急拡大する立ち上げ期の組織だからこそチャンスをつかめた
大学卒業時にはすでに27歳。遅れてきたルーキーとして就職した会社では、当時史上最年少で執行役員へと駆け上がることができました。
その躍進の要因は何ですか?と聞かれたら、それは運です、と答えます。というのも、たまたま最初に配属された部署が、新規事業の立ち上げ期で人を増やしていく成長フェーズの初期にあったため、社歴に関係なくどんどん仕事を任される環境だったからです。
成長する組織に身を置くことで、必然的にチャンスは多くなります。幸運にもうまくチャンスをつかんだだけとも言えますが、他の人よりもつかんだチャンスを次へと広げられた要因には、私の仕事に対する二つの姿勢があると思います。
一つは、どんな無理難題でも「やります」と即答し、仕事を引き受けたこと。与えられたミッションにNOと言っていては先は開けないという想いが胸にありました。もう一つは、自分自身の評価や昇進に関心が薄く、会社の全体最適を意識して仕事を実現していくことに愉しみを感じていたことです。保守的な人から特異な目で見られつつも、その姿勢ゆえに、経営陣からも周囲からも信頼を獲得する結果につながったと思っています。
全体最適という美意識、そしてたどりついた経営者志向
もともと明確に独立しようと思っていたわけではありません。当時の起業ブームに影響を受けた部分もあります。ただ一番直接的な動機は、自分のビジネスに対する関心がサラリーマンの触れられる枠を越えてしまったことだと思います。「会社の全体最適をイメージし、そこから業務をブレイクダウンして考え実行していく」というスタイルは、もはや仕事を進める上での美意識でした。この美意識が共有され、滑らかに機能していくためには、企業カルチャーとして浸透している必要があります。カルチャーを生み育てないとおもしろくない…カルチャーをどうしたら生み出せる?と考えたとき、「ああ自分で会社をやるしかないなあ」と。
幸か不幸か、親族の多くが商売人でした。幼少の時から商売人を間近で見てきたため、自分で事業を回すことに関してあまり抵抗がなく、また年齢の点からも「今ならまだ失敗してもやり直す気力・体力がある」と思えました。いろいろな面で「時が揃った」という感覚があり、起業に踏み切りました。
どんなにサラリーマンをやっても経営者にはなれない?
クオリア・リレーションズを起業してからこれまでを振り返ると、サラリーマンとして学べることと、経営者としての成功に求められることで性質が異なることに気づきます。もちろん、過去にサラリーマンとして積んだ経験や知識が、創業の役に立ったことは事実です。ではその経験を積んでいなかったら今失敗していたかというと、そうではないように思います。
よく学生の中にも、大企業で経験を積んでから起業したいという人がいるようですが、大企業で得られる能力と起業に求められる能力は、同一線上に存在しません。起業するために、組織人として「使われた」経験は必ずしも必要ではないと思います。
会社経営にあたって大切なことの一つに、キャッシュフロー感覚が挙げられます。現金が尽きたら、どんなに見込みがあってもそこでジ・エンド、地獄行きです。キャッシュフローに弱い起業家など存在できません。しかし、残念なことに、このキャッシュフロー感覚をサラリーマンとして磨ける職場はなかなか見当たりません。起業家を志すのであれば、若いうちから事業の予算設計・予実管理を行い損益責任を負う、同時に責任に見合う裁量を持てる事業責任者としての経験を積める職場を選択すべきではないでしょうか。
株式会社クオリア・リレーションズ
歯科業界に特化した求人情報誌(フリーペーパー)の企画・発行、歯科系職種の採用支援各種サービスを行う。
将来的には事業ドメインを歯科業界に限定せず、「人をつなぐ新しいサービスを創り出す事業開発の会社」として新しいビジネスに挑戦していく構え。
未定義なものに取り組み、勇気とアイディアで新しいものを創り上げることに積極的になれる感性と、その経験により自己を成長させていきたいという熱意を持った人を募集中。









