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量的拡大から質的変革へ。人材育成からグローバル化を牽引する変革者

人の可能性への情熱でアジアNo.1を目指す

Mar, 11, 2016

アルー株式会社

落合 文四郎 氏

マネジメントに変革を迫る、組織と個の変化 

労働力人口が減少する中で、日本企業が一層激化する国際競争の中で継続的に発展していくためには、ビジネスパーソン一人ひとりの生産性・創造性を上げることが急務です。しかし、この問題を論ずる上では、人口という量的な要素だけでなく、個人の仕事に対する考え方や組織と個人の関係性といった質的な部分の変化にも注意を向ける必要があります。たとえば、物質的な豊かさの充足は、人々に精神的満足感を求めさせるようになりました。企業の成長に身を委ね、自らの生き方が組織によって定義される時代から、組織の枠を超えた個としての充実に価値が置かれる時代になったのです。これは企業におけるマネジメント方法にも変化をもたらしました。企業側は継続的に会社に貢献してほしい社員に対して、組織内での昇格や昇給だけをインセンティブとして用意しても不十分であり、ワークライフバランスや社員一人ひとりの成長まで考えることが必要となったのです。

21世紀に活躍するビジネスパーソンとは

個人としても、今までのように組織に依存するのではなく、精神的に自立したビジネスパーソンとなる必要があります。つまり、自らの思考に基づいて意思決定し、行動を起こし、そのプロセス全体に責任を持つ「自己成長力」が求められるのです。近年は新卒の就職活動が売り手市場であるために、若いビジネスパーソンの中では就職先を自ら選択したという意識が薄く、入社前後のイメージ・ギャップを会社側の責任にしてしまう方もいます。このように、自分の決断に当事者意識を持てないまま成長機会を逸するのは、非常にもったいないことです。

こうした背景から、「心技体」のうち、一般的にフォーカスされやすいコミュニケーション術や論理的思考力といった「技」のみならず、「心」、すなわちビジネスプロフェッショナルとしてのマインドセットの形成が非常に重要になってきています。もちろん「技」も大切な要素であるため、アルーでは「100本ノック」というスキル面のラーニングサービスも提供していますが、提供する育成プログラムは全て技と心が両輪となり、自己成長力を鍛える設計になっています。

「人の成長」を可視化し、育成全体をデザインする

一般的な企業で、1年間の人材育成にかけられている研修費は1人あたり約3万円と言われています。採用費は1人あたり100万円近いことと比べると、非常に手薄であることが分かります。しかし人材育成、すなわち人の成長は具体的・定量的な成果が見えにくく、経営者の投資判断も難しくなりがちです。そこで我々は人材育成の成果をまずは定義付けし、一連のプログラムを通して生まれた社員の行動変化を定量化し、可視化しました。さらにアルーが提供するのは、人材育成業界にありがちな、その場の満足度だけを目的とする短期的な研修ではなく、企業の成長という成果にコミットする長期的な育成プログラムです。時間はかかるものの、その分蓄積されてきた人材育成ノウハウやクライアントからの信頼が、結果としてアルーの強みとなり安定した成長に繋がっています。

異文化に適応し価値を創出するグローバル人材の「3条件」

冒頭述べましたが、アルーが人の育成を重要視する背景には、国内市場の縮小にともなう企業活動のグローバル化があります。今後は、異文化の混じりあう環境に身を置く機会が間違いなく増えるため、地理的な環境変化に限らず、文化的な環境変化にも柔軟に対応していかなければなりません。若いみなさんには、様々な異文化に触れながら、合意形成の仕方や失敗に対する許容度、時間に対する考え方などが大いに異なることを、身をもって感じておくことをおすすめします。こうした相違点を前向きに受け止められる異文化適応力は、語学力と並ぶ必須能力の一つです。加えて、順応するだけでなく、ビジネスの現場で活躍するためには「価値創出力」も欠かせません。価値創出力とはすなわち主体性をもったリーダーシップのことで、複数の人と物事を進める場では立場に関係なく求められます。アルーでも、ビジネスパーソンがポジションに応じたリーダーシップを身につけられるように、実践経験や上司からのフィードバックでは足りない部分を、成長の節目のタイミングで研修を実施することで補っています。

人材育成業界を変革しアジアで圧倒的No.1を目指す

アルーが目指すのは、人材育成業界のあり方そのものの変革です。学生向けの教育は文部科学省に委ねられる部分が大きいため、“Why”や“What”を変えることは難しく、“How”の変化に留まりがちです。一方でビジネスパーソンの育成はクライアントとともに課題の本質に向き合い、“Why”から自由に作りこむことができます。そのため人材育成はダイナミックな変革を起こせる領域であり、知れば知るほどに奥深い世界が広がっています。人の可能性を切り拓くことに強い想いを持っている方や、社会的意義とインパクトの大きなビジネスにおいてアジアNo.1の新しいスタンダードをつくる気概のある方には、ぜひアルーの門を叩いてほしいと思います。

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アルー株式会社

Interviewee

落合 文四郎 氏

おちあい・ぶんしろう

アルー株式会社

代表取締役社長

東京大学大学院理学系研究科卒業後、株式会社ボストンコンサルティンググループ入社。2003年10月株式会社エデュ・ファクトリーを設立、2006年4月アルー株式会社に社名変更し、代表取締役社長に。総合商社からテレビ局まで、さまざまな業界で企業研修を担当。