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着想から2週間でビジネスモデルへと確立。その抜群の感覚の秘密とは。

May, 08, 2012

BEENOS株式会社

佐藤 輝英 氏

ゼロからものを生み出す尊さと厳しさは、 両親をみて肌で感じていた

学生生活はどのように過ごしましたか?

ラグビーのサークル、イベントのプロデュース、HP制作のアルバイト、家庭教師など、たくさんの経験をしましたよ。大学3年の時、インターネットにすごくはまりました。ちょうどアメリカでヤフーやアマゾンが立ち上がり、ECという市場ができはじめた頃です。eコマースビジネスをどうしても日本でやりたいと思ったんです。色々調べていたら、幸いにもソフトバンクの北尾さん(現SBIホールディングス代表取締役)をにお会いすることができた。

そこからCyber Cash日本法人の立ち上げへと繋がっていくのですが、最初は人もオフィスもサービスもない、ゼロの状態です。まずプランを描いて、0から1にしていかなくてはいけない。しかもそれは「圧倒的な速さでやるから最大限の付加価値が生まれる」と考えていましたので、毎日大変でした。 創業経営者の両親を幼い頃から見てきましたので、ゼロからものを生み出す尊さと厳しさは肌で感じていました。自分もそういう生き方がしたいと思っていたので、会社を立ち上げようと思うことは自然だったかも知れませんね。

ネットプライスを創業する上での問題意識はどのようなものだったのですか?

面白いもの、できないと言われていることができる便利な仕組みを、eコマースで作りたいというのが、まず基本にありました。そして、人々の趣向の変化が速いために在庫や廃棄物が出てしまっているという現実。物の流れの中で無駄になっているものが沢山あるなあと。そこで、基本的な願望と現実をふまえて、良いものをお得に提供できる仕組みを作りたいと思ったのです。 その仕組みが「ギャザリングモデル」。「仕入れてから売る」のではなく、「売ってから仕入れる」。在庫を持たない分、安く提供できるインターネットの強みを生かしたモデルと自負しています。

佐藤社長の仕事の原動力は何ですか?

「人生に二度目は無い」ということ。これを考えると、毎日毎日が貴重に思えてどうしても必死になります。あとは、お客様や社会のために自分には何ができるか、という思いも非常に大きいです。言い換えると、自分の中の「どう生きたいか」と真剣に向き合うことが原動力になっているのだろうと思いますね。

留学先の高校で、各国の学生が「オレはこういう国にしたい。こうやって国を良くしたい」と国を背負って生きているのを見て、俺もこれからは真剣に生きてやる!!と決意したことが今の姿勢に通じていると思います。

ビジネスアイデアを生み出すコツはどのようなものですか?

日々の出来事、目にするもの全てがビジネスのヒントになるかもしれないと思って必死になること。どんな情報にも価値があるとみなす姿勢が大切です。情報が溢れている現代で、そのポイントを見つけていくには、千本ノックのように数をこなし、訓練するしかないですね。

例えば、世の中にある企業の現状を調査して、その企業の戦略を勝手に考えてみる。その後企業の実際の動きを見て答え合わせをすると、こういう戦略があったのかという気づきを得ることができます。

夢はインターネットビジネスで、「世界地図に載る会社にすること」

大手にはない御社の魅力は何ですか?またこれからの事業の展望をお聞かせ下さい。

やっていかなければいけない環境を自らに課すことができる、つまり、成長できる環境が用意されているということです。このやっていかなければいけない環境というのは、若い世代には非常に重要で、若い時に持つエネルギーや疑問や感覚は、すべて新しい発想やビジネスに活かすべきだと思います。世の中は常に変わっていきますから、これからの時代はゼロから創り上げる力を持つ人が勝ちます。当社ではその力を身につけることができます。

今後のビジネスの展望は、良いものをお得な状態で簡単に、そして世界中に提供することができるシステムを作りたいと思っています。また、5年以内にネットプライスの社員の中から30人の社長を出そう、と考えていますね。 夢はインターネットビジネスで「世界地図に載る会社にすること」です。自分の意志で何かを生み出したいと思っている人、我々の思いに共感してくれる人を待っています。

慶應の学生に対して、学生時代の過ごし方も含め、アドバイスをお願いします。

欲張りに生活して欲しいです。学生の良い所は、興味の赴くままにやっても誰にも文句を言われないことですよね。まずはこれ面白いなと思うことを一生懸命やること。そこで出した結果のひとつひとつが、自分の人生の自信になると思います。それから、体感知を積んでおくこと。つまり見てないことをどんどん見に行って欲しい。

今の僕がもし学生に戻れるとしたら世界中を旅行します。見るということはすごく意味がありますよ。例えば、ブラジルで事業を展開したいと思っても、見たことがないと何も始められないじゃないですか(笑)

BEENOS株式会社

Interviewee

佐藤 輝英 氏

さとう・てるひで

BEENOS株式会社

佐藤輝英

1997年 慶應義塾大学総合政策学部を卒業し、ソフトバンクに入社。 米サイバーキャッシュ社の日本法人設立に関わる。 2000年、株式会社ネットプライスの社長に就任。