羽物社長はどういった学生生活を送られていたのですか?
中高は筑駒で、毎日サッカー漬けでした。理系でしたが、あまり大学名にこだわりは無く、東大早慶を受けて慶応に受かったので慶応にしました。大学に入って何か新しいものをしてみようと思って3年まで演劇サークルに夢中でした。でも、せっかく理工学部に入ったわけですから、4年からはまじめに研究に打ち込みました。僕は電気工学科所属だったのですが、4年で専門的研究に入る際、研究室の教授が『これから暗号理論は非常に重要な分野になるから是非やってみないか』というので、まだ慶応で誰もやっていない暗号理論を研究することにしました。暗号について教えてくれる先生も先輩もいませんでしたが、自分なりに試行錯誤して結局、修士まで進み3年間は暗号について研究しました。幸運にも新規性のある論文が書けたので、海外の研究発表会に行くこともできました。
その後、当時のアンダーセン・コンサルティング(現・アクセンチュア)に入社されますが、それまでの経緯を教えてください。
学問の世界というのは理論が大好きな人たちばかりが集まる非常にアカデミックで狭い世界だということを感じていました。そこは、自分の志向性とちょっと違うのではないかと思いました。そこから、ビジネスの世界に行ってみたいと思うようになったのです。自分に何が向いているのかを考えた時、高校時代や大学時代の経験から、自分の働きで全体がエンパワーされて結果的にうまくいくことに大きな喜びを感じることに気付きました。また、自分の得意なものは、コンピュータだということ。この2つをもとに友達に相談したらアンダーセンの話を聞かされ、コンサルを勧められたのです。仕事内容は、企業の経営課題の解決なのですが、システムの導入などもやっているので、コンピュータの知識も活かせます。当時は、今みたいにコンサルファームが人気企業ではありませんでした。終身雇用の形態をとる日本の大企業への就職というのが一般的な選択肢でした。
学生の中にはなんとなくコンサルタントがかっこいいと憧れる人も多いと思うのですがそれについてどう思われますか?
実際のコンサルティングは、非常に泥臭いし全然かっこよくないですよ。勘違いしてほしくないのは頭が良いだけではダメだということです。頭が良くて『自分がやれば出来る』という人だとクライアントと衝突してしまいます。あくまでお客様の会社を良くするのが仕事。主役はお客様、コンサルタントは黒子です。コンサルタントは化学反応を起こす触媒みたいな存在です。だから「自分が!自分が!」というタイプは向いていません。
コンサルの仕事は知識量の少ない新卒にも務まるものなのでしょうか?
知識そのものよりも、知識を検索してすぐ理解する力、それらを整理する力、そして、問題を見つける力が不可欠ですね。つまり、お客様の悩みを早く理解する力が必要です。業種が同じでもお客様によって悩みはさまざまです。お客様の持つ本当の問題は何なのかを探るにはいくら知識があっても不十分です。お客様の社内の状況、消費者の動向、競合他社の状況など情報をたくさんインプットして、整理した上で、解決方法を見つけるといった、頭の回転の速さと事務処理能力、そして深い洞察力の3つが必要となります。吸収力さえあれば学生からコンサルタントになることも可能です。
人材を多数輩出しているアクセンチュアでの経験は活きていますか?
活きていますね。私はアクセンチュアでシステム開発の仕事から入ったのですが、それはすごくプラスになりました。色んな条件を過不足なく整理して伝えないとシステムは動かない。そんなシステム開発を任されたことで非常に鍛えられました。スカイライトでも、入社時に、このシステム開発系のプロジェクトを、ロジカルシンキング、議事録作りなどベーシックスキルと合わせて経験するようになっています。
御社がアクセンチュアをはじめとする大手コンサル会社と異なる点や共通する点は何でしょうか?
アンダーセンはパートナー(役員)と社員の間に距離がありましたし、アップオアアウト(昇進できないものは会社を去る)の昇進システムでした。スカイライトはフラットで、アップオアアウトの文化ではありません。
アップできないのであればそのクラスでの課題に取り組んで改善してもらいます。成長を促進し、納得感を持てる評価制度には中途入社者も含めて定評があります。大手コンサル会社と共通している部分は、Think Straight, Talk Straight, Work Hard, Enjoy Life.といったところです。ハードワークではありますが、土日はしっかり休もうというライフバランスも重視しています。
スカイライト コンサルティング株式会社
事業内容:ビジネスコンサルティング事業および投資事業
所在地:〒107-0052 東京都港区赤坂6-3-18 赤坂パークプラザ4F