「Passion & Challenge」最先端技術による新たな市場創造への挑戦 株式会社マーステクのサイエンス 代表取締役 村上浩

仕事や会社に誇りを持てるような仕事につきたい

学生時代は、「優の数より友の数」と思い、学業の成績よりも、どれだけ良い友達をもてるかと考えていました。会計学会と球友会というクラブに所属していたのですが、勉強以外にも、海外旅行したり、麻雀に興じたり、学生ならではのいろいろな経験を積みましたね。私の就職活動当時(1986年)は、周りの友人などの間では金融機関が人気でした。私は千代田生命保険相互会社に入社したのですが、当時生命保険業界は、「ザ・生保」と評され、事業規模が大きく、非常に勢いがありました。自分の父親が亡くなった時、生命保険のありがたみを実感していたこともあって、生保業界には特別な想いもありました。また、千代田生命は創業者の門野幾之進氏をはじめ慶應出身者が多く、慶應の社長以外出たことがなかったのです。そこで、慶應の集団に単身乗り込むのが早稲田魂じゃないかと思い、慶應以外の初めての社長になることを夢に入社したのです。

社会人の最初の10年間は、自分を高める義務教育期間

入社後、営業に配属されたのですが、相当辛い経験に鍛えられましたね。個人宅への訪問営業なのですが、当然なかなか話を聞いてもらえないので、手書きの手紙を送ったり、まずは子どもさんと仲良くなるために無料で家庭教師をやったり、とにかくお客様に価値を感じてもらうための試行錯誤の日々でした。当時は辛いこともありましたが、泥臭く頑張ったからこそ、ついには営業の新記録を達成することができました。自分の経験を振り返ってみても、入社して10年は社会人として自分を高めるための義務教育期間だと思うのです。この間に基礎能力をどれだけつくることができるか。最近では、効率性重視の風潮で、「最小限の努力で最大効果」などという考えがもてはやされていますが、変に小利口になるのは良くないと思いますね。近道は絶対にありません。コツコツ地道に継続して努力することが重要です。数年程度で転職をしてしまう人もいるようですが、それでは何も身になりませんし、人間としての深みも身につきませんよ。石の上にも3年、どんな会社にも6年、ですね。

仕事は与えられるのではなく、自分で創っていくもの

私が32歳のとき、マースエンジニアリングがJASDAQから東証二部へ指定変え準備を進めている時期だったのですが、縁あって一緒にやらないかと当時の社長から強く誘っていただきました。ちょうど生保業界に10年勤めて、そこで身につけたものが異なるフィールドでどれだけ通用するのか、試してみたい気持ちもあって、転職することにしました。会社の上場を経験できる貴重な機会だとも思いましたね。その後マーステクノサイエンスとして、新会社を立ち上げることとなったのですが、まさに新設学校のクラブのような感覚です。練習方法から何もかも、自分たちで考えていかなければいけない。前職から一貫して念頭に置いていることですが、仕事というのは与えられるものではなく、自ら創るものだという考えをもっています。松下幸之助氏の、「仕事を好きになる努力をしなさい」という言葉がありますが、本当にその通りだと思います。小さい会社は大企業と違って、一人の役割・責任がとても大きいので、自分がいなければ仕事が止まってしまうこともあります。そのような環境を大変だと思うか、成長機会に恵まれていると捉えるかは考え方次第です。

株式会社マーステクノサイエンス

非接触ICカードやICタグ(RFID)を媒体とした、新時代のソリューションをお客様ごとに提供している、システムソリューション企業です。カードやタグなどの媒体はもちろん、リーダライタや ICカード用のプリンタ、そしてシステムやソフトまですべて自社内で開発していることが特長です。