その後、独立されるわけですが、どういった経緯でだったのですか?
部署を立ち上げて順調に成功し、仕事のやり甲斐もあったし会社から評価もされて充実していたのですが、やはりもっと広い世界を見たいという気持ちが段々強くなりました。そこで私費でMBAを取ろうと思いまして、勉強して欧米の学校いくつかに合格したのですが、事情があって留学は諦めました。ただ、リクルートを辞めること自体は決めていたので、なりゆきで独立して99年に自宅で個人事務所を立ち上げました。
その後、部署にいた人間が一人二人と集まって今の会社を旗あげしたのです。クライアントはリクルートに残していましたので、まさにゼロからのスタートで、最初は個人事業主の集合体でした。全員が仕事を取るために東奔西走するところから会社を始めたのです。
御社の具体的な仕事の中身を教えてください。
組織・人事に関するコンサルティング、それに付随する人材開発の研修やサーベイ、およびツールの提供などをしています。単体の商品を売るというより、トータルなソリューションを提供しています。
よくある話ですが、ソリューション提供と称して実際には商品を売るだけという会社が多いんですね。その方がシンプルに儲かるからです。しかしそれでは、お客様の課題を本当に解決することはできない。あるいはブランド構築には長けていても、本来のソリューション力に疑問符がつく会社もあります。本当の意味でのソリューションを提供できる会社は少ないですよ。私たちは、お客様に必要ない場合には商品を勧めませんし、プラスになると確信できるものしか提供しません。こういうスタンスはこれからも大切にしていきたいですね。
このようなポリシーなので、社員が一人前に活躍できるようになるには時間がかかります。でも社員にとっては多角的に物事を見る力をつけられますし、成長できる仕事環境だと思いますよ。
大手の人材系会社にはない御社の魅力は何ですか?
一言で言えば、あらゆる意味で圧倒的に勉強になるという点だと思います。こういう業界に興味を持つ人には、いずれ独立したいという人も多いと思います。その時に、ビジネスの現場をひと通り経験していないと難しいです。コンサルティングだけでなく営業や納品の実務など、ひと通りの業務をこなすことで現場感覚が身につきます。 大手コンサルティング会社では若いうちは営業できませんし、逆に営業会社だと売るだけです。現場感覚を磨き、机上の空論でない真のコンサルタントになれる。それが当社の魅力です。
どんな人材が欲しいですか?
気合と根性だけと言いたいですが(笑)、とにかくスピード感のある人ですね。物理的に速いだけでなく常にチャンスをうかがう姿勢のある人。私はよく「信号を見るな、車を見ろ。」と言います。これは比喩ですが、車も通ってないのに赤信号だからとボーっと立っているようなスタンスではダメです。
それから、プロ意識を持っていること。お金を貰っている以上プロであり、新人かベテランかというのはお客様にとっては何の関係もありません。1円でももらって仕事をするのなら、プロとして最高の仕事ができるよう努力すべきです。スキルや知識はあとからいくらでも身に付きますが、仕事に対する姿勢は仕事を始めてから3年くらいで固まってしまいます。最初から全速力でダッシュする人に来てほしいですね。
東大の学生に対して、学生時代の過ごし方も含めアドバイスをお願いします。
東大生って基本的には優秀で頑張り屋さんなのですが、たまに小器用というか小賢しく立ち回ろうとする人がいます。出来上がったレールの上にうまく乗っかって、楽して成功しようなんて考えている。そういう発想はつまらないからやめなさい、と言いたいですね。
海外に行くと分かりますが、アジアのビジネスマンでは日本人の若手が一番ダメです。韓国や中国、ベトナム等の人達のハングリー精神、ガッツと迫力は凄い。シリコンバレーやニューヨークに行くと、日本人は日本人同士だけで群れて他国の人と交わろうとしない。見ていて情けなくなります。
楽して出世できる列車を選ぼうとするのではなく、自らレールを敷くような人生を選んでほしいと思います。受験時に発揮したエネルギーやポテンシャルを生かして起業するとか、これまで東大生があまり進んでいない分野を選ぶとか、学生時代からどんどんチャレンジして欲しいですね。
ベリタス・コンサルティング株式会社
事業内容:組織・人事に関するコンサルティング、研修、教材の開発・提供など
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