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人々の”暮らし”をより良く変えるビジネスを100生み出す

1,398%という驚異的な売上高成長率を誇るアイアンドシー・クルーズ。同社の代表である上村氏と社会人2年目で新規事業を立ち上げた蛯原氏が、事業を創る苦労の先に見えた世界を、事業家を目指す全ての若手に向けて語った。

Mar, 28, 2016

株式会社アイアンドシー・クルーズ

上村 一行 氏 ・ 蛯原 裕介 氏

学生起業の成功と、ビジョンなき事業の限界

―どのような学生時代を過ごしましたか

●上村 「インターネットの流れを知っているか?すぐにでも起業した方が良いぞ」シリコンバレーで起業した知人から言われたこの言葉に刺激を受けた私は、20歳のときに起業しました。ハイスペックなパソコンが少し出回り始めた2000年のころで、オリジナルパソコンを製作し、販売していました。合わせてHPの制作事業も手がけ、1年で1億円稼ぐことができましたね。

―何故そのまま会社を大きくしようとはせず、外資系コンサルティングファームに就職されたのでしょうか

●上村 そこから事業を大きくする方法がわからず、まずはビジネス経験を積もうと思ったからです。今思えば、事業へのビジョンが無かったのも、続かなかった大きな原因かと思います。

コンサルで学ぶほど、打席に立ちたくなった

●上村 コンサルティングファームでは、大手総合商社の経営改革を通して様々なビジネスに触れたことで、事業のフレームワークにはとても詳しくなったように思います。ただ、コンサルタントの立場ではビジネスの実行フェーズまで携われないため、徐々に物足りなさを感じるようになりました。スポーツで言うと、客席から意見を言うだけで、打席には立てないような感覚ですかね。そこで、社員10名に満たないスタートアップへ飛び込むことを決めました。会社の成長を経営陣として支えた経験は、後にアイアンドシー・クルーズの創業期を支えることになります。

●蛯原 私ももともと、事業を創るための勉強としてコンサルティングファームへの入社を検討していましたが、いち早く現場での経験を積もうと思い直し、新卒でITベンチャーへ飛び込みました。そこでWebマーケティングやディレクションを経験し、欲しかった経験は若くして積めたように思います。

もっと人々の人生に大きな影響を与えたい

―それでは何故アイアンドシー・クルーズへ転職されたのですか

●蛯原 理由は二つあります。一つは、1から10ではなく、0から1を生み出す経験を積みたいと思ったことです。これ以上に大きな理由としては、もっと人々の意思決定に関与し、人生に大きな影響を与える生活領域で事業を創りたいという思いが芽生えたからです。

―そもそも生活領域に事業の軸を置かれたのにはどのような背景があったのでしょうか

●上村 子どもができたことをきっかけに、先代が築き上げたインフラの上に乗っかったサービスではなく、次世代に残せるようなサービスや価値観を拡げていきたいと思いました。その中でビジネスチャンスを見出したのは、エネルギー領域でした。マーケットが大きく、社会的ニーズも大きいのですが、消費者の購買意思決定のプロセスに課題が大きく存在していたからです。この課題をインターネットの力で解決すれば、持続可能な社会づくりに貢献できると思いました。

事業創りの苦労の先にビジョンが見えてくる

―事業の立ち上げには、どのような苦労がありましたか

●上村 2010年、住宅用の太陽光発電システムに特化したプラットフォームメディアをリリースしたのですが、予想に反してエネルギーの波がすぐには訪れず苦しい時期もありました。その後震災が起き、マスメディアが太陽光発電システムなどクリーンエネルギーを取り上げるようになると、この領域への認知度が急上昇し、結果事業が大きく伸びることになります。

●蛯原 新規事業である自動車メディア「CarMe」の立ち上げに際しては、特にマネタイズに苦戦しました。無名のベンチャーが立ち上げたメディアであり、また歴史も無いため、なかなか広告代理店には相手にされませんでした。そのため、ほとんどのクライアントが自社開拓です。クライアントに対して半年くらい成果を出し続け、ようやく収益化に向けていい流れが作れてきたと感じています。電車で乗り合わせた人が「CarMe」を見ていたときには、やって良かったと心の底から感じました。

―多大な苦労と成功体験を通じて、この先何を成し遂げたいとお考えですか

●上村 「Create Better Life」の実現に向け、新たな機会の創造を通じてより良い暮らしを提供していきたいです。常に数年後・数十年後の生活を見据えながら、社会課題となる領域に先行投資していきたいと考えています。主軸はネットサービスですが、課題に応じて、リアルな非ネット領域にも進出していきます。最終的に見据えているのは、10億円事業を100創り、1000億円規模の事業開発企業を創ることです。

当事者としての意思決定の質と量を意識する

―将来事業家を志す若手にメッセージをお願いします

●上村 人の成長は、当事者としての意思決定の質と量で決まると考えています。量をこなしているうちに質も上がってくると思いますので、当事者としての場数を踏める環境を見つけることが必要でしょう。私たちは、若手に事業を創っていく機会を積極的に提供していきます。ネットとリアルと領域を問わず、人々の暮らしをより良くしていく事業を創りたいという想いがある方は、是非アイアンドシー・クルーズの門を叩いて欲しいと思います。

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アイアンドシー・クルーズの説明選考会

株式会社アイアンドシー・クルーズ

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上村 一行 氏

うえむら・かずゆき

株式会社アイアンドシー・クルーズ

代表取締役

1977年生まれ。2002年、デロイトトーマツコンサルティング株式会社で大手総合商社の経営改革プロジェクト等に従事した後、2005年にベンチャー支援企業の株式会社ジェイブレインの創業に参画、執行役員に就任。2008年に株式会社アイアンドシー・クルーズを設立し、代表取締役に就任。

Interviewee

蛯原 裕介 氏

えびはら・ゆうすけ

株式会社アイアンドシー・クルーズ

カーメディア事業部 部長

1989年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。新卒でITベンチャー企業に就職し、Webマーケティングを経験後、アイアンドシー・クルーズへ入社。入社後4ヶ月で「CarMe」を立ち上げ、事業戦略設計やコンテンツ管理、マーケティング、ディレクション、セールス等のマネジメントに携わる。