社会的重要テーマをビジネスとして解決する
今日、多くの社会問題に関心を抱く人が増え、それに対して非営利団体や社会企業家として行動し始める人が増えました。しかし、それらの活動は、個々にメッセージがばらばらで、多くの人を動かしにくいことが多いのではと感じています。そこで私は、世の中のためになりたいという想いを人に伝え、人を動かしていくために、自分が得意としているビジネスのフレームワークを用いて、この想いをサステナブルに実現しようと考えました。それには、ビジネスをしながら社会的責任を果たし、なおかつ未来を考えた仕事であることが重要だと考えています。従来にはない新しい仕事の仕方なので想像しにくいかもしれませんが、これこそ、私たちの仕事の仕方なのです。
社会問題解決の先進モデルを、日本から世界へ
具体的な方法論はというと、社会的重要テーマのあるべき姿を考え、それを実現するまでのシナリオを立て、共感してくださる官公庁や企業をビジネスパートナーとして、各組織がWin-Winの関係でそのあるべき姿を達成するよう、事業プロデューサーの役割を担っているのです。
たとえば、地球温暖化対策への普及啓発運動である「チーム・マイナス6%」。私たちは運動実施前の2004年度に環境省より相談を受け、企業と連携した基本戦略の策定・提案を実施しました。環境問題への啓発運動は過去にも多くありましたが、形骸的な呼びかけのみでは、世の中に現実の動きとして浸透させるのは非常に困難です。そこで、ビジネスのフレームワークを用いた事業の仕組み化が必要となるのです。
環境省、広告代理店、各種団体、賛同企業、メディアなどと連携して戦略を実行した結果、2,140億円の名目GDP押し上げ効果や、3,331億円の生産波及効果を実現できました(ともに2005年度:第一生命経済研究所調べ)。現在では、3万社を超える法人、300万人を超える個人がチーム員となるなど、運動は拡大しています。
そして、私たちは、この仕事の仕方を多分野にまたがるプロジェクトに応用しています。
厚生労働省に対しては、「社会機能維持を目的とした企業による新型インフルエンザ対策立案促進案に関する研究」の提案、「富山うつプロジェクト(富山地区におけるうつ病への理解促進に向けての啓発事業)」を実施してきました。
また、再生医療(細胞治療)の実用化プロジェクトとして、未だ有効な治療法が確立されていない脳梗塞の治療方法の開発及び事業化にも注力しています。具体的には、ヒトの骨髄に含まれる幹細胞を用い、脳梗塞の治療をするという画期的新薬の開発をしています。現在では、国内での臨床研究から有効性と安全性について一定の示唆を得、米国に開発拠点を集約しています。
脳梗塞は日本人に罹患者の多い病気です。将来的には、治療方法の確立に留まらず、業界問わず多種多様な企業との連携により、多くの人が恩恵を受けられるような社会システムの構築までを目指しています。
そして、現在は、次世代環境都市を世界に提案して二酸化炭素の排出量削減を目指す「スマートシティプロジェクト」にも尽力しています。東京大学前総長の小宮山宏先生を最高顧問とし、国家的課題を解決する「先進モデル」を世界に先んじて示すべく設立された、「フューチャーデザインセンター(FDC)」の第一弾プロジェクトです。具体的には、再生可能エネルギーの導入と省エネルギー化の促進によるCO2排出量の削減、世界各地の地域ニーズへの対応、Quality of Lifeの向上、雇用創出も視野に入れた日本の環境産業への貢献も目指しその先進モデルを「社会システム」として、日本・世界に展開することを目指しています。
本プロジェクトは、SAPジャパン、シャープ、日建設計、日本HP、三井不動産、伊藤忠商事、清水建設、日立製作所、山武といったリーディングカンパニーが知恵と技術を結集し実現しています。私たちは、各社の強みを相乗すべく触媒のような役割を担っています。
このように、複数社の協業が必要となる大規模なプロジェクトを実現するには、全体のコントロールセンターとして、信頼を得てリーダーシップを発揮できる存在が必要です。私たちは、オーケストラの指揮者のように、関わる企業の強みを理解し、役割と責任を明確にして、全体最適なソリューションを創出できるよう取り組んでいます。
他にも、有力企業10社から魅力的な人材を中学・高校の教育現場に派遣する企業連携教育プログラムの開発、食料自給率向上に向けた国民運動の推進支援など、当社を設立して12年、様々なプロジェクトを手掛けています。
イーソリューションズ株式会社
「事業プロデュース」という活動を通じて社会に新しい価値をもたらすことを目的に、リーディング企業の新規事業プロデュースや事業戦略立案、そして、国家的課題を解決する社会システムのデザインを行うプロフェッショナルファーム。
「社会的重要テーマ」「ビジネス」「未来デザイン」の3つの軸を中心に据え、環境・健康・教育・食料・ITなど、幅広い分野における国家的課題の解決に取り組んでいる。
会社情報はこちら http://www.e-solutions.co.jp/









