OBOGガイドブック 現役大学生と卒業生を結ぶキャリアマガジン
早稲田大学からスタンフォード大学へ「海外に出ること」はリスクではない。「何もしないこと」がリスクである

何もしないというリスクを回避しよう


私は小さい頃から航空宇宙工学に興味がありましたが、日本ではこの分野を学ぶことができる環境が少なかったため、早稲田大学からスタンフォードの大学院に進学しました。日本の大学生は、アメリカの大学へ入学することは非常に難しい、という印象を持っているようですが、これはチャレンジする価値はあります。一発勝負の日本の受験に比べると、受験のシステムが明白である思います。アメリカの大学は、その人の将来の目標、成績 (GPA)、社会活動など総合的に評価して入学の合否を判断されるので、一発勝負で合否が決まる日本の受験システムよりもフェアで、努力が報われるものになっています。きちんと準備をすれば、こちらの大学院に入ることはそう難しくはありませんので、臆せずにチャレンジしてみてください。
また、日本の学生によく聞かれることが「海外に出るときに、リスクだと思いませんでしたか?」という質問です。私は「何もしないこと」こそが、リスクだと思います。何もしないということは、一見安全かのように思えますが、現状維持は、成長の機会を放棄することと同じです。私は専門分野を学ぶにしても、日本とは違った環境で学んだほうが、幅広い経験を積めると思ったので、スタンフォードへ来ました。もしみなさんも海外に出たいと考えているならぜひチャンレジしてみるといいのではないでしょうか? 社会や親、周囲の反対、古い価値観、固定観念などに囚われずに、やりたいことをやってください。 大学時代はどれだけ何を体験したか、が将来の糧になります。それらが成功しようが失敗しようが大きな問題ではありません。会社を作るにしろ、留学するにしろ、とにかくやりたいことを見つけて、それをぜひ実行して下さい。


コミュニケーション能力に長けているアメリカ人


私がスタンフォードに来てから、アメリカ人の長けていると感じた能力は、プレゼンテーション能力です。日本の教育システムでは、人前でプレゼンテーションをする機会はあまり与えられません。一方アメリカでは、幼少期から事あるごとに人前で発表することを要求され、文章の組み立て方を徹底的に叩き込まれますので、非常にコミュニケーション能力の高い人が多いのが特徴です。一方、日本の教育システムではそのような機会が限られているため、結果的に口下手に映ってしまいがちです。コミュニケーション能力の欠如は、様々な場面において不利な立場に立たされます。いつか渡米すること考えている方は、常に自分の意見を論理的にまとめて述べる習慣をもつことが重要です。


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スタンフォード大学 樋口 聖 インタビュー スタンフォード大学 樋口 聖 インタビュー スタンフォード大学 樋口 聖 インタビュー

2009年6月、Department of Aeronautics & Astronautics, School of Engineering, Stanford University (スタンフォード大学 航空宇宙工学科) Ph.D. program (博士課程)卒業。将来は、宇宙工学の視点からクリーンテック産業に関わりたい。


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