コンピュータオンチだったからこそ気づけたIT業界の矛盾
バブル経済が崩壊する直前に就職活動をし、なんとなく縁を感じた富士通に入社しました。パソコンもろくに扱えないのに、たまたまIT業界に入ったので、最初の2年間は、ダメ社員の烙印を押されるくらい落ちこぼれかけていました。ただ、早い段階で悩んだおかげで、まわりをすごく客観的に見ることができました。3年目以降、営業の仕事で活躍できるようになるにつれて、IT業界ではでたらめな提案が多いと感じました。お客様視点ではなく、売り手側の視点に立った提案が多く、顧客志向と利益追求との間で矛盾が多くあるのです。とにかく売りたい売り手と、ろくに評価をしないで大企業なら大丈夫だろうと考えて仕事をお願いする買い手、という不健全な構造です。その後も、外資系ソフトウェア会社、国内ITコンサルティング会社での仕事を経験する中で、一貫してIT業界への問題意識を持ち続けていました。そして40歳のときに、それまで感じてきた問題を解決したいという想いから起業に至ります。起業しようとは夢にも思っていなかった私が起業したのは、2つの強い問題意識があるからで、それがそのまま今のオーシャンの形を作る原形になっています。
経営者の視点に立ち、事業創造を支援するシステムを創りだす
一つ目の問題意識は、ITシステムのほとんどが動かないシステムの残骸で、非効率なものが多い点です。例えば、一般のシステム屋は、顧客に言われたとおりのシステムをつくることを目的としてしまい、その効果や顧客のビジネスそのものに意識が向いていないことがよくあります。一方で私たちは、顧客の事業創造・利益向上を意識したシステム作りに特化しています。新たな収益源を生み出すためのシステム開発です。また、当社のターゲットは経営者です。経営者の関心は、事業創造やイノベーションであって、「システムをつくってもらう」ことではありません。私たちは、新しいものを創ることで、ビジネスを変革するため、スピードと柔軟性を重視しています。大手のIT企業がやっているような、単なるコスト削減のためのITシステムを1年、2年かけて開発するやり方では通用しません。
今は「顧客の成果」に立脚した提案こそが求められていると思います。システム屋が、顧客企業の競争力に貢献できないことは、国の産業構造そのものの進歩の失速を意味します。そんな現状を是正したい、という気概を持って私たちは活動しています。
オーシャン・アンド・パートナーズ株式会社
事業内容:
「事業創造」と「変革」をテーマとするシステムコンサルティング。小型のPCサーバと最新のオープン技術を駆使した情報システム構築。
所在地:
〒103-0027 東京都中央区日本橋3-2-14
日本橋KNビル4F Wis Square
1967年 大阪府生まれ、熊本県育ち。東京理科大学工学部機械工学科卒。富士通株式会社で、システム導入を最後までやり遂げた経験を機に、この業界で働くことに意味を見出し始める。その後、日本オラクル株式会社に転じ、国内の代理店展開を行う。フューチャーシステムコンサルティング株式会社(現フューチャーアーキテクト株式会社)では、顧客の代弁者として様々なシステム屋との折衝業務を行うともに、真っ当なシステム導入のあり方についての実践を重ねる。2007年にオーシャン・アンド・パートナーズ株式会社設立。