OBOGガイドブック 現役大学生と卒業生を結ぶキャリアマガジン
山本 雄貴 株式会社イデアルリンク デジタルコンテンツ共有・流通インフラの確立を目指す企業家が語る、大企業にはないベンチャーの魅力

山本 雄貴 株式会社イデアルリンク
OBOGプロフィール
石川県金沢市出身。2006年 東京工業大学卒業後、三井住友銀行へ入行。 法人向け融資や金融商品の提案、M&Aなどを経験し、 2007年5月 株式会社イデアルリンク設立、代表取締役就任。 同年9月、文書共有サイト「Hot.Docs」運営開始。

OBOGライン

山本社長は学生時代から経営者になることを考えていたのですか?


祖父が事業家だったこともあり、小学1年生の頃から、毎年夏休みに祖父の会社のお手伝いをしていました。七夕の願いごとでも「社長になりたい」と短冊に書いていたみたいですし、その当時から潜在的に経営者への憧れがあったのだと思います。高校時代、周りが受験ムードになって図書館に通いはじめたときも、受験勉強が好きになれなかった私は問題集を解く代わりに、松下幸之助やビル・ゲイツなど起業家の本をたくさん読んでいました。自分は理系でありながら経営の勉強をしたいと思っていたので、大学は東工大の経営システム工学科を選び、経済学やマーケティング、人間工学、生産管理などを学びました。


就職活動はどのようにされたのですか?


当時、学生起業家が流行っていたので、学生時代に会社を立ち上げることは、「普通でつまらないな」と感じていました。あまのじゃくな性格なのでしょうね(笑)。会社を創るなら世の中にとって本当に価値のある会社を創りたかったので、まずは組織を学ぶ必要があると考え、一旦は就職することにしました。もともと金融に興味があったこともあり、とりあえずは外資系投資銀行でインターンをしてみました。


山本 雄貴 株式会社イデアルリンク デジタルコンテンツ共有・流通インフラの確立を目指す企業家が語る、大企業にはないベンチャーの魅力


外資金融は最近学生に人気が高いですが、実際にインターンをしてみていかがでしたか?


当時は、私も外資系投資銀行に憧れていました。人の何倍も働いて、ものすごいスピードで能力を身につけられると思ったからです。実際にインターンをしてみると、たしかに時間的にはハードで、短期間で多くのことを学べる環境でした。しかし、そこで学べることは「ビジネス」とは少し違うように感じました。ビジネスにおいて一番難しいのは、「結果」を想像して作り出すことです。「結果」が何なのかを予想できれば、そこに達するまでの「過程」は意外とスムーズに進みます。これが投資銀行では、M&AやIPOなど、「結果」があらかじめ決まっているケースが多いのです。つまり、いかに美しく「過程」を通過して「結果」に結び付けるかが、彼らの頑張りどころなのです。外資金融は、スペシャリストを目指す人にとっては最高の環境だと思うのですが、私はどちらかというとジェネラリスト思考が強かったので、少し肌に合わないと感じました。 また、外資金融では、私が就職する理由の一つであった「組織」について学ぶ暇がないとも思いました。自身の能力を高めることや、抱えている案件で頭がいっぱいになってしまい、周りの人たちが何をやっているのかを観察する余裕が無いと感じたのです。そこで、ある意味で最も日本的であり、巨大な組織である財閥系の銀行か証券会社と決め、その中で三井住友銀行を選びました。


銀行時代のお仕事はいかがでしたか?


上司と部下の人間関係の部分や、一つの案件への組織的・機動的な取り組み方など、学びたかった「組織」について本当に多くのことを教わりました。銀行時代の経験は、今でも様々な場面で役に立っています。その一方で、とてつもなく結束力や連帯感が強い会社だったので、会社勤めをすればするほど、独立心や自由な発想が失われているような感じがして悩みました。1年という短い期間とはいえ、いろいろ良くしてもらった上司や会社に対する情が強くなっており、会社を辞める決断をするのには、想像以上にエネルギーが必要でした。この経験から、「いつかは起業する」という考え方では、会社を辞めるという大きな決断をただ先延ばしにしているだけで、起業に向けての前進はできていなかったのだということがわかりました。


例えばもう5年会社勤めをした場合、もっと経営者としての実力がついたと思いますか?


会社勤めを1年やろうが5年やろうが、経営者としてのスタートラインは一緒です。ハンデがもらえるのなら誰でも5年会社勤めしますが(笑)、ビジネスの世界においてそんなことはあり得ないのです。大企業で多くの人脈を作ってから起業したいという人もいますが、大企業で作った人脈が、起業後に直接的に活かされるということは滅多に起こらないことですし、起業してからの方が、明らかに人脈は増えます。だとすると出来るだけ若いうちに起業する方が有利ですよね? リスクをとって自分で痛い思いをすることの積み重ねこそが、本物のビジネス力につながると思っています。大企業では、長い歴史をかけて、先人の方たちがリスクをとって多くの失敗をしてきたおかげで、それに対処するノウハウがすでに蓄積されています。そんな恵まれた環境では、失敗して痛い思いをしたり、恥ずかしい経験をしたりすることの方が逆に難しいのではないでしょうか。経営者としての実力がつくかという問いに対しては、答えはノーだと思います。


優秀と言われる学生ほど大手志向になってしまっていますが、これについてどう思われますか?


そもそも、大企業に行きたいという理由は何でしょうか? 本音の部分では、肩書きを作りたいとか、親を安心させたいというのが理由だと思います。私自身もそういう気持ちはありましたから。合コンでモテたいとか、周りから尊敬されたいと思っているなら、大企業に行くべきです。ベンチャー社長なんか全然モテませんよ(笑)ただ、独立したいのであれば、肩書きとかはまったく関係ないですから、大企業にこだわる必要はないです。自分で何かを生み出したい、世の中に価値を提供したいという思いが強いのであれば、意味もなく大企業を志向するのはやめた方がいいですね。


1 / 2 / 次のページへ


株式会社イデアルリンク

事業内容:文書共有サイトHot.Docsの運営、システム開発事業
所在地: 〒101-0047 東京都千代田区内神田1-1-5 ベンチャーKANDA 4F


青山学院大学
慶應義塾大学
上智大学
中央大学
東京工業大学
東京大学
東京理科大学
同志社大学
一橋大学
法政大学
明治大学
横浜国立大学
早稲田大学
その他・海外大学

インターネット・IT
コンサル
金融
メディア
リサーチ・シンクタンク
メーカー
社会インフラ・不動産
人材

20代
30代
40代
50代
60代