの、楽しいもの、良いものを作れば全世界を相手に勝負できるという、画期的な時代が到来しているのです。
世界中の人がインターネットを通じてつながっています。Facebook、MySpace等のSNSでも3億人以上が相互にコミュニケーションできる時代となりました。そこでの共通語は英語です。リナックス等のオープンソースコミュニティ、iPhone・Facebook等の開発者コミュニティでも、皆英語で活発にコミュニケーションしています。この点、日本人は大きく遅れを取っています。世界が一つにつながった分、日本人の英語への苦手意識の強さが致命的とも言える足かせになってきています。日本の地盤沈下と、他国の発展、グローバル化、一体化が同時進行しているのです。
英語に関しては、関心のあるテーマを英語のブログ・サイトで追い、ポッドキャストでCNNやニューヨークタイムズ等の動画・音声をダウンロードすれば、あふれるほどのコンテンツを無料で視聴することができます。これからの時代、覚悟を決めて英語を学んでおくことが必須です。以前は、英語はできないよりできる方がいい、というものでしたがこの数年で根本から変わりました。英語ができなければ、英語でコミュニケーションし合っている世界中の人に完全に取り残されます。英語ができない、ということがオプションではなくなりました。
従来、企業の枠組みを超えて自分で何かやろうと思っても、壁にぶち当たってどうにもならないことが普通でした。しかしながら、今は、分野によっては個人やベンチャー企業が新しいことに挑戦できる環境が整いつつあります。上記の分野以外でも、年間11億台以上販売されている携帯端末へのサービス、新しい広告モデル(限界に来ているマスメディア広告ではなく、対象者のニーズに合った、かつ、うっとうしくない広告)、新しいインターネットサービス等に加え、オバマ米大統領も強く打ち出した環境・クリーンエネルギー分野での革新と急成長が期待できます(太陽電池、太陽熱発電、電気自動車、リチウムイオン電池、燃料電池、ガソリンならぬ電気供給スタンド、バイオ燃料等々)。世の中が激変します。全く新しい産業が急速に立ち上がっていきます。自動車産業が根本から置き換えられるとも言われています。技術があれば技術で、そうでなければ事業意欲と使命感で貢献するチャンスが増えています。大企業の方がイノベーションをリードできる、という保証は全くありません。斬新な発想で取り組むことで、不可能と思われていたことが次々に実現する、それが歴史的真実です。上場企業も続々と倒産する空前の大不況であるからこそ、いつ首になるかわからない大企業よりも自分で信じる道を進む重要性が高まっているのです。
読者の大半は「起業」という選択肢を考えたことが全くないかも知れません。でも、今の時代、特別なことではないのです。必要な素養として何と言っても重要なのは、「向上心」です。成長意欲が強く、人からどん欲に吸収し、しかも頑固ではないこと。自信を持って毎日挑戦しつつも決して尊大ではないこと。こういった向上心があれば在学中も卒業後も成長し続けられますので、二度や三度失敗しても、遅かれ早かれ成功できます。「向上心」という言葉はいかにも一般的ですが、自分には向上心があると断言できる人は決して多くはありません。
もう一つは、「何としても事業を成功させたいという強い事業意欲」です。事業意欲が強い人は幸せです。あまり苦もなく事業に集中できるのです。雑音があまり気になりません。当然ながら、努力し続けていれば、いつか必ず成功しますが、こういった人はかなり少数です。事業意欲がどういうものかわからない大半の人でも、そういうオーラを発している人のことはすぐわかると思います。エネルギッシュですし、目が輝いています。彼らはいつも人と違うことををやりたい、人と同じことは絶対いやだと考え、自分なりの工夫で何とか事業を立ち上げようとします。こういう人について行くと、充実していますし、何より成長します。いつの間にか、「事業意欲」の意味がわかると思います。
三番目には、「世の中に貢献したいという強い使命感」です。向上心があっても事業意欲があっても、世の中の人の心を打つ使命感が十分強くなければ、人はついていきません。事業として大成功させられません。私欲に偏って、あるいは私欲に偏っていると思われて、どこかで歪みが生じてしまいます。
「向上心」、「事業意欲」、「使命感」、この3つが備わっていれば、起業し、かなりの確率で成功します。どれかが欠けている、あるいはあまり自信がない方でも、気力あふれる社長と一緒に仕事をしていると大いに感化されます。持って生まれた資質が開花し、自分自身驚かれることと思います。ぜひ何社かのベンチャー社長に直接コンタクトしてみてはいかがでしょうか。学校や社会に対してあまりわくわくしなかった方、期待を持てなかった方でも、見る目が変わってくると思います。
最後に、相応の意欲と覚悟があるのであれば、学生だろうが社会人だろうが、私は支援の努力を惜しみません。あまりむずかしく考えずにお声をおかけいただければと思います。充実した、実に有意義な毎日を送ることができるようになるかと思います。
以下に起業に際して求められる要件と具体的なアプローチをまとめておりますので、参考にしていただければと思います。
事業計画作成とベンチャー経営の手引き
http://www.b-t-partners.com/pdf/080307.ppt
こちらでは、ベンチャー立ち上げに必要なこと、ベンチャー創業者の条件、事業計画に多く見られる問題点、ベンチャーの失敗事例などをまとめており、これからベンチャー企業を創業しようという意欲のある人にとって重要なポイントをまとめています。
また、ベンチャーにせよ、大企業にせよ、問題解決力を養っておくことがとても大事です。問題解決力を高める努力を続ければ、仕事で大きな成果を上げ、新しいアイデアも湧き、自ら新しい事業を生み出すための感度や思考力が向上します。どこでも通用する人材になれます。すなわち、大不況において最大のリスクヘッジとなります。問題解決力を培うためには、弊社でガイドラインを作成して公開していますので、ぜひご活用ください。
ベンチャーを成功に導く問題解決能力
http://www.b-t-partners.com/pdf/pdf5.pdf
こちらでは、ゼロベース思考、仮説思考やMECE、ロジックツリー、フレームワーク、分析の仕方、チャートの書き方、メッセージの作成方法など、問題解決思考のノウハウを凝縮しています。
ブレークスルーパートナーズ株式会社
説得力のある事業計画の作りこみ、共同創業者としての会社設立・立ち上げから、新事業の企画・立案・遂行まで、当事者意識を持ち、徹底的に入り込んでご支援致します。
また、事業に大きなインパクトを与える、意識・行動改革、組織改革、経営者育成、事業部長やリーダーの問題解決力・コミュニケーション力の向上、上司としての部下コーチング力、マネジメント力の圧倒的な向上等に関して、個々人の意識・行動に踏み込んだ非常にユニークなプログラムをご提供しています。
ベンチャー、事業創造、経営改革等に関する企業、大学・大学院等での講義・講演も活発に行っております。
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