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ビジネスの必須知識をインプットする厳選ブックリスト

140億円企業Leveragesのマネジメント陣がピックアップ

Mar, 11, 2016

レバレジーズ株式会社

藤本 直也 氏 ・ 菅野 真奈 氏

How to 読書〜わたしの本の選び方〜(藤本直也の場合)

読書を通じた学びの吸収効率は実務の経験値によると考えており、経験が浅いうちはインプットの量よりも質を重視するという藤本さん。学習の初期段階では最低限のスキル本を一通り読み、とりあえず一回やってみるなど、自分のフェーズに合わせて本の使い方を変えるのがポイントだと指摘します。就活生であればまず、これからの社会の変化を学ぶために『ワーク・シフト』の初めの部分を読み、市場変化に関する勘所だけは押さえておくべきだとか。

最年少の事業責任者・藤本直也が選んだ4冊

『マネジメント-基本と原則』
ピーター・F・ドラッカー
ダイヤモンド社
「利益の追求」、「顧客価値の追求」など、私が事業責任者になったばかりで、一体なにを一番大切にしないといけないか困っていた時に出会った一冊です。そもそも、企業は「社会の公器」であって、何らかのプラスの価値を先んじて提供できた時に初めて利潤を得ることができる。そんなドラッカーの教えは、顧客への価値提供を最も重要視すべきだと漠然と感じていた時に、明確な方針を与えてくれました。「事業とは何か」、「リーダーの仕事とはなにか」、といった本質的な言葉や役割の定義を学ぶことで、一段と自分の考えに自信を持つことができました。

『君に友だちはいらない』
瀧本哲史
講談社
事業を立ち上げた当時は、私のチームに集った全員が全員、各々できることや持っているスキルが違う状態でした。だからこそメンバーが同じ志を持ち、パフォーマンスを最大化させることが非常に大切だと感じていました。マーケターやエンジニア、デザイナーなどすべての関係者に、自分の担当部分だけでなく、サービス全体の価値に意識を向けてもらう。そのために、ミッションマネジメントを大切にしてきました。個人の描くキャリアパスと組織の方向性をすり合わせることで、事業部長として個の成長とチームの成長をうまく回せたように思います。本書は、そんな状況下におかれた私の組織づくりの考え方に、自信をつけさせてくれました。

『ロジカル・プレゼンテーション-自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」』
高田貴久
英治出版
『ノンデザイナーズ・デザインブック』
ロビン・ウィリアムズ
マイナビ
名案は急に思いつくことがありますよね。ロジカルシンキングは、あくまでも、その名案を自分や相手に納得してもらう手段として使う場面が多いと思います。この本は、そういった切り口からロジカルシンキングを描いているため、私の考えと非常にフィットしました。驚くほど読みやすく、思考系の本を避けてきた人にもおすすめです。また、思考力に自信のある人こそデザインの勉強をしてください。デザインって本当にロジカルなんですよ。たとえば、広告では、何がどのように書かれているかで商品の見られ方がまったく異なるので、自分の成果がデザイン次第で大きく変わります。特に将来、事業をやりたい人は、必ずデザインの勉強をすべきだと思います。

How to 読書〜わたしの本の選び方〜(菅野真奈の場合)

本屋に行くと必ず一冊購入するという菅野さん。最近出た人気の書籍より長きに渡り高い評価を得ている書籍を読むそう。ジャンルは、仕事関係が7割、関連分野が2割、全く関係の無い分野が1割という構成。仕事に直結しない書籍も、成功を導くための基礎訓練を習慣化するうえで外せない。中でも歴史が好きで『海の都の物語』がおすすめ。

経営管理のプロ・菅野真奈が選んだ3冊

『世界を変えたいなら一度“武器”を捨ててしまおう -スキルの奴隷から抜け出す7つのライフレベル』
奥山真司
フォレスト出版
本書には地政学・戦略学者が説く人生攻略法が書かれています。私は本書がきっかけでスキルを徹底的に磨くことに20代の時間を使うのではなく、自分の将来のビジョンを見据えて戦略的に仕事をしたいと考えるようになりました。私が掲げた目標は、自ら経営戦略を立てたビジネスで社会に貢献することです。そのためにファイナンスを学ぼうと考えていた矢先、管理会計職の募集がかかり、迷わず手を挙げました。今後は、経営陣の意思決定の助けとなる数字を作成・報告するだけでなく、経営資源の最適な使い方や会計上の問題に対する解決法を提案できるようになりたいですね。

『問題解決のための「社会技術」- 分野を超えた知の協働』
堀井秀之
中公新書
ベンチャー企業では、仕事=問題解決です。本書には社会で起きている問題を発見、構造化し、解決策をどのように発想してシミュレーションするかが書かれています。この本を読んでから解決策を考える際には、専門分野にとらわれず、常に多角的な視点から物事を見て最適解を導こうと心がけるようになりました。この学びは、営業の成果を数値として可視化し、モニタリングできるようなオペレーションを作るときに活きましたね。経営側から出た解決策が営業側にとって非効率でないか、マーケティング視点で改善のしやすい数字か、システム側にとって作りやすい構造か、複数の部署の立場に立って考えることで、最適解を導くことに成功しました。

『「人を動かす人」になれ! - すぐやる、必ずやる、出来るまでやる』
永守重信
三笠書房
本書は私一人で発足させた経理部を組織化するときに読んだ一冊です。体育会のキャプテンを担っていた学生時代は、勝つという明確な目標と豊富な人手があったために特段マネジメントに苦労することがありませんでしたが、経理部は人員が限られているうえに、営業部門に比べて目標設定の困難な間接部門であったため、工夫が必要でした。そこで普段から細やかな気遣いを怠らず、一人ひとりに改善点や目標を丁寧に設定していき、手厚くフォローしていくことで、組織力を強化していくことができたように思います。

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レバレジーズ株式会社

Interviewee

藤本 直也 氏

ふじもと・なおや

レバレジーズ株式会社

テクノロジーメディアラボ 事業部長

2014年レバレジーズ株式会社に新卒入社。入社1年目より、エンジニア特化型 Q&A サイト『teratail』 立ち上げのプロジェクトマネージャーを務め、プロダクトデザイン、プロモーション、コミュニティデザインを包括的に設計。入社2年目、 23歳で最年少の事業責任者となった。2015 年度レバレジーズ年間MVP受賞。

Interviewee

菅野 真奈 氏

かんの・まな

レバレジーズ株式会社

経理部 部長

2012年レバレジーズ株式会社入社。メディカル事業部の営業職、内部監査室を経て、2012年10月より経理部部長という、類を見ないスピードで昇進を成し遂げた。