




広告・メディア業界の最新動向
短期的な市況観の影響もあるが、08年の日本の総広告費は前年比4.7%減の6兆6,926億円。テレビ・新聞・雑誌・ラジオの4媒体で落ち込みを記録している。一方、好調を維持しているのがインターネット広告。04年にラジオ、07年には雑誌広告を抜き今やテレビ、新聞に次ぐ第3の広告媒体に成長。今後もネット広告の市場規模は拡大するものと見られ、その規模は1兆円を超えるとの試算もある。平成20年決算を見ても、前年に比べ売上高を伸ばした企業は、オプトが52.3%、サイバーコミュニケーションズが31.9%、アイレップが22.9%、セプテーニ・ホールディングスが19.0%、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアムが18.7%の増加を記録。前年に比べ大幅に業績を伸ばした企業はインターネット広告を主とする企業であった。
こうしたインターネット広告の台頭により業界内で再編の動きが目立っている。
08年には業界首位の電通がネット広告大手のオプトへの出資比率を引き上げ。さらに09年7月、ネット広告大手のサイバー・コミュニケーションズを完全子会社化。インターネット分野での資本強化を図っている。また、業界2位の博報堂DYホールディングスはアサツーディ・ケイとの合弁で設立したネット広告大手のデジタル・アドバタイジング・コンソーシアムを連結子会社化。さらに子会社の博報堂は09年2月PRエージェンシーであるケッチャム(米)と業務提携を結んだ。
人間と情報・メディアの関係そのものが大きく変わりつつある、メディア激動の時代に、旧来の媒体がどういった戦略をとっていくのか、また新しい媒体は社会をどう変えていくのか、注目が集まる。
内定までの選考フローには、他の業界と比べて際立った違いがあるわけではないが、あえて挙げるとするなら、自己PR力やコミュニケーションスキルが業務上特に重要であるため、それらの能力をはかるような選考が行われることが多い。採用活動自体には積極的な企業が多く、夏のインターンシップなどを通じて、早めに就職活動を始めた学生とのマッチングを図るべく、きめ細やかなコンタクトを行っている。
また、広告・メディア系の業界は、マスメディアの不調と、それに表裏をなすインターネット・モバイルの進化などにともなって大きな変革期を迎えており、その理解と自分なりの見解・洞察を持っていることも、選考の際の差別化と今後のキャリアのために必要であろう。特に、一般的に就職活動で得られる情報にはその詳細な解説が不足しがちなため、自分から情報をとりに行く姿勢が求められる。
広告会社 売上高&シェアランキング TOP10
ランキング上位2社が強いことが分かる。シェアを見ても上位2社で市場の80%近い売上高シェアを誇る。
| ランキング | 企業名 | 売上高(円) | 売上高シェア |
|---|---|---|---|
| 1 | 電通 | 1兆8,871億 | 50.7% |
| 2 | 博報堂DYホールディングス | 1兆333億 | 27.8% |
| 3 | アサツーディ・ケイ | 3994億 | 10.7% |
| 4 | サイバーエージェント | 870億 | 2.3% |
| 5 | サイバー・コミュニケーションズ | 682億 | 1.8% |
| 6 | オプト | 536億 | 1.4% |
| 7 | デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム | 458億 | 1.2% |
| 8 | セプテーニ・ホールディングス | 307億 | 0.8% |
| 9 | ゲンダイエージェンシー | 199億 | 0.5% |
| 10 | アイレップ | 102億 | 0.3% |
仕事内容(職種別)
- 営業
- マーケティング
- クリエイティブ
- プロモーション
- メディア
クライアントとの窓口になる仕事。プロジェクトチームのまとめ役として仕事を進行していく。プロジェクトの売り上げ、コストの管理を行い、収益プランを考える役目も担う。クライアントとの折衝、社内チームメンバーへの対応をするため、高い調整能力が求められる。
クライアントが抱える問題をいかに解決するかを考える役割。新商品開発コンセプトやコミュニケーション戦略等を立案する。ユーザー調査、市場分析、経済動向など様々な情報から答えを導き出すため、情報処理能力、高い分析力、論理的思考能力が求められる。
クライアントの商品価値を、広告を通していかに効果的に消費者に伝えるかを考える役目。マーケターが考案したアウトプットを、キャッチコピーやTVCMの企画、グラフィックデザインなどを通して表現する。発想力、文章能力、ビジュアルセンス等が求められる。
クライアントの商品価値を、広告を用いずにいかに効果的に消費者に伝えるかを考える役目。具体的には、商品のPRイベントの企画などがある。発想力や実行力が求められる。
メディアの枠(放送時間、紙面など)をTV局や新聞社などから買い、それをクライアントに売る役割。調整力、判断力が求められる。


























